8月31日 金峰山頂上にて
山行報告書
日本大学山岳部
目的 | メンバーシップ・リーダーシップの向上 体力・生活技術の向上、秩父山塊主脈縦走の完遂 |
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山域 | 奥秩父山塊(瑞牆山~金峰山~甲武信岳~雲取山) |
日程 | 平成30年8月30日(木)~平成30年9月4日(火) 移動1日、実働5日 |
メンバー | 4年 髙橋佑太 3年 L.新保裕也、田邊カレン 2年 原島千尋、村上洋道、山田哲平 1年 川下景正、川田真人、安田光助 計9名 |
行動報告
8月30日(木)移動日・入山日 晴れ 20℃
新宿駅(高速バス)09:25~11:40甲府駅(電車)11:59~12:11韮崎駅12:40(バス)~13:50瑞牆山荘14:12~14:53富士見平小屋CS1
全員予定通り新宿駅に集合し、高速バスで出発する。甲府駅からは電車で韮崎駅へ、駅からはバスで瑞牆山荘に向かった。バスは小型~中型で我々だけで座席の三分の二ほどが埋まってしまった。瑞牆山荘到着後、体操をして出発した。40分ほど山道を歩くと富士見平小屋に到着した。水場から豊富に水が出ていた。
8月31日(金)曇り時々晴れ/雨 16℃
富士見平小屋CS1 05:56~07:22瑞牆山~09:23富士見平小屋CS1~13:22金峰山~15:25大弛小屋CS2
瑞牆山を往復する。必要な荷物のみを3つのザックに入れて残りはデポし、6時に天幕場を出発する。ハシゴやクサリがあるという山と高原地図やネットの情報からメットを着用したが、振り返ってみると、ハシゴと言うより階段であり、またあまり急ではないルートであるため不要だったと思う。
順調に瑞牆山を往復し、パッキングを整え、金峰山目指して出発する。金峰山手前で安田が脛に痛みを訴え、シップを貼り荷物を減らして対応する。その後、安田の脛は悪化せず、順調に大弛峠に到着する。テント設営が完了する頃に雨がぱらつき始めた。
9月1日(土)雨/曇り時々晴れ 13℃
大弛小屋CS2 04:59~06:12国師ヶ岳~07:30東梓~11:33甲武信ヶ岳~12:01甲武信小屋CS3
5時にテン場を出発する。夜からずっと雨が降り続いていた。落雷の可能性も考慮し、発雷確率や天候を考慮した上で出発した。大弛小屋から国師ヶ岳までは、木製の階段が随所にあり、とても歩きやすい。国師ヶ岳からは、アップダウンを繰り返しながら甲武信ヶ岳を目指す。ぬかるんだ道で滑らないように注意喚起をしながら進んだ。東梓を通過する頃には、雨が止んだ。甲武信ヶ岳で写真撮影の後、甲武信小屋へ下る。水は1リットルあたり50円で販売していた。
9月2日(日)雨時々霧 12℃
甲武信小屋CS3 04:50~06:42破風山~08:52雁坂峠~11:23雁峠~11:48笠取小屋CS4
5時に出発する。気温は低くないが、雨脚が強く体が冷える。破風山に到着する頃になっても体が温まらない。寒い者にはフリースを着させる。雨の中の行動は9月初句であってもかなり冷えることが分かった。風が弱い事が幸いであった。雁坂峠に到着する。雁坂小屋は天幕可能地だったが、今後の行動予定とメンバーの様子から先に進む判断をする。
さらに黙々と歩き、アップダウンを繰り返しながら雁峠に到着する。午後の天気が雷の可能性があること、翌日の天気が本日より良いことから、予定していた将監小屋まで進まず、笠取小屋で天幕することとする。笠取小屋の水場は、小屋から少し下った所にあった。午後からひたすら乾かし物をして過ごす。
9月3日(月)霧/曇り時々晴れ 16℃
笠取小屋CS4 04:50~07:27唐松尾山~08:54将監峠~11:33飛竜権現~14:05狼平~15:15雲取山~15:55雲取山荘CS5
5時に出発する。前日の遅れを取り戻すべく、メンバー全員に気合が入る。雨が降っていないためか、メンバーも明るい様子で時折会話をしながら、快調に進む。将監峠から飛竜権現へ向かう道は、笹の下生えが登山道に覆いかぶさっている箇所が多く歩きづらい。狼平に到着する頃に晴れ間が覗き、メンバーから歓声が上がる。
三条ダルミから雲取山頂上までの登りは、汗をかきながら楽しげに登っていた。頂上で写真撮影をした後、雲取山荘に下る。山荘のトイレは水洗で一同感動した。翌日は台風が日本に上陸する予報だが、奥秩父山塊東部は、午前中のうちは影響が弱そうであるため、翌日下山することに決定する。
9月4日(火)雨/雨時々曇り 17℃
雲取山荘CS5 05:00~06:53七ツ石山~10:26三ノ木戸林道分岐~12:40奥多摩駅
5時に出発する。雨が降っているが、風は弱い。風が弱いうちに標高を下げたいため、雲取山山頂は巻き、その後も巻道を通過しどんどん下っていく。道幅が広く歩きやすい道が続き、良いペースで下ることができる。三ノ木戸林道を通過するコースをとり、奥多摩駅へ下山した。
ふりかえって
前線の通過や台風の接近により悪天が続く山行となり、レインウェアなど装備の着脱のタイミングを判断したり、メンバーの転倒、低体温に気を配りながら行動したり、先へ進むべきなのか、停滞するべきなのか今後の天気や計画のリミット、小屋の位置やコースタイム、メンバーの様子などから判断するという経験ができた。また、毎日反省会を行い、連日悪天の中の行動やテント設営が続き、1・2年生にとっても経験値の積み上げができたのではないかと思う。今後も積極的に個人山行に行き、経験値を高めていきたい。
(報告者:新保裕也)