2010年度春山合宿報告書
日本大学山岳部
場所 | 北アルプス 笠ヶ岳~槍ヶ岳~新穂高温泉 |
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期日 | 平成23年3月7日(月)~3月10日(木) |
メンバー | 3年 CL高木 2年 SL飯田 1年 関 |
行動
3月7日(月)移動日
7:00新宿~(高速バス)~14:00平湯温泉14:40~(濃飛バス)~15:40中尾高原口CS1
今回はタクシーで高瀬ダムまで行けた。林道終点の広場に着く頃に小雨が降ってきた。そこから少し行くと避難小屋がある。湯俣までの道は整備されていて歩きやすい。湯俣山荘はあまり広くないので、晴嵐荘にテントを張ることにした。夜から雨が本格的に降ってきた。
3月8日(火)入山日 雪
5:30中尾高原口CS1~広サコ尾根2140m付近CS2
朝から雪が降っている。登山口からの登りは少し傾斜があり、クリヤ谷に向かってトラバースしていく。去年より雪があり積雪は膝下ぐらいだ。雪質は明け方から降っている雪で表面はサラサラだが中は締まっている。広サコ尾根に取り付く前にワカンに履き換えた。尾根上は腰ぐらいまでの積雪がある。この頃から本格的に雪が降ってきた。夜に除雪を行う。
3月9日(水)雪
6:00広サコ尾根2140m付近CS2~9:30岩峰13:30~14:00広サコ尾根2290m付近CS3~広サコ尾根2250m付近ビバーク地点
風はないものの、この日も雪がしんしんと降っている。トップの飯田は目の前の雪を崩しながら進んでいく。昨日からの雪で積雪が腰上までありサラサラしているので何度か踏み固めないと足元が崩れてしまう。岩峰に取り付いた頃から大粒の雪が降ってきた。岩峰は飯田がリードでFIX工作を行い、次に関、そして最後に高木が登った。この岩峰は雪が積もると手がかりがなくなるので苦労したが飯田は良く登ったと感心した。この岩峰を登攀するのに4時間以上かかったため本来のCSまで行かずクリヤノ頭手前で行動を終了した。15時30分、クリヤノ頭南側斜面からの雪崩によりテントが壊された。少し下がり雪洞を掘りビバーク。
3月10日(木)雪のち曇り
6:00広サコ尾根2250m付近ビバーク地点~7:00岩峰8:00~12:00クリヤ谷雪渓~中尾高原口下山15:30
朝からガスっており視界が悪い。岩峰は木の幹を支点にして高木のビレイで飯田、関を順に下降させる。最後の高木は少し懸垂で降り、途中の木で支点を作りそこからまた懸垂下降で降りた。尾根上を下降中に足元から雪が崩れることがあり慎重に降りていく。トップを代わりながらラッセルを行い下山した。