↑夜叉神峠小屋の前で一本
2013年度初冬合宿報告書
日本大学山岳部
目的 | 生活技術の確立 歩行・雪上技術の向上 リーダーシップ・メンバーシップの向上 |
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山域 | 北アルプス北部 白馬八方 |
期間 | 平成25年11月27日(水)~12月3日(火) 移動日1日、実働6日 |
メンバー | 3年 CL山浦祥吾 2年 M賀来素直、宝迫哲史 1年 井上理、加藤純、篠崎さやか、水越健輔、山縣巧 OB 飯田祐一郎(11月28日〜12月1日) |
行動
11月27日(水)移動日
新宿18:00〜22:30白馬八方バスターミナル
篠崎に見送られ新宿を出発。大谷監督、篠崎、加藤からお土産を頂く。甲府はかなり冷えている。
11月28日(木)白馬八方バスターミナル〜兎平〜八方池山荘CS1 風雪 1.0℃
白馬八方バスターミナル07:30〜08:45兎平09:40〜12:30黒菱平13:00〜15:00八方池山荘CS1
兎平で準備をして出発。兎平の積雪は1mほど、未圧雪のためスキー場から深いところで腿ラッセルを強いられる。山浦、賀来、水越、山縣でラッセルを繰り返す。例年よりスキーヤーの数が多いが上部のリフトは動いていない。黒菱平で篠崎が体調不良を訴えたため、山浦、宝迫のザックをリフト乗り場にデポしトレースを残す。八方池に到着後、山浦が篠崎の様子を見ている間、賀来、宝迫がデポしたザックを持って登り返す。大事をとって篠崎は山荘に素泊まりする。冬型が決まって来た。
11月29日(金)八方池山荘CS1~八方山〜八方池BC1 風雪 -8.0℃
八方池山荘CS1 8:00〜12:30八方池BC1
食当の不手際で出発が遅れる。井上、篠崎の荷物を山浦に分け、出発。朝からラッセルは変わらない。賀来が頑張っている。八方山ケルンまで出ると風雪がかなり強くなる。コンパス、ゴーグル、防寒をさせ、進むが第三ケルンで賀来がシャリバテだという。八方池の積雪は1mと少し、夜になると暴風雪となる。小一時間雪かきをしてもあまり変わらない。明日も間違いなくラッセルなので雪上訓練以外のものは置いていくことにする。
11月30日(土)八方池BC1~雪訓場〜八方池BC1 晴 −1.7℃
八方池BC1 06:30〜09:00雪訓場13:00〜16:00八方池BC1
朝起きると装備テントV4が風によって破壊されている。積雪は1m65cm。やはり慣れないせいか、各個人の身支度が遅れる。晴れてはいるがいつまでもつかわからなかった。扇雪渓に向かいながら他に雪上訓練が出来そうな場所を探す。大唐松沢上部でいい場所を見つけ雪訓開始。遠見尾根、五竜が綺麗に見える。ロープワークを一通り行う。2年は復習してきたのかよく指導している。帰り道にFIXを2ピッチ練習する。BCに着くと次第に天気が荒れてきた。夜、宝迫が具合を悪くする。
12月1日(日)八方池BC1~八方池山荘〜第一ケルンBC2 くもり 不明
八方池BC1 09:30〜11:30八方池山荘(第一ケルンBC2)
朝起きると天気は落ち着いている。BCを第一ケルンに移し、体調が悪かった宝迫を下山させる。その後第一ケルン付近でFIXを4ピッチ練習する。
12月2日(月)第一ケルンBC2〜第三ケルン〜第一ケルンBC2 風雪 不明
第一ケルンBC2 06:00〜07:30第三ケルン11:00〜12:00第一ケルンBC21 4:00〜16:30兎平
順調に第三ケルンまで歩く。足取りはしっかりとし、全員やっと順応してきたようだ。第三ケルン付近の斜面で直登、直下降、ダイアモンドを行い、さらに弱層テスト、埋没訓練、ビーコン捜索、ゾンデ捜索を行う。BC2に帰幕後、撤収し、ツェルト搬送を行いながら黒菱平に到着、スキー場を下りゴンドラに乗る。夜はバスターミナルでステビバとなった。
12月3日(火)白馬八方バスターミナル〜ゲレンデスキー〜白馬八方バスターミナル 晴れ 不明
白馬八方バスターミナル07:00〜08:30ゲレンデスキー14:30〜白馬八方バスターミナル17:00
井上はゼミの入室試験があるというので帰らせる。朝からゲレンデスキーを楽しみ17時のバスで帰京した。
総括
冬型で雪も多くラセッルを強いられた今回の山行は1、2年生にとって厳しいものであったかもしれないが、徐々に順応してくるメンバーも見受けられこれからが楽しみである。一方、まだまだ生活技術の未熟さが彼らの能力の足をひっぱっているようにみえる。その点に関し、冬合宿に向けて今回の反省をしっかりと生かしたい。
報告 山浦祥吾