3月9日 蝶ヶ岳頂上にて
山行報告書
目的 |
リーダーシップ・フォロワーシップの向上、冬季生活技術の向上、
雪上歩行技術向上、蝶ヶ岳の登頂 |
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山域 |
北アルプス 蝶ヶ岳長塀尾根
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日程 |
令和7年3月6日(木)~令和7年3月10日(月) |
メンバー | 3年 田畑 天 2年 CL黒木佳太、SL星野伶旺、曹婉婷 1年 石川雄大、緒方俊介、久保開、加藤陽登、本川晴翔、飯塚榛 OB 國谷良介C(3/7〜3/10) 学生10名+コーチ1名 計11名 |
3月9日 蝶ヶ岳頂上にて
行動報告
3月7日(金) 入山日 雪/晴れ -5℃ 積雪105cm(徳澤)
中の湯08:00~河童橋10:20~12:50徳澤
前日から松本駅で仮眠をとらせていただき、06:20頃タクシーで出発する。07:30頃中の湯へ到着した。入山の準備を行い、國谷コーチと中の湯で合流したのち、8時に出発した。行動開始直後は雪がぱらついていた。9時に上高地トンネルを抜ける。車道の雪が溶けていたためアイゼン無しで進むことができた。雪は大正池を過ぎたあたりから止み、快晴の登山日和となった。
10時ころ河童橋に到着。順調に進んでいたが、ルート上にはデブリと思われる雪の塊がゴロゴロしており、雪崩に注意が必要であった。その後は、時々現れる雪崩地形に注意しながら進む。途中、本川が体力不足のために遅れたり、久保が土踏まずを靴擦れがあったものの、大事には至らず13時ころ徳澤BCへ到着した。
テント設営では、本体の組み立て等は皆に慣れを感じたものの、堀や風防ブロックの作成には時間がかかってしまい、作業の効率化が必要であった。
明日は天気がそこまで荒れる予報ではないが、9日のほうがしっかり晴れそうであったため、計画を入れ替え、雪上訓練日とした。
3月8日(土) 訓練日 曇り/雪 -10℃ 積雪105cm(徳澤)
訓練開始05:30~14:00終了
05:30に朝食。訓練を実践に即する形で行うため、朝から撤収・設営訓練を行った。撤収終了、出発の目標時間は06:30。各々朝食を食べ終わってから外に出ていき、撤収を進めていくが、まず竹ペグの回収に時間がかかってしまう。竹ペグを回収し終わってからもテントの回収、パッキングなど一回一回に時間がかかってしまった。結局20分遅れほどで終了、反省会を行った。
反省会後は07:30ほどから設営訓練を行う。本体の設営、竹ペグの設置等などにはさほど時間はかからなかったが、やはり堀と風防ブロックの作成に時間を要してしまい、ブロックが完成することなく09:30に設営訓練を終了。小休憩を取ったのち、次に移ることにした。
次のシート搬送訓練では、部会で練習を行った甲斐もあり、包む手順に手間どうことはなかった。しかし、依然速さが足りていない。また、声掛けの少なさが目立ち、反省点となった。
シート搬送訓練は1時間ほどで終了する。
ビーコン捜索訓練に移る。まず2班に分かれてからビーコン操作の基本を確認させ、次に全体で流れを通して捜索を行った。大まかな捜索の流れは、初冬合宿へ行ったメンバーは覚えていたようで、割とスムーズに進めることができたが、細かな反省点も各自見つかったはずであるため、活かしていってもらいたい。
最後は埋没訓練を行った。雪に人を埋めて掘るだけなので反省点はないが、埋められたメンバーは貴重な体験になったと思う。14時ころ訓練を終了。残りの風防ブロックを作成したのち、行動終了とした。反省会時、本川がかかとを靴擦れしていると報告を受けた。本人も気づかないうちに靴擦れが起きたようだった。
本日は一日中雲がかかっており、雪がぱらつく場面もあったため、訓練にしておいてよかった。明日はしっかりと晴れる予報であるため、蝶ヶ岳へアタックにする。
3月9日(日) 蝶ヶ岳アタック日 晴れ -10℃ 積雪105cm(徳澤)
05:10徳澤~09:50長塀山~11:30蝶ヶ岳11:50~15:20徳澤
4時朝食、5時に出発としたが、自分のアイゼンを履かせる指示が遅かったり、アイゼンを履くこと自体に時間を要し10分ほど遅れてしまう。また、別件では、本川から靴擦れのため行動できる自信が無いという報告を受け、付き添い役の田畑とともに停滞させることとした。
出発後、すぐに尾根のとりつきまで行き、登って行く。地形図には尾根上をそのまま進むルートが記載されているが、少し進んだところでトップの自分が道を間違えてしまい、尾根上から逸れてトラバースを歩いてしまう。10分ほど経ったところで國谷コーチから道を間違えていないかとご指摘をいただき、軌道修正するため尾根上に向かい直上していった。恐らく30分ほどは時間を無駄にしてしまい、大きな反省点となった。
その後少しは順調に進むが、標高2000mあたりから、登山道の北側に逸れて進んでしまい、またタイムロスになってしまった。こちらも反省で、登行中に國谷コーチから教えていただいたことを活かし、今後このようなことがないようにしたい。
標高2400mを過ぎたあたりからは、おおむね登山道に沿って進んで行き、09:50ころ長塀山に到着。標識もなにもなかったので素通りし、11時ころ森林限界へ達した。赤旗を刺し、その後すぐ蝶ヶ岳山頂へ到着した。山頂からは、常念岳の方向は曇っていたが、槍・穂高連峰をしっかりと確認することができた。
記念撮影、周辺の概念を確認したのちに下山を開始。赤旗を回収して、どんどん下っていく。下山中は、行きで道を間違えた地点でも登山道を進むことができ、事故や怪我などなく15:20に徳澤へ到着した。
本日は一日中晴れていたため、アタックにして正解だった。明日は、11日に少し天気が荒れそうであったため、下山することにした。
3月10日(月) 下山日 晴れ -10℃ 積雪105cm(徳澤)
徳澤06:20~08:40河童橋~10:20中の湯
6時に出発としたが、テントから出る早さ、パッキングなどに時間がかかり、20分ほど遅れる。出発時間に間に合わせることが隊として課題である。
徳澤を出発してから本川の靴擦れなどを考慮しやや行動速度を遅めにする。また、時折ある雪崩跡にも注意しながら進んで行き、08:40に河童橋へ、特に問題なく10:20に中の湯へ到着し、合宿終了とした。
(ふりかえって)
今回の合宿は、まず、誰も大きな事故や怪我に遭うことがなく終了できてよかった。また、目的であった蝶ヶ岳の登頂などを達成できて大きなプラスになったと思う。しかし、目標の時間によく遅れることや、主に自分の反省だがルートファインディングのミスなど、改善するべき点がたくさん浮き彫りになった。幸い自分はまだ卒業する訳ではないので、浮き彫りになった改善点をこれから修正することができるため、部で一丸となって進んで行きたい。加えて、これから入ってくる後輩のためにも更に実力をつけていきたい。
末筆になりますが、お忙しい中参加してくださった國谷コーチに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。また、田畑先輩へは二年間お世話になりました。
(報告者:黒木佳太)

中の湯から上高地へ梓川左岸をいく

8日 雪上訓練‥‥要救助者搬送訓練

徳沢BC

9日 蝶ヶ岳へ向かう(長塀尾根)

森林限界を抜ける

蝶ヶ岳頂上にて

槍ケ岳を望む

徳澤BCへ下山

徳澤BC帰着

10日 下山日

河童橋到着