7月26日~8月3日 日中韓大学生登山交流活動

頂上にて(5,005m)

2018年度 日中韓大学生登山交流活動山行報告書

日本大学山岳部

計画に寄せて

日・中・韓三国学生交流登山は日本山岳会、中国山岳協会、韓国山岳協会が青少年交流のための登山活動を目的として共同で開催している。2007年の初開催以来、開催国は毎年交代(持ち回り)で行われているものである。三国の交流促進として、「お互いの文化の理解を深めること」、「登山の知識習得」、「登山の技術を高めること」、「登山文化交流と内容の充実を図ること」により、三国の登山活動の長期的な友好関係につながっている。2018年度もこの活動を通して、お互いを知ることで3国の大学生のコミュニケーションを図ることができ、友情を育むことが期待出来る。また、登山活動の知識も併せて互いに高めることが出来るものと考えている。

目的 崗什卡山峰5,254mの登頂ならびに日・中・韓三国の交流登山への参加
山域 中国 青海省 門源具 崗什卡山峰(5,254m)
期間 平成30年7月26日(水)~平成30年8月3日(金)
渡航期間9日
メンバー 3年 川村洸斗、福島端流
2年 村上洋道
本学学生3名
登山隊の母体 公益社団法人 日本山岳会 学生部
他大山岳部の学生参加状況 同志社大学山岳部2名、青山学院大学山岳部1名、立教大学山岳部1名
日本隊 隊長 公益社団法人 日本山岳会理事 学生部担当 中山 茂樹 氏

中国登山協会 所属参加大学生:33名
韓国登山協会 所属参加大学生:10名
計51名

行動報告

7月26日(木)出国日 晴れ

川村・福島~ 難波駅(電車移動)12:00~13:30関西国際空港

川村~ 関西国際空港20:10~23:40福州長楽国際空港

福島~ 関西国際空港20:00~22:00廈門高崎国際空港

村上~ 羽田空港01:00~04:30香港国際空港07:40~10:30北京首都国際空港22:35~01:20西寧曹家堡空港

各自、出国し集合場所である西寧曹家堡空港を目指す。全員問題なくチェックインを済ませるが出発時刻が大幅に遅れる。緊張と不安の出発となった。

7月27日(金)移動日 晴れ

川村~ 福州長楽国際空港11:50~13:30武漢天河国際空港14:30~16:00西寧曹家堡空港16:10~17:00西寧市内ホテル

福島~ 廈門高崎国際空港10:10~13:00長沙黄花国際空港13:20~15:30西寧曹家堡空港16:10~17:00西寧市内ホテル

村上~ 西寧曹家堡空港09:00~10:00西寧市内ホテル

全員無事に西寧曹家堡空港に到着する。空港まで中国の方が迎えに来て下さり西寧市内ホテルまで車に乗せてくれる。チェックインを済ませ近くのレストランで歓迎パーティーが開かれた。出てきた料理はどれも香辛料がきいていて刺激的な味だった。パーティー後、ホテルに戻り日本隊でミーティングを行い就寝した。

7月28日(土)入山日 晴れ

西寧市内ホテル06:10(バス移動)~10;15車両終了地点(3800m)11:10~13:00 BC

バス2台に分かれて出発する。小休憩を挟みながら4時間程で車両終了地点に到着する。すでに3800mと高所だが、昨日の就寝前に各自ダイアモックスを半錠飲んでいる影響か高山病の症状はない。ここで予め大きいザックとサブザックに荷物を分けており、大きいザックはBCまで馬が荷上げをしてくれる。たった2時間のキャラバンだが日本では見られない雄大な景色のなか馬とともにゆっくり進んでいく。BCは立派な小屋が立っていた。学生はBCと山との窪地に2~3人用のテントを張る。18:30に夕食、22:00に全体ミーティングを行い翌日の計画を確認した。

7月29日(日)晴れ

BC 08:10~09:00雪上訓練開始~12:30雪上訓練終了~13:30 BC

出発が8時と遅い。高度順応を兼ねながらゆっくりと氷河を目指す。4400mを越えたあたりで氷河に上がる。そこから舌端まで歩行訓練として下り、下部で斜度30度近い急斜面でフラットフッティングの練習を行う。下はガレ場になっており訓練には適していない場所だと思った。実戦だとクライムダウンもしくは下級生がいればザイルを出して懸垂下降をするぐらいの斜度と氷の硬さであった。昼過ぎに終了しその後は問題なくBCに帰幕した。

