アイゼンとレーニングを終えて(左から:前田、國谷、田邊、氏神、渡辺、村上、高根澤)
撮影:大谷直弘
山行報告書
日本大学山岳部
目的 | 雪上トレーニング |
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場所 | 富士山 御殿場ルート6合目付近 |
日程 | 平成29年11月28日(火) |
メンバー | 4年 L高根澤亮太 3年 國谷良介 2年 田邉カレン 1年 氏神拓真、前田雄飛、村上洋道、渡辺悠介 OB 大谷直弘 監督 計8名 |
11月27日(月)
横浜綱島駅22:00〜24:30太郎坊洞駐車場
綱島駅で夕食を済ませ、監督の車両に乗り込む。太郎坊洞側道の駐車スペースに到着後、手早く設営を済ませて就寝する。
11月28日(火)晴れ 気温-8℃
太郎坊洞側道駐車スペースCS05:10〜05:50御殿場口〜07:30次郎坊直下(雪上訓練開始)~11:40雪上訓練終了~13:00御殿場口~13:35太郎坊洞側道駐車スペース
各自、朝食を済ませ不要な荷物を監督の車にまとめる。空には星が輝いており、雲もほとんどないようだ。1時間ほどで御殿場口5合目駐車場に到着する。うっすら見える富士山は白く色づいていた。雪訓場に向かう途中で氏神と前田が靴擦れによる痛みを訴えたため、テーピングをさせる。
更に登り続け次郎坊下の雪面で雪訓を開始する。監督が一年生と歩行訓練を行う。先ずは緩斜面で直登・直下降、斜登高・斜下降、方向転換、アイゼンを付けた場合の山足、谷足の向きについて注意しながら訓練する。富士山特有の耐風姿勢についても教える。その間、高根澤と國谷で若干傾斜がある上部の斜面に1ピッチロープを張った。雪が浅く、バーは3分の2程しか刺さらないが雪が固く安定しているため抜けることはなさそうだ。
歩行訓練を終えた1年生にFIXの登・下降訓練を行わせる。もう1ピッチザイルを伸ばし、上部から半マストでの下降訓練を行った。気温が高く10時頃から徐書に雪が腐り始め、バーが効かなくなる。1ピッチ懸垂下降を行い、訓練を終えた。予想以上に気温が高く、風も穏かな中、訓練ができたことは喜ぶべきなのか複雑な気持であった。さらに厳しい気象条件の中で訓練が行えていれば、1年生の精神面の訓練にもなっていたと思う。ともあれ、予定していた訓練内容をすべてこなす事が出来た。雲の湧き始めた富士山をあとに御殿場口5合目へと下山する。
(報告者:高根澤亮太)