11月3日 赤岳頂上
山行報告書
目的 |
リーダーシップ・フォロワーシップの向上、縦走経験を積む
歩行技術・生活技術の向上 |
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山域 |
八ヶ岳 蓼科山~美濃戸口
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日程 |
令和6年10月29日(火)~令和6年11月3日(日) |
メンバー | 3年 田畑 2年 CL黒木、SL星野、曹 1年 飯塚、石川、緒方、會、加藤、久保 OB 賀来ヘッドコーチ(10/30~31)、國谷コーチ(10/31~11/3) 学生10名+コーチ2名 計12名 |
行動報告
10/29(火) 移動日 雨
千石駅16:20~バスタ新宿(バス移動)17:45~茅野駅20:48
14時前後、部室へ集合し、清掃等を行ってから出発する。バスタ新宿17:45発のバスに乗り、茅野駅へ到着。軽く夕食を済ませた後、茅野駅の通路で仮眠させていただいた。。
10/30(水) 入山日 雨 9℃
茅野駅(タクシー移動)06:00~06:40女神茶屋06:55~10:30蓼科山~13:20大河原峠~14:00双子山~14:40双子池ヒュッテCS1
05:00に起床し、朝食、パッキングを済ませた後、06:00にタクシーで茅野駅を出発する。06:40に女神茶屋に到着し、体操等を済ませ06:55に蓼科山に向け出発した。
出発直後から雨の影響で登山道が沢のようになっていたが、順調に進んで行く。急登に入ってからも一年生は頑張って着いてきていた。中には余裕を感じさせる部員もおり、心強い。計画より速い10:30に蓼科山頂へ到着。一本、記念撮影を済ませ出発する。
蓼科山荘への下り道は、雨の影響で滑りやすくなっていた。このせいもあってか、途中、會がペースダウンし始める。どうやらかなり疲労が溜まっている様子であった。荷物を分配し、負担軽減を試みる。なんとか歩きやすくなったようでペースが回復し、計画より遅れながらも大河原峠へ到着、ペースそのままに双子山へ登頂した。途中、中腹で携帯電話を確認したところ、電波が繋がった。14:40双子池ヒュッテCS1に到着し、装備をおろした。
10/31(木) 晴れ 0℃
双子池ヒュッテCS05:10~06:00亀甲池~07:50北横岳~09:10北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅09:40~11:00縞枯山~11:50茶臼山~13:10麦草峠~14:40丸山~15:00高見石小屋CS2
03:30食当起床、05:00出発としたが、食事の用意をするのに30分は少し短かったようで、出発に10分ほど遅れてしまう。
出発直後、計画書にも記載のある不明瞭な登山道に突入。道上に倒木や大きな岩があるなど、 日も昇っていないため、ルートファインディングが難しい。内心、道を間違えていないか不安になりながら進んで行く。
06:00に亀甲池へ到着し、北横岳への登りに入る。北横岳の登りは樹林帯で同じような景色が続くうえ、蛇行して登るため、地図の見た目以上に長く感じる。しかし、一年生は弱音など吐かずにしっかりと着いてきていた。特にバテたりする者も現れず進んで行く。山頂へ近づくごとに陽が差してくる感覚が心地よい。07:50に北横岳山頂へ到着、南峰で記念撮影を済ます。昨日とは打って変わっての快晴で山頂からの展望が良く、八ヶ岳連峰がしっかりと視認できた。
09:10に北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅に到着し、賀来ヘッドコーチと別れる。多くの部員がトイレに行くなどして時間がかかり、40分ごろ、縞枯山に向けて出発した。縞枯山、茶臼山への登りはおおむね順調であったが、途中、緒方が疲労のためか遅れ始め、11:50に茶臼山へ到着。一本がてら緒方の調子を確認したところ、行けるとのことで、少し長めに休憩したのち、特に装備の分配などをせず進んで行く。
13:10に麦草峠へ到着し、軽い登りを終えた後、本日最後の登りである丸山へ向かう。丸山の中腹あたりで、高見石から様子を確認しにきてくださった國谷コーチと合流。途中、緒方が遅れ始めるも頑張って歩き、14:40に丸山へ登頂し、15:00に高見石小屋CS2へ到着した。
