葛葉川本谷入渓ポイント:左から田邊カレン、原島千尋、白土朝香 (撮影:大谷直弘)
日大山岳部女子3人、全員が沢大好き部員である。
山行報告書
日本大学山岳部
目的 | 沢登りを経験する |
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山域 | 丹沢 葛葉川本谷 |
日程 | 平成29年7月22日(土) |
メンバー | L. 大谷直弘(OB/監督) 2年 田邊カレン、白土朝香 1年 原島千尋 計4名 |
気象 | 曇り時々晴れ 気温23度(行動開始時8:05) |
行動報告
秦野駅7:25(車両移動)~葛葉の泉8:05~大平橋10:55~富士形の滝12:00~源頭12:25~三の塔尾根13:10~三の塔頂上13:35~二の塔14:00~葛葉の泉15:05~菩提原バス停16:00~秦野駅16:45(解散)
秦野駅に集合し、タクシーで葛葉の泉(入渓地点)へ移動する。入渓地点の葛葉の泉は、先着パーティーが3組もスタンバイしている。人気の沢で土曜日ともなれば致し方ない。今日も東京地方は猛暑の予定だが、葛葉川の出だしは何とも涼しくて救われる思いだ。
出だしボサのキツイ中を我慢して暫く進むと、最初のF1(5m)が現れる。いつものシャワークライミングだが、今年は水量が少なく何とも拍子抜け。大谷がトップでリードし、原島、田邊、白土に続いてもらう。水量は少なくても釜の取り付きから滝の中間地点まではシャワークライミングになる。女子部員3人は怯むことなくスムースに落ち口まで登ってくる。少しびっくりである。
その後、ザイルを小まめに繰り出し殆どの滝を直登して登る。板立の滝(8m)は渋滞となる。大谷がトップで左岸をリードして後に続いてもらう。板立の滝は、上部でかぶり気味のルートを左に取る。板立ての滝を登り、表丹沢林道がクロスする大平橋下の3段曲がりの滝を越えると、沢は小ぶりな滝の連続となる。水量もここから一気に減ってくる。
昼食タイムを挟んで行動開始、富士形の滝(10m)は右壁から取り付く。富士形の滝上部の小連瀑帯を越えて、遡行図と地形図をチェックしながら源頭部分をつめる。沢の詰めは明瞭な踏み跡を辿り、三の塔尾根の登山道にでる。ガチャものを格納して登山靴に履き換える。三の塔頂上を経て二の塔尾根経由で葛葉の泉(入渓点)に戻ってくる。
今回、山岳部女子部員3名による沢登りを計画した。2年生の白土部員以外は沢の経験が無く、是非、沢登りに参加したいと言うことで葛葉川の遡行になった。葛葉川は沢の入門コースとしては最高である。4m~5mの小滝が次々に出て来て、入渓者を飽きさせない。しかもザイルを出していけば殆どの滝が直登可能だ。女子部員もこれからステップアップして沢登りの技術・経験を積んで行って貰いたい。能書きはともかく、全員が楽しく行動が出来たことが一番の収穫だった。秦野駅のトンカツ屋での反省会も楽しかった。
(報告者:大谷直弘)
沢登りの感想
原島千尋(生物資源科学部1年)
葛葉の泉からスタートして、初めて沢に足を踏み入れたとき、とてもワクワクした。水の中はひんやりとしていて気持ちが良かった。田邊、白土先輩に続いてどんどん沢を登っていくと、今回一番の山場だった滝(F1:5m)に到達した。直登しようと滝の釜に入っていくと腰まで浸かる深さだったので驚いた。登っていて次のルートに困った時は監督がアドバイスをしてくれたのでなんとか登ることができた。いつもと比べて水の量が少なかったらしいが、苦戦した。いくつも滝を登って、ふくらはぎがパンパンになりながらも源頭から登山道を抜けて三の塔の頂上に到着した。初めての沢登りはとても楽しかった。普通の岩登りと違って滑りやすいので足場をちゃんと決めて登ることが大切だと思った。もっと難しい沢を登れるように訓練していきたい。