7月1日(日)蝶ヶ岳頂上にて
山行報告書
日本大学山岳部
目的 | メンバーシップ・リーダーシップの向上 縦走を楽しむ |
---|---|
山域 | 北アルプス 表銀座、常念岳 |
日程 | 平成30年6月28日(木)~平成30年7月1日(日) 移動日1日、実働3日 |
メンバー | 3年 L新保裕也、近藤歩、田邊カレン 2年 前田雄飛、山田哲平 計5名 |
行動報告
6月28日(木)曇り
新宿駅(バス)21:05~24:15松本駅
新宿から高速バスに乗り、定刻より少し早く松本駅に到着した。松本は風が強く吹いており、明朝の天気が不安になった。松本駅内で就寝。
6月29日(金)曇りのち時々雨のち風雨
松本駅(電車)05:58~06:27穂高駅(バス)06:40~07:30中房温泉07:43~10:58合戦小屋~12:00燕山荘CS1
5時頃に起床し各自で朝食を済ませる、始発の電車に乗り穂高駅に向かう。4時間程しか眠れなかった為全員眠そうである。この時点で天候は曇り、風は弱い。穂高駅からはバスに乗り込む。私達の他にも5パーティー程が同乗する。
中房温泉に到着し、トイレ等準備を済ませ出発する。曇りだが、無風で湿度が高く蒸し暑い。他のパーティーに抜かれながら、急登をゆっくりとしたペースで登っていく。第一ベンチに到着した時、急に雨が降り始め雨具を着用する。その後は雨が降ったり止んだりの天気になる。合戦小屋を過ぎ、森林限界を超えると風が次第に強くなってくる。燕山荘手前の鎖場は問題なく通過し、燕山荘に到着する。テン場にはまだ雪が残っていた。
受付を済ませテントを設営する段になると、雨脚と風が強まってくる。急いで設営を済ませテントに潜り込んだ。その後も天候が回復することはなく、燕岳登頂は明日へ持ち越すこととする。午後は風雨がテントを叩く中、乾かし物をして過ごす。天候は結局明日の深夜まで回復しなかった。
ゆっくりと登った為か高度障害も発生せず、一安心であった。寝不足と疲れがある為、翌日の行動を1時間遅らせることにし就寝する。
6月30日(土)曇りのち晴れ 7℃
燕山荘CS1 05:50~08:58大天荘~11:45常念小屋CS2
4時に起床する。ガスっており視界は50m程。眺望が悪いため燕岳登頂は取りやめる。稜線上はガスっており、大天井岳も穂高連峰も見えない。黙々と進む。為右衛門吊岩過ぎのピーク2699mの左をトラバースするトレースがあり、当初そちらへ進んだが通過が困難だと判明、来た道を戻り直登するルートを進む。その後は問題なく進み、切通岩付近の鎖場もスムーズに通過する。
ここからは大天井岳への登りである。昨年度は残雪により東面をトラバースするルートは通行止めだったが、今年度は通行可能で、そちらへ進む。小屋まで400m程の所に3m程と6m程の雪渓があったが、雪が柔らかい上に、大天荘の方がカッティングしてくれており、危なげなく通過できた。その後大天荘に到着。ガスが晴れず眺望が無いため、大天
大天荘から先のルートは広い稜線歩きになり、天気が良ければさぞ気持ち良いことだろう。燕山荘に向かう数パーティーとすれ違いながら順調に進む。横通岳に近づく頃、雲に切れ間が見え始める。そして常念小屋に到着。到着する頃には晴れ間がのぞいた。受付を済ませ、テントを設営する。テン場には先客が5パーティー程居た。天候が回復した為、テントの外に出て、スイカにかぶりついたり、シュラフを干したりしてのんびりと過ごす。午後に続々と他パーティーが増え、20張近いテントが建っていた。
7月1日(日)晴れ 9℃
常念小屋CS2 04:21~05:26常念岳~09:33蝶ヶ岳~12:13徳澤~14:23小梨平
3時に起床。待望の晴れである。槍ヶ岳から穂高連峰までモルゲンロートが美しい。他のほとんどのパーティーより早く行動を開始できた為、スイスイと進む。ガレ場ではあるが、ペンキで書かれた印通りに進むと浮石も無く、快調に歩くことができる。
常念岳山頂に到着。他に2パーティー程が山頂に居り、狭い山頂をゆずりあって写真撮影をする。快晴のピークでしばし風景を楽しむ。常念岳過ぎはゴツゴツした道をグネグネと進む。ピーク2512過ぎのコルから先はしばらく樹林帯である。虫が周囲を飛び回り非常に煩わしい。蝶ヶ岳方面からやってくるパーティーと3回程すれ違いながら、黙々と進む。蝶槍の直下から森林限界を超え、一気に視界が開ける。穂高連峰がかっこいい。蝶槍で休憩を挟み、蝶ヶ岳を目指す。
蝶ヶ岳で手早く写真撮影をし、長塀尾根に入る。長塀尾根は何箇所も泥濘んでいる場所があり、気をつけて進む。長塀尾根下部の急坂を下り、徳澤に到着。前日、前々日よりも歩く距離が長く、しかも急坂をハイペースで下ったためだろう、疲れが見える。徳澤で長めの休憩を取った後、上高地を目指して歩き始める。その後、小梨平で風呂に入り帰京した。
総括
2、3年生のみでの山行だったため、勝手知ったるという風にテント生活を送ることができた。初日、2日目と悪天、曇天が続いたが、最終日は快晴になり最高の景色を楽しむことができた。終わり良ければ全て良しである、縦走を楽しむことができたと思う。今後も積極的に個人山行を行い、山の楽しさを共有していきたい。
(報告者:新保裕也)