6月8日~6月16日 【初夏合宿】北ア穂高連峰・横尾定着

6月15日 涸沢にて雪上訓練

山行報告書

目的
リーダーシップ・フォロワーシップの向上、雪上歩行技術の向上、生活技術の向上
山域
北アルプス 涸沢・蝶ヶ岳
日程

令和6年6月8日(土)~令和6年6月16日(日)
移動1日、実働5日、停滞2日

メンバー 3年 CL田畑
2年 黒木、曹、星野
1年 石川、緒方、久保、本川、加藤、侯
コーチ(OB・OG) 賀来HC(6/10〜6/14)、米山コーチ(6/9〜6/11)、村上コーチ(6/14〜6/16)、大谷監督(6/9〜6/10)
学生10名+コーチ4名               計14名

行動報告

6月8日(土) 移動日 晴れ

文京区千石部室・千石駅16:18〜新宿駅16:41〜16:55バスタ新宿(バス移動)17:55〜松本バスターミナル21:05〜21:15松本駅

 午前中、授業がある者が多数の為、13:00頃に全員が部室に揃う。装備の最終確認、部室の清掃を行ない、忘れ物がないよう細心の注意を払った。千石駅からバスタ新宿まで電車で移動し、松本バスターミナル行きの便に乗車した。定刻通り到着し、松本駅自由通路のストリートピアノ横で22:00仮眠を取らせて頂いた。。

6月9日(日) 入山日 曇り 7℃

松本駅05:55~07:00上高地バスターミナル07:50~明神09:00~徳沢10:10~11:30横尾BC

 05:00に起床した。初めてのステーションビバークで1年生はあまり熟睡出来ていない様子であった。パッキングに時間を掛けて綺麗に行い、予約していたタクシーで松本駅を出発した。上高地バスターミナルに到着すると大谷監督と米山コーチと合流し、トイレ、登山靴の着用、体操を行い入山する。

1年生は初めて10kg後半のザック重量を背負っているが、特に問題なく背負えている様子で楽しそうである。談笑しながら横尾BCに計画通り到着する事が出来た。休憩後、V8、V6それぞれ丁寧に設営、撤収方法を確認し、それぞれ時間を意識しながらテント設営を改めて行なった。その後もテント内整理、天気図の準備、食当の準備などの指導を行い、しばらく休憩をとった。夕食はペミカンカレーで、米も上手に炊けていた。天気図はまだまだ聴き取りができておらず、課題が残る結果となった。夕食後、反省会、ホットティーで水分を摂り、21:00過ぎに就寝した。

6月10日(月) 蝶ヶ岳往復 曇り 8℃

横尾BC04:50〜槍見台05:40〜P2625 08:50〜09:30蝶ヶ岳10:00〜P2625 10:30〜槍見台13:30〜14:15横尾BC

 食当は03:00に起床し、朝食の準備を始める。テント内で炊事を行う事に手惑う様子があったが、手順を間違える事なく出来ていたので安心である。朝独特の忙しい雰囲気に全員が緊張感を持って準備を行えたので、余裕を持って出発することができた。しかし出発直後にテントの前室を確認した時、V6フライシートのファスナーを破損させてしまった。何とか閉める事が出来たが、大幅に時間をロスしてしまった。

槍見台の登りでは皆快調に登る事ができていた。天気はあいにくの曇りで槍ヶ岳を望むことは出来なかったが、時より見せる山影に感動している様子であった。途中、緒方が頭痛と疲れを訴えた為、ヘルメットを緩め、SpO2を計測した。数値は92%と少し低めで、聞くと昨日は良く眠れなかったそうである。休憩して一先ず進む事とした。その後、緒方の頭痛も治り、順調に登る事が出来ていた。森林限界を越えると視界が広がり、雲海が東側の斜面で望め、曇りながらも趣のある景色であった。蝶ヶ岳に到着し記念撮影をした後、蝶ヶ岳ヒュッテでトイレ休憩を取り、下山を開始した。 本日下山の大谷監督とはP2625で別れ、ゆっくりと下った。

