↑クリヤノ頭付近から
山行報告書
日本大学山岳部
目的 | 冬山に向けての偵察 |
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場所 | 北アルプス 笠ヶ岳 |
日程 | 平成26年11月14日(金)~11月17日(月) |
メンバー | 3年 L.賀来素直、 2年 水越健輔 以上2名 |
行動報告
11月14日(金)
新宿(高速バス)17:00~平湯温泉21:30(タクシー)~22:00中尾高原口バス停(天幕)
中尾高原口では雪が降っているが、積もるほどではない。タクシーの運転手の方によると、近辺で熊が出没しているようだ。バス停近くで天幕する。
11月15日(土)雪 -2℃
中尾高原口05:00~14:45クリヤ谷2300m付近CS①
中尾高原口を出発する。降雪はあるが弱いため、クリヤ谷を進む。穴滝を過ぎたあたりでも積雪が5㎝程である。淡々と標高を上げていくが、足場が雪に埋まっているためにちょっとした段差でも一苦労である。積雪は次第に膝下程度30~40cmになる。ペースが上がらず、稜線上での天幕スペースと悪天の二つを考慮し、クリヤノ頭手前の狭いスペースに設営することを決定した。
11月16日(日)晴のち風雪 -5℃
クリヤ谷2300m付近CS① 06:00~9:00クリヤノ頭~15:30笠ヶ岳頂上~15:45笠ヶ岳山荘CS②(冬季小屋泊)
朝はよく晴れ、風も弱い。クリヤノ頭を巻いて夏道をたどるが、ここは森林限界で夏道が分からず、ルーファイが難しかった。尾根上を登って通過する。不安定なのでザイルを出そうかとも思ったが、アイゼンをしっかりと歩行すれば問題なかった。稜線へ出て、吹き溜まりとクラストを交互に通過して行く。昼前に天候が悪化してくる。風が強く、雪も降り始めたので、急いで山頂へと向かう。稜線の東側には小さな雪庇が出来ていた。山頂についても風が吹いていたので早々に笠ヶ岳山荘へ向かう。悪天が続くので、冬季小屋に泊まらせてもらうことにした。明日は昼前から荒れそうなので早めに出発することにする。
11月17日(月)曇のち雪 ‐10℃
笠ヶ岳山荘CS②05:30~クリヤノ頭08:00~中尾高原口14:15
風が収まっている朝のうちに急いで下る。偵察のため広サコ尾根までヤブを漕いで取り付くが、積雪が少ないために木に邪魔され2,300mあたりまでしか到達できなかった。偵察予定の広サコ尾根沿いには下降しないでクリヤ谷から下降することにする。クリヤ谷には熊の足跡が出来ていた。
(報告:賀来素直)