権現山頂上にて
山行報告書
目的 |
ルートファインディング力向上、歩行技術向上、沢登り経験値向上
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山域 | 西丹沢 マスキ嵐沢 |
日程 | 令和7年5月15日(木) |
メンバー | 2年 侯 清芳、加藤陽登、飯塚 榛
OB L.賀来素直HC |
行動報告
晴れ、気温19℃(入渓時)
新松田駅08:25~大滝橋バス停09:40~10:25入渓点10:40~11:25二段15m滝12:00~14:50権現山15:00~16:35西丹沢ビジターセンター
計画通り新松田駅に集合し、バスの乗車列に並ぶ。高校生と思しき団体が20人程いて着席できず。目的のバス停まで1時間以上揺られることになる。15分遅れでバスから降りると日差しが強いが今日はほぼ100%日陰での行動なので涼しい。
体操を済ませて入渓点まで登山道を歩く。道中、全員で沢の様子を観察し、マスキ嵐沢の状態を予測
する。水量は少なく、藻が繁殖してかなりヌメりそうだ。
入渓点に到着し、沢靴とハーネスを装着して遡行を開始。事前に地形図にそれぞれ記入してもらった水線をどう活かしながらルートファインディングするかを説明しながら登る。今回が初の沢となる侯部員、飯塚部員もしっかりついてくる。小滝は適宜巻くか、ロープ確保を施す。二段15メートルの滝は良くヌメっており、ブラシ無しではとても登れない。丁寧に磨きながらリードしたが、水量が少なすぎてヌメりが取れにくい。落ち口のボルトは健在で、持参したハンガーを用いて利用できた。部員たちも比較的スムーズに登ってきた。
おかげで計画よりも30分程度早くなり時間に余裕が生まれたので、二俣にさしかかる度に地図を出して全員でルートファインディングを実行する。最初は勘で結論を出していたが、アドバイスのたびに根拠を持って決定できるようになってきた。最後の涸れ滝は湿ってすらいなかったので、巻くことはせず直登する。
グレードはⅣ級くらいだろうが、途中支点は腐ったハーケンとわずかなクラックしかないのでリスクは高め。
落ち口には錆びかけのボルトがあるので状態を確認してから利用。多少苦戦しつつも全員登り切り、源頭まで詰める。登山道に合流すると靴を履き替え、権現山の頂上を目指す。今回はすっきりと晴れ、箱根まで望むことができた。休憩もそこそこに、西丹沢ビジターセンターへ下降する。17:05のバスには余裕で間に合い、着替えと沢靴の泥を落とすことができた。
実践を繰り返さないと沢の安全管理技術は身につかない。これから学生からの沢登りの強いリクエストが来ることを期待したい。
(報告:賀来)

7mくの字の滝

上部の涸滝

箱根の山々を望む