11月3日 甲斐駒ケ岳頂上にて
2017年度 初冬合宿山行報告書
日本大学山岳部
目的 | リーダーシップ、メンバーシップの向上 体力の向上 |
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山域 | 南アルプス 甲斐駒ヶ岳 |
日程 | 平成29年11月1日(水)~平成29年11月5日(日) 移動日1日、実働日4日 |
メンバー | 4年 CL高根澤亮太、SL岡本碩士 3年 國谷良介、髙橋佑太(4日下山) 2年 川村洸斗、近藤歩、新保裕也、田邊カレン、福島端流 1年 氏神拓真、野上博史、原島千尋、藤本武流、前田雄飛、三丸隼、村上洋道、渡辺悠介 計17名 |
行動報告
11月1日(水) 晴れ
バスタ新宿19:25(全員出発)~21:30(全員到着)甲府駅
総勢17人の大所帯が3隊に別れてバスに乗り込む。甲府駅では我々がステーションビバークする姿に多くの人が目を丸くしていた。
11月2日(木)晴れ
甲府駅09:05~11:00広河原11:30~12:10長衞小屋
朝は遅い時間に出発だったため、皆甲府でしっかりと朝食を取ることが出来た。ザックと共にバスに押し込まれ、広河原まで2時間バスに揺られる。北沢峠までのバスは臨時便を出していただけたお陰で一時間早く出発することが出来た。長衞小屋に到着後、アイゼンの着脱訓練を行った。野上と渡辺が作った夕食のペミカンカレーは絶品であった。
11月3日 (金)晴れ 0℃
長衞小屋04:00~05:30仙水峠06:00~07:35駒津峰07:45~09:50甲斐駒ヶ岳10:05~11:40駒津峰11:50~13:00仙水峠13:45~13:50仙水小屋
朝の撤収は時間通りに行えたが、藤本はかなりてこずっていた。月明かりの中、仙水峠を目指す。仙水峠に到着後、荷物をデポし、日の出と共に甲斐駒ヶ岳へアタックを開始する。朝焼けに照らされる甲斐駒が美しい。トップの2年生の新保のベース配分が速すぎたため、駒津峰の手前半分くらいで2年生の福島にトップを交代させる。甲斐駒の山頂には予定より一時間遅れで到着した。記念写真を撮り少し早いペースで下山する。しかし、仙水峠に到着したのが12時を過ぎていたため、今日は仙水小屋の天幕場に泊まることにする。
11月4日(土)曇り後雪 4℃
仙水小屋04:00~07:00栗沢山07:10~08:30アサヨ峰08:37~12:10早川尾根小屋
朝から風が強い。稜線上は風に吹かれるため、仙水峠で防寒着を着用させる。栗沢山の登りは樹林帯であるため、比較的風は穏やかであったが、山頂付近からは風が強く、しばらくすると濃い霧が出てきた。登山道ははっきりしているため迷うことはなかったが、なかなか歩くペースが上がらない。
早川尾根小屋に予定より2時間以上遅れて到着した。午後は天候が悪化する予報であったため、この日は早川尾根小屋の天場に泊まることにした。3時頃から雪が降り始め、1,2センチほど積もった。天幕場に到着後、シュラフに入って休んでいた村上が寒気を訴えたため体温を測らせると、38度3分あった。これ以上行動させるのは危険と考え、明日の下山を決定した。
11月5日(日)晴れ -1℃
早川尾根小屋06:15~06:46広河原峠06:52~08:50広河原登山口~09:10広河原
村上は出発時37度5分熱がある。荷物を若干減らす。下山という気の緩みからか、撤収が大幅に遅れた。一度全員を集めて喝をいれる。気を引き閉め直して下山を開始する。広河原峠までは冷たい風に吹かれて非常に寒かったが、峠以降は風の影響も受けず、快適に歩くことが出来た。藤本もしっかり着いてきている。村上は軽い寒気を訴えていたが、問題なく歩けていた。広河原にはコースタイム通りの時間で下山することが出来た。芦安で温泉に入り、帰京した。
総括
1年生の体力強化を目的にしていたが、すべての行程を予定通りにこなすことが出来なかった。1年生1人1人の体力を熟知していれば、計画の作成段階からさらに適切なものが作れたはずだと思った。生活技術に関しても、まだまだ未熟な点が多々ある。また、それを指導する2年生にも問題点はいくつもあった。初冬合宿まで時間はないが、今回の合宿で得ることの出来た反省点を活かし、準備を整えたい。
(報告者:高根澤亮太)