8月3日~8月11日【夏合宿】定着 北アルプス 剱沢定着

剱沢BCにて

2018年度 夏山合宿報告書(剱沢定着合宿)

日本大学山岳部

目的 リーダーシップ、メンバーシップの向上
生活技術の向上、雪上技術の習得、剱岳の登頂
山域 北アルプス 剱岳、内蔵助カール~剱沢定着
日程 平成30年8月3日(金)~平成30年8月11日(土)
移動1日、実働7日、停滞1日
メンバー 4年 CL國谷良介、SL髙橋佑太
3年 新保裕也、田邊カレン
2年 氏神拓真、野上博史、原島千尋、藤本武流、前田雄飛、山田哲平
1年 川下景正、川田真人、喜多嶋拓海、安田光助、山崎颯太
OB 横山裕OB(3日~6日)、賀来素直コーチ(3日~11日)
計15名

行動報告

8月3日(金)移動日

新宿駅(バス)20:40,22:40,23:15〜05:40,05:30,05:40富山駅

全員新宿からバスに乗り込み富山へ向かう。1便と2便は30分程遅れて富山に到着した。

8月4日(土)入山日 晴れ

富山駅(電車)07:08〜08:11立山駅08:40〜08:47美女平09:00〜09:55室堂10:30〜11:40雷鳥沢キャンプ場〜14:25剣御前小舎〜15:30剱沢BC

計画通りの時間に富山駅を出発して、10時前に室堂に到着する。土曜日のため人が多く感じられた。室堂で靴を履きトイレなどを済まして出発する。ジリジリと照りつける日差しがとても暑い。2〜30分に1回休憩を挟み、ゆっくり確実に進んで行く。1年生は終始元気そうであったが、2年生は疲れていた。そのためか、1本時などに1年生への指導を怠っていた。14時半頃、剱御前小舎に着き、そこから1時間程で剱沢BCに到着した。BC到着後のテント設営が遅く、天気図に間に合わなかった。

(入山報告者:髙橋佑太)

8月5日(日)雪上訓練 晴れ 13℃

剱沢BC04:55~09:00内蔵助カール13:30~16:20剱沢BC

計画通り内蔵助カールで雪上訓練を行う。内蔵助カールは昨年よりもかなり雪が少なく、落石の危険の小さい場所選びに気を遣う。訓練中にも富士ノ折立側から落石があり肝を冷やした。この日は歩行、滑落停止、FIX訓練を行う。初夏合宿に不参加の1年3名は初めての雪上歩行に苦戦しているようだった。1年生のFIX通過は部室で練習したこともあり概ねできていたが、まだ細かいミスをしている者もいる。2年生中心のFIX工作は無駄な動きも多くまだ時間が掛かる。また、1,2年ともにメリハリの無い行動が目立ち、時間が大幅に押してしまった。帰幕後、山田と喜多嶋が頭痛を訴える。

8月6日(月)雪上訓練 晴れのち霧 11℃

剱沢BC03:55~07:00内蔵助カール12:00~14:45剱沢BC

昨日、内蔵助カールまでの往復に予想以上に時間が掛かった為、出発を1時間早める。山田と喜多嶋の頭痛も昨晩より回復したようなので連れて行く。この日も昨日と同様、歩行、滑落停止、FIX訓練を行う。山崎、川田の歩行は形になってきているが、川下が未だ悪戦苦闘しており別メニューで歩行訓練を行う。

滑落停止は初夏合宿に引き続き安田がなかなか止められない。FIXは賀来C、横山OBにもご指導頂きながら、2年生が張る。流れは理解できているようなのであとは数をこなすしかない。11時頃、横山OBが下山された。明日は好天予報なので、山田と喜多嶋はまだ頭痛が残るが明日朝までに回復すれば剱アタックとする。

8月7日(火)剱岳アタック 晴れのち曇り 12℃

A 隊(賀来コーチ-山田-安田-前田-川田-田邊-山田-山崎-髙橋)

剱沢BC03:53〜04:23剣山荘〜05:08一服剱〜06:06前剱〜08:57剱岳〜11:29前剱〜12:30一服剱〜13:15剣山荘〜13:46剱沢BC

朝、山田と喜多嶋の体調を確認し、問題無かったためアタックを決定する。ヘルメットを着用し、4時前に後発隊に見送られ出発する。剣山荘に到着後ハーネスを装着する。一服剱手前の鎖場から鎖にセルフビレイを取りながら進んで行く。皆掛け替え等スムーズに行えており、全体を通して鎖場は比較的素早く通過出来た。前剱手前の登りで安田が何回か落石を起こしていたが、大事には至らなかった。