横尾BCに到着後、賀来HCと合流し、FIX工作、通過訓練を行った。また久保部員の膝に水が溜まっている事が判明し、侯部員も体調不良を訴える状況となり、明日は緒方、久保、侯の3人は横尾BCにて停滞し、米山コーチの下ロープワークを行なってもらう事とし、本隊は雪上訓練を行わず涸沢ヒュッテまで往復することを決め、21:00頃就寝した。

6月11日(火) 涸沢にて訓練 晴れ 9℃

横尾BC05:50〜本谷橋07:10〜Sガレ08:40〜09:45涸沢ヒュッテ10:15〜10:25涸沢カール(5・6のコル直下)12:30~12:40涸沢ヒュッテ12:55〜Sガレ13:20〜本谷橋14:20~15:20横尾BC

 本隊は往復だけの予定の為、食当の起床は疲労回復のために遅めの04:00起床とした。昨日と打って変わって晴れており、蒸し暑さを感じる中、余裕を持って横尾を出発した。

横尾岩小屋跡付近では綺麗に屏風岩が見えており、その雄大さに圧倒された。本谷橋を過ぎると、次第に雪がつきはじめ、時折凍っている場所もあり、しっかりキックステップやピッケルを刺すように指示を出し、慎重に通過した。涸沢ヒュッテ直下の雪渓では滑って手こずりながらではあったが、計画よりも早く到着する事が出来た。

当初はここで引き返す予定だがリミットまで時間があるので、雪上訓練場である5・6のコル直下の様子の確認と、雪上歩行訓練を行う事とした。道中には雪崩の痕跡であるデブリが散乱しており、上方確認を行いながら進んだ。雪訓場では先に他大山岳部の部員が訓練しており、すぐ隣のブッシュ下で訓練を行う事とした。バケツ掘り、三点支持、直登、直下降、トラバース歩行の指導、訓練を2時間実施し、早くもコツを掴んでいる者もおり、今後が楽しみな結果となった。

横尾でロープワークを行なった3人は米山コーチにFIX工作・通過やロープの結び方など基礎を徹底的にご指導頂いた。明日は休養停滞とし1日を終えた。

6月12日(水) 停滞日(ロープワーク練習) 晴れ 7℃

横尾BC05:50〜本谷橋07:10〜Sガレ08:40〜09:45涸沢ヒュッテ10:15〜10:25涸沢カール(5・6のコル直下)12:30~12:40涸沢ヒュッテ12:55〜Sガレ13:20〜本谷橋14:20~15:20横尾BC

 4:30に食当が起床し朝食の準備を始めた。07:00から横尾大橋下のキャンプサイトの石垣でFIX工作・通過訓練を行う事とした。1ピッチを初めに全員で張って通過し終えた後、2班に別れて訓練を実施した。米山コーチには10:00頃までご指導を頂く事が出来た。まだ1年生は通過時のクローブヒッチや、リードのビレイ、オートブッロクによるビレイにミスが目立つ形となり、課題が多く残った。

6月13日(木) 涸沢にて訓練 晴れのち雨8℃

横尾BC04:30〜本谷橋05:50〜Sガレ07:40〜08:30涸沢ヒュッテ08:50〜09:00涸沢カール(5・6のコル直下)12:35~12:40涸沢ヒュッテ13:00〜Sガレ13:50〜本谷橋14:50~15:55横尾BC

 食当は03:00に起床し朝食の準備に当たった。午後に夕立がくる予報の為、素早く準備を行い、横尾BCを出発した。最初の一本時、緒方がレーションを忘れた事が発覚したが、昨日のレーションのあまりを持っていた為、このまま出発する事とした。

 ルート上は一昨日よりも雪が少なくなっており、歩きやすくなっていた。雪上訓練場に到着し、バケツ掘り、三点支持、直登、直下降を1時間、ダイヤモンド歩行を1時間、ジッヘル、支点構築、ボディビレイの肩がらみを1時間それぞれ行った。一昨日訓練した者は直登、直下降などはかなり上達していたが、訓練時間も押し気味になってしまいボディビレイなどは1人しか実践する事が出来なかった。

