権現山山頂にて
山行報告書
目的 |
ルートファインディング力向上、歩行技術向上、ロープワーク技術向上、沢の読図、沢登りの経験を積む
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山域 | 西丹沢 マスキ嵐沢 |
日程 | 令和6年6月27日(木) |
メンバー | 2年 黒木、星野、曹 OB L.賀来ヘッドコーチ 計4名 |
行動報告
6月27日(木) 曇 気温+20℃(行動開始時)
大滝橋バス停09:40〜10:30入渓点〜11:30 2段15m滝〜14:40権現山~16:45西丹沢ビジターセンター
2年生の経験値を増やすことを目的として西丹沢マスキ嵐沢を実施した。全くの入門者向きの沢だが、曹部員を除いて沢登り自体が初めてである。新松田駅に集合し大滝橋まで1時間超、バスに揺られる。
まずまずの晴れで蒸し暑くもない。50分程度で入渓点に到着し、沢靴とハーネスを着用(ヘルメットはあらかじめ着用)。水量は普通くらいでヌメリも少なく済みそうだ。部員にとっては慣れない河原歩きであるが頑張ってついてくる。小滝では適宜ボディビレイによる確保を行い、15m規模のくの字滝(765m)で記念撮影。ここは落ち口の左岸によく見ると錆びたボルトが打ってある。ハンガーは(水流抵抗を無くすためか)撤去してあるので、レンチとハンガーを持ち込めばボディビレイよりマシかもしれない。わずかにヌメるが部員たちは難なく登ってくる。
その後に連続する滝も全てボディビレイによる引き上げを行なって安全確保しつつスムーズに登る。特に水流を横断する滝では頭から水しぶきを感じることができ、爽快であった。どうにもリアクションが薄いが聞くと皆「沢登り楽しい!」とのことであった。
水量が減り、源頭が近づいてくると地形観察と地図読みのコツを教えつつ、順調に高度を上げて行く。部員は地形についての事前準備が甘いところがあり残念だ。準備不足の本人はもちろんだが自分さえ用意できていれば良い、ではなくメンバーシップを持って取り組んでもらいたい。
最後の涸れ滝はFIX通過で高巻きする。ダラダラした部分が無くヒルも少なく明るくコンパクトでハイライトもあるという楽しい時間も終わりに近づき、ザレた源頭を詰める。時間はたっぷりあるので計画通り権現山へと進む。曇ってはいるが展望はあり、記念撮影をして西丹沢ビジターセンターへの下降に入る。
トップは部員に交代でやらせるが、やはりコミュニケーションが少ない。メンバーシップは今後の大きな課題となりそうだ。
ビジターセンターは遅くでなければ更衣室と自販機があるので快適だ。
山登りの幅を拡げることも充実登山につながるということが実感してもらえれば幸いである。
(報告:賀来素直)