2010年初冬合宿報告書
日本大学山岳部
場所 | 北アルプス北部 八方尾根 |
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期日 | 平成22年11月24日(水)~12月2日(木) |
メンバー | 3年 CL高木 2年 SL飯田、高橋 1年 関、横山 |
11月25日(木)入山日 晴れ
白馬八方スキー場8:00~八方山荘10:20~八方池BC12:30
スキー場には雪がまったくついていない。アイゼンを着けないまま、八方山荘まで自由に歩かせたが、高橋、関のペースが上がらない。山荘でアイゼンを着ける。途中で関に読図をさせるが、少し理解が甘い。八方山からは膝上までの積雪がある。BCに着き、設営した後でビーコン捜索の練習をした。
11月26日(金)雪訓 1日目 晴れ
BC6:00~扇雪渓7:30~雪訓(歩行、ロープワーク、埋没)~扇雪渓出発11:30~12:40BC
扇雪渓まで結構なラッセルが続くも定刻通りに雪訓を開始する。歩行を少しやってからロープワークに移った。雪がふかふかなので支点を作るのに苦労した。関はロープワークを少し忘れていたところがあったが、積極的に取り組んでいた。埋没訓練をし、BCに着幕する。BCに着いてから近くの雪面で雪洞を掘った。
11月27日(土)雪訓 2日目 晴れ
BC6:00~扇雪渓6:40~雪訓(歩行、ゾンデーレン、FIX工作)~扇雪渓出発12:00~BC12:40
昨日のトレースのおかげでサクサク進んだ。この日は歩行メインである。ひたすら直登・直下工を繰り返す。関はアイゼンでもワカンでも引っ掛けることがなく歩き方が上手い。飯田、高橋も頑張っている。今回はFIX工作を関にやらせてみた。スピードこそ遅いものの1年生ながらだいぶ理解していると感じた。BCに着幕する。
11月28日(日)高木・関下山、横山入山 雪
BC6:30~八方山荘7:20~7:50うさぎだいら9:10~BC12:10
朝から雪が降っている。この日は高木・関が下山し、横山が入山するため全員でゴンドラ乗り場まで降りた。順調に横山と合流し、行動を開始する。BCまでの最後の登りにかけて風が強くなり吹雪となった。風が止むまでテントで休み、ビーコン探索を行った後今日の行動を終了した。
11月29日(月)雪のち吹雪
BC6:00発~雪訓場8:00着~雪訓場10:00発~BC11:20着
前半の山とは違い、いっきに雪山へと変わった道は膝下ラッセルの行動となった。雪訓場につき、訓練を始めるとすぐにガスってきた。そのうち風も出てきたので雪訓は肩がらみとスタンディングアックスのみで終了する。BCのテントは半分くらいまで雪で覆われていた。この日の夜から本格的に吹雪き始める。翌午前2時頃にテントが雪で潰されそうになっていたため掘り出しを行う。
11月30日(火)吹雪のち雪
12時頃~BC周辺にて訓練
引き続き吹雪きが止まないため、今日はBC周辺にて雪訓を行う事にする。昼ごろから天候が安定し始めたので埋没訓練・ゾンデーレン行う。この日も夜は吹雪きとなった。
12月1日(水)吹雪のち晴れ
11時頃~BC周辺にて雪訓
予定では唐松アタックであったが、前日からの吹雪が止まなかったためBC周辺にて雪訓を行う事にする。結局8時頃まで吹雪きは続いた。雪訓はフィックス・ロープワーク・ジッヘルを行う。唐松アタックは出来なかったものの、本来の目的である雪訓をしっかり行えたため、良い時間を過ごせた。明後日から天候が荒れるとの事であったので、予備日は使わずに明日下山することに決定。
12月2日(木)晴れ
BC9:00発~ゴンドラアダム10:20着
今日晴れる事は分かっていたが、明日からの悪天を考え、予定通り下山する。