7月30日(月)晴れのち雨

BC 06:30~08:30雪上訓練開始~11:30雪上訓練終了~13:00崗什卡衛星峰2峰(5005m)~16:30 BC

昨日同様4400m辺りでアイゼンを付ける。氷河上は一様に硬く黒ずんでいる。溶けた水が川を形成していた。4600m地点の斜面で雪上訓練を開始する。滑落停止、FIX通過を行った。滑落停止のやり方やFIXの通過方法はほぼ同じであった。韓国隊と中国隊の一部はどちらも初めてやるようだった。昼頃訓練を終了し、衛星峰2峰に向かう。なだらかな氷河歩きだが標高の影響かすぐに息が切れる。氷河には2、3個クレバスがあり残置ロープにセルフを掛けながら登っていく。

頂上付近はガレており落石を落とさぬように慎重に通過する。緊張のせいか無意識に息を止めてしまい非常に苦しい。やっとの思いで登頂するが展望はガスっており望めなかった。記念写真を撮り下山する。下りも安全管理には細心の注意を払う。下山中、小雨が降ったが問題なく帰幕した。夜のミーティングで、今日中国隊のメンバーが本峰のFIXロープを掘り出しに行っていたがすべて掘り出せず悪天候や落石の危険性があることからアタックは中止となり、明日は代わりにBC付近の4800m峰に行くことが決まった。

7月31日(火)晴れのち雨

BC 09:00~13:30 4800m峰~16:40 BC

悪天候の予報であったが、雲一つない快晴である。午後から天気が崩れる影響からかハイペースで進んでいく。雪渓を一つ越えて稜線に出る。ヘルメットを装着し落石に注意しながら慎重に進んでいく。頂上付近は氷で覆われておりアイゼンを付ける。下山中、15:00頃に雨が本降りとなりずぶ濡れで帰幕した。

8月1日(水) 下山日 晴れ

BC 09:00~10:00 車両終了地点10:30~14:30西寧市内ホテル

入山同様、大きいザックは馬が運んでくれる。下山は1時間で着く。バスに乗り込み西寧市内ホテルに移動した。レストランで夕食をとった後、日本隊で反省会を行い各自就寝した。

8月2日(木) 移動日 晴れ

西寧市内ホテル 13:30~14:30西寧曹家堡空港

川村・福島~西寧曹家堡空港19:00~20:30武漢天河国際空港22:00~00:30福州長楽国際空港

村上~ 西寧曹家堡空港22:30~01:00北京首都国際空港

昼頃、中国の方が車で空港まで送ってくれる。問題なくチェックインを済ませるが、飛行機が3時間程大幅に遅れる。遅れはしたが欠航とならずによかった。その後、川村と福島は福州と武漢で、村上は北京と香港を経由し帰国する。

8月3日(金) 帰国日 晴れ

川村・福島~福州長楽国際空港14:30~19:30関西国際空港

村上~ 北京首都国際空港07:50~11:30香港国際空港18:35~23:40羽田空港

3人とも大きなトラブルもなく帰国する。弾丸遠征であったが楽しく無事に帰って来られてよかった。

ふりかえって

9日間という短い海外遠征であったが5000m峰に登頂でき他国の学生との交流がいい刺激になった。日本では体感できない標高を体感できたということで来年のザンスカール遠征に向けていい経験になったと思う。この遠征を皮切りに着実に準備を進めていきたい。この度は、ご支援ご協力して頂いた皆様ありがとうございました。

(報告者:川村洸斗)

ホテル到着後、歓迎パーティーが開かれる

BC(大本営)まで荷を運んでくれた現地馬方隊

馬と共にゆっくり標高を上げていく

正面に目指す頂が見えてきた

2時間ほどでBCに到着した

BCから崗什卡峰を望む

短いキャラバンを終える

高度順化のため訓練に向かう

訓練を終え帰幕する

標高5005mの頂に立つ

BC付近のピーク4824mの山頂で日本隊メンバーと

今回参加した日大メンバー

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