訓練終了間近になると奥穂高から雲が降り始め、パッキングしている間に激しい雨が降り始めた。雨に打たれながら雪渓を慎重に通過し涸沢ヒュッテに到着した。レイヤリングを再度整え、トイレを済ませて出発。雨もSガレ付近になると止み、濡れて滑りやすい場所を慎重に降った。15:55横尾に到着と下降に時間を掛け、隊員の表情も疲れている様子であった。

6月14日(金) 停滞日(ロープワーク練習) 晴れ2℃

村上コーチが午後に横尾BC到着予定の為、11:00まで賀来HCにロープワークの講義を行なって頂くことになった。食当は3:30に起床し、05:00からロープワークを開始。リードのビレイ方法から練習方法など細かくご指導頂いた。その他スタンディングアックスビレイ、懸垂下降や途中停止、ロープ担架やザック担架等を行なった。またレスキュー技術である引き上げでは皆楽しそうに実践しており、ロープワークの面白さを堪能している様子であった。

11:00頃に村上コーチと合流し、賀来HCと別れた後、2班に別れてFIX通過、工作訓練や懸垂下降を行い、13:00頃から各自休養停滞として過ごした。

6月15日(土)  涸沢にて訓練 晴れのち曇り 5℃

横尾BC04:25〜本谷橋05:55〜Sガレ07:20〜07:55涸沢ヒュッテ08:15〜08:25涸沢カール(5・6のコル直下)09:15~09:30涸沢ヒュッテ09:40〜Sガレ10:00〜本谷橋11:00~12:00横尾BC

 13日と同じく、午後に雨となる予報であった為、12:00までに横尾BCに到着できるよう09:00涸沢ヒュッテ出発とリミットを決め、時間があれば涸沢カールで訓練を実施する事とした。13日の雨のせいか、道中の雪渓は大きく溶けており、沢の水量も多くなっていた。天気はとても良く、青々とした空が広がる中、快調に涸沢ヒュッテに到着した。リミットの時間も迫っていたが、空模様とここまで快調に来られた事を考慮してリミットを30分延長させ、5・6のコル直下にて直登、直下降、スノーバーによるビレイ点の構築を行なった。09:40に涸沢ヒュッテを出立し横尾BCに帰幕。その後は14:30頃まで肩がらみや腰がらみ、グリップビレイなどの確保訓練を行なった。

6月16日(日) 下山日 曇り 6℃

横尾BC06:15〜徳沢07:15〜明神08:15〜09:10上高地バスターミナル

 上高地の温泉施設の営業開始時間を考慮して食当04:30起床の6:30出発した。想定よりも早く撤収が出来、パッキングに時間を掛ける事が出来たので良かった。道中は雨に打たれる事なく順調に上高地バスターミナルに到着し、合宿を終えた。

合宿を振り返って、限られた訓練の時間を有効的に使う事が出来なかったと思う。訓練時間の配分や、個々の習熟度を把握して各個人にあった訓練を割り当てることが出来れば更に効率的に成長させる事が出来たと思う。また日々の部会で身につける事ができる物についても、しっかりと全体で練習しておくべきであった。とはいえ1年生は初めての合宿で不安もあったと思うが、しっかりと乗り越えた。次の合宿に向け今合宿で出た反省を改善できるよう、共に頑張って行きたい。最後にお忙しい中、ご指導頂きました賀来HC、村上コーチ、米山コーチ、大谷監督、に感謝申し上げます。ありがとうございました。

(報告者:田畑 天)

6月9日 上高地にて~入山初日

再パッキングして横尾へ向かう

準備万端

6月10日 蝶ヶ岳往復

蝶ヶ岳頂上~ 1年生部員6名

尾BCから涸沢へ~雪訓に向かう

雪訓場の前穂Ⅴ・Ⅵのコルに向かう

涸沢ヒュッテで改めて整えまして…雪訓場へ

雪上での歩行訓練からロープワークへ

雪訓終えて横尾BCへ帰投します

横尾BCでの休養日もロープワークの復習

要救助者背負い搬送訓練

横尾BC~食当メンバー

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