8月11日 硫黄岳山頂にて(後列左から:國谷コーチ、1年田畑、4年米山、
前列左から4年柴田、1年玉野)
山行報告書
目的 | 縦走を経験する 夏季生活技術の向上・大型テント特有の生活技術の習得 メンバーシップ・リーダーシップの向上 |
---|---|
山域 | 八ヶ岳(蓼科山~縞枯山~中山峠~硫黄岳~赤岳鉱泉~美濃戸口) |
期間 | 令和4年11月1日(火)~令和4年11月5日(土) 移動1日、実働4日 |
メンバー | 4年 CL米山未羽、SL柴田亮 1年 玉野蒼士、田畑天 OB 賀来素直ヘッドコーチ(1~3日朝)、國谷良介コーチ(3~5日)、 高橋佑太OB(4日) 学生4名+OB 3名 計7名 |
行動報告
11月1日(火)移動日 部室〜バスタ新宿〜茅野駅〜女神茶屋 晴れ9℃
部室〜バスタ新宿17:15〜20:20茅野駅(タクシー)〜21:20女神茶屋
夕方に部室に集合し、部室を掃除してから出発した。バスタ新宿に移動後は予定通りの時刻に東京を出発した。茅野駅に到着後、タクシーで女神茶屋まで行き、軒下にてビバークをした。女神茶屋の駐車場には車がなく、鹿がいた。辺りは静かで快適に眠ることができた。近くには綺麗な公衆トイレがあった。
11月2日(水)入山日 女神茶屋~蓼科山〜大河原峠〜双子山〜双子池キャンプ場CS1 晴れ6℃
女神茶屋05:00~幸徳平07:50~蓼科山頂ヒュッテ9:15〜9:25蓼科山9:35~蓼科山荘10:20~10:40赤谷の分岐
~大河原峠12:00~12:30双子山12:45~13:20双子池キャンプ場CS1
登山口は女神茶屋のちょうど目の前にあるバス停の裏にあった。気温が低く快適に歩くことができた。蓼科山の登りは幸運なことにとても風が弱かったが、岩が見える程度に雪が積もっており、ところどころ滑りやすい箇所があった。足元に気をつけながらも快調に進む。
双子池山荘に着くと水場があった。小屋の方から、池から汲み上げた水なので煮沸すること、夜は管が凍るため夕方までに汲むようにとの説明を受けた。しかし、水を担いで上がっていたため、水場は利用しなかった。テント場は池のほとりにあり、絶好のロケーションであった。足元には固い草が生えていたため、テントが破れないよう、慎重に整地を行って設営した。
11月3日(木) 双子池CS1~亀甲池~北横岳~北横岳ロープウェイ(玉野・國谷コーチ入山)
~縞枯山〜茶臼山~麦草峠~丸山~高見石小屋CS2 晴れ 7℃
双子池CS1 4:40~亀甲池05:30~北横岳~9:00北横岳ロープウェイ(國谷コーチ・玉野入山)
~縞枯山〜茶臼山~麦草峠13:10~丸山14:35~14:50高見石小屋CS2
朝は準備が早く済んだため、予定の時間より少し早めに撤収を済ませて出発した。歩き始めはルート上に倒木や壊れたハシゴ等が続き、ルートファインディングが少々難しかった。北横岳の登りは長く、1年田畑は自身を鼓舞しながら登っていた。ロープウェイには予定通りの時間に到着し、無事に玉野・國谷コーチと合流することが出来た。また、賀来ヘッドコーチも予定通り下山した。途中入山隊と合流後の一本で玉野が靴擦れを訴えたため、処置をした。幸いなことに酷くはなっていない様子であった。その後もペースは変えずに歩き続けた。
14:50に高見石小屋に到着。事前情報の通り水場はなかったため、担ぎ上げた水で食当を行うこととなった。設営後にテント内整理をしていると、小屋の方から差し入れとして大変美味しいチキンナゲットを頂いた。また、國谷コーチより、髙橋OBから預かっていた差し入れをいただいた。
11月4日(金) 高見石小屋CS2〜丸山〜中山〜東天狗岳〜本沢温泉CS3 晴れ7℃
高見石小屋CS2 06:10~丸山07:30〜中山展望台7:30~中山峠~東天狗岳9:35〜本沢温泉CS3 12:00
朝の撤収・パッキングは時間通りに終わったが、出発前にログを取る際、田畑がコンパスをシュラフの中に入れたままパッキングしてしまったことが発覚。取り出して再パッキングをしたために出発が10分遅れた。
丸山の登りでは、地元の髙橋佑太OBが合流してくださった。東天狗岳頂上まで一緒に行動していただき、そこで別れた。東天狗岳の登りでは雪のついた斜面が出てきたため、チェーンスパイクを着けた。1年生二人は初めてのチェーンスパイクの歩きやすさに感動している様子であった。
事前情報によると本沢温泉小屋前の水場は凍結防止のため既に締めたとの事であったが、本沢温泉のテント場に到着すると水場があった。水の流量は多く、安定しているようであった。テント場到着が早かったため、玉野はザックのパッキング練習を行った。
11月5日(土) 下山日 本沢温泉CS3〜夏沢峠~硫黄岳~赤岩の頭〜赤岳鉱泉〜美濃戸山荘〜美濃戸口 晴れ10℃
本沢温泉CS3 6:10~夏沢峠07:30~硫黄岳08:50~赤岩の頭09:20〜赤岳鉱泉10:55〜美濃戸山荘13:25
〜美濃戸口13:20
朝の撤収は時間通りに済ませることができたが、出発直前に玉野がトイレに向かい、出発が10分遅れてしまった。この日は担いで登ってきた水を使い切ったためにザックが軽く、軽い足取りで歩けた。硫黄岳の登りでは固い雪の斜面が出てきたため、チェーンスパイクを着用した。下山日は土曜日ということですれ違う登山者は多かった。道中通過した赤岳鉱泉にも、多数のテントが張られていた。やまのこ村で最後の一本を取り、無事に美濃戸口へと下山。八ヶ岳山荘で入浴した後は乗り合いバスに乗って茅野へと向かい解散した。
ふりかえって
今回は合宿前に新型コロナウイルス感染および体調不良の部員が複数人発生したことから、残念ながら部員4名での秋山合宿となってしまった。そんな中でも今回参加できた1年生2名(玉野・田畑)は、最後まで体調不良や怪我をせずに元気に歩ききってくれてよかった。また、コロナ禍で初めて複数人テントでの生活を経験することができたことは、大きな成果である。2人には、今回の合宿で得た様々な知識や反省事項をほかの部員と共有し、それを次の初冬合宿に生かして頑張ってもらいたい。
コーチの皆様にはお忙しい中合宿に帯同していただき、数多くのアドバイスを頂きました。ありがとうございました。
(報告者:米山未羽)