11/1(金) 晴れ 1℃
高見石小屋CS04:30~06:00中山~06:40中山峠~07:45東天狗岳~09:00夏沢峠~10:20硫黄岳~12:15赤岳鉱泉~13:00行者小屋CS3
今日は一昨日、昨日の行動の遅れを考慮し、計画より30分早めた04:30発とした。時間通り出発し、中山へ向かう。中山の登りは足元が基本ゴロゴロとした岩で、日が出ていないこともあり歩行に注意が必要であった。06:00に中山へ到着し、中山峠へ向かう。
06:40に中山峠に到着し、東天狗岳へ向かう。中山峠を過ぎてから途端に風が強くなり、薄着の隊員に着させるため立ち止まる。風が強くなることを見越して中山峠で厚着させておくべきであった。東天狗岳への登りは急な岩場があるため、一年生の様子を見ながら進んで行く。途中、私が預かっていたトレッキングポールを折ってしまう失態があったが、皆は順調に登り、07:45に東天狗岳へ到着。展望が良かったが、隊員は寒さでそれどころではない様子で、一本と記念撮影後、早めに出発した。
東天狗岳からの下りは危険なガレ場が続き、風も強いため、一年生の様子を確認しながら慎重に進んで行く。特にアクシデント無く降りられ、09:00に夏沢峠へ到着。峠で各自レイヤリングを整え、硫黄岳を目指す。硫黄岳への登りの最中では、何人か疲れていそうな様子が見受けられたがバテている者はおらず、ノンストップで山頂に到着した。風が強いため記念撮影だけ行い、先の赤岩ノ頭にて一本をとった。赤岩ノ頭からの下りでは、會がかなり疲労の溜まっている様子であったが、頑張ってもらい、12:15に赤岳鉱泉に到着、13:00に行者小屋CS3へ到着した。
11/2(土) 停滞 雨 4℃
06:00朝食、一日通して雨が降っていた。疲れをとるため睡眠をとったり、退屈を凌ぐためパーティーゲームを行ったりした。このような暇な停滞のときのために、雑誌は面白く、読めるものを持ってくるべきであると感じた。
明日は日中から晴れの予報であったため、明日は赤岳アタックを行うことにした。
11/3(日) 赤岳アタック・下山日 晴れ -2℃
行者小屋CS05:00~07:10赤岳07:30~09:00行者小屋CS09:40~12:30美濃戸口
計画通り05:00に出発し、文三郎尾根へ向かう。アタック装備ということで、序盤は順調に進んで行く。尾根の下部からは階段の連続で、体力的につらく、息の上がる隊員もいた。途中、若干凍結している段があり、注意が必要であった。
中間部まで登ると権現岳方面の展望を見ることができ、急峻なキレットがうかがえた。現段階ではレベルが足りていないものの、いつか行ってみたく思う。さておき、風が強まってきたため、寒さを訴える隊員に厚着させ、頂上に向かう。
尾根上部まで行くと急な岩場が出現し、三点支持を行いながら、落石を起こさないよう慎重に登って行く。特に異常もなく07:10に赤岳山頂へ到着し、記念撮影と一本を済ませた。山頂に立つことができ、一年生はうれしそうな様子であった。07:30に赤岳を出発。引き続き落石等に気をつけながら、クライムダウンを駆使して下っていく。下りも特に事故などなく、09:00に行者小屋へ到着。
行者小屋BCの撤収を済ませ、小屋を後にする。美濃戸口までの道は、4(月)が祝日ということもあり、たくさんの登山者とすれ違った。12:30に美濃戸口へ到着し、合宿を終了した。
今合宿を振り返って
まずは、誰も怪我することなく、大きな事故もなく合宿を終えることができ、よかったです。また、一年生にとって、夏と比べ重い装備で縦走することなど、良い経験になったかと思います。しかしその分、改善点も多く見つかりました。一番はやはり体力の不足になります。各個人、自分の反省点は把握していると思いますので、冬に向けてトレーニングなど勤しみ、力を付けていってほしいです。
私にとっても、今回が合宿で初めてのリーダーだったため、良い経験になりました。そのため、一年生と同じく改善点が多く見つかり、至らなさをとても感じる結果となりました。きっと他の二年生も同じ気持ちでいることと思います。今回の合宿を糧にし、一、二年生共々成長していきたいです。
最後になりますが、お忙しい中参加していただいた賀来ヘッドコーチ、國谷コーチに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
(報告者:黒木佳太)