前剱過ぎの横ハシゴではパワーロープを使用した。1年生3人は苦戦すること無く登って行く。その後も順調に進んでいき、平蔵の頭とタテバイで多少待ち時間があったが、上方からの落石に注意しながら待機する。タテバイ通過後30分程で山頂に到着した。記念撮影や休憩をした後、下山を開始する。途中、ヨコバイ過ぎの梯子と平蔵の頭の登り返しにパワーロープを使用した。下りも鎖にセルフビレイを取り慎重に進み問題無く帰幕した。

B 隊(氏神-新保-喜多嶋-藤本-野上-原島-川下-國谷)

剱沢BC04:30~05:15剣山荘~06:10一服剱~07:30前剱~10:40剱岳~13:25前剱~15:00一服剱~15:15剣山荘~16:00剱沢BC

A隊より30分遅れで出発する。剣山荘でハーネスを装着し、鎖場ではセルフビレイをかけて通過して行く。他の登山者は多くなく渋滞はないが、鎖場の通過に時間がかかりペースが上がらない。カニのタテバイにも待ち時間無く突入する。喜多嶋は難無く登っていた。

山頂到着後、記念撮影と少し休憩してから下山を開始する。下りも歩行が遅くなかなかペースが上がらないが、焦ってもしょうがないので慎重に鎖場を通過する。川下はクライムダウンでフットホールドをなかなか見つけられず苦戦していた。最後までゆっくり歩いて無事帰幕。川下はよく頑張って最後まで歩いていた。

8月8日(水)雪上訓練 晴れ 12℃

剱沢BC06:00~剱沢キャンプ場上部雪渓~12:30剱沢BC

この日は午後から天気が崩れる予報の為、キャンプ場上部の登山道脇の雪渓で歩行、ロープワーク訓練を行う。川下は再び別メニューで歩行訓練行ったが、緩い斜面であれば大分歩けるようになってきた。ロープワークは斜度が緩い為形の確認程度しかできないが、2年生の指導力不足が気になるところ。2年生が十分に理解していなければ1年生に指導はできない。1年生は疲れが溜まっているようなので、明日は休養停滞とする。

8月9日(木)停滞 晴れ

読書をしたり、乾かし物をしたりと各々の時間を過ごす。1年生同士でロープワークを確認しあっていたのは関心である。

8月10日(金)雪上訓練 霧 11℃

剱沢BC04:00~07:00内蔵助カール12:00~14:45剱沢BC

霧で視界が無い中、内蔵助カールで訓練を開始する。しばらくして霧が晴れると、4日ぶりの内蔵助カールはかなり融雪が進み雪面は大幅に小さくなっていた。さらに落石には注意して慎重に訓練場所を決める。

この日はFIX、ロープワーク、滑落停止訓練を行った。ロープワークは、形はできているもののボディビレイの止め方のコツが掴めず苦労していた。滑落停止は何度も繰り返し、前回よりは上手くなってきた。特に川田は上手く止められていた。

8月11日(土)雨のち晴れ 13℃

剱沢BC05:05~剱御前小舎06:05~07:30雷鳥沢

1年のパッキングに時間を要し出発が遅れる。剱御前小舎へ登っていると雨が降り出した。濡れた岩で足を滑らせないよう雷鳥沢まで慎重に下っていく。雷鳥沢でテント設営後、後半縦走に不要な装備をまとめ室堂まで運ぶ。室堂に送っておいた縦走食糧を受け取り、不要装備を送り返したら自由時間とする。各自入浴、食事などで疲れを癒した。山の日だからか雷鳥沢はたくさんのテントで溢れかえっていた。

ふりかえって

今合宿は比較的天候にも恵まれ十分な訓練時間を確保できたものの、下界での指導不足やメリハリの無い行動から無駄な時間が多く、あまり内容の濃い訓練は行うことが出来なかったように思う。途中入部者がおり経験にバラつきがある中で、質の高い訓練をしていかなければ部のレベルは上がらない。普段の部会内容を見直し、十分な準備をしたうえで次の合宿の臨んでもらいたい。

(報告者:國谷良介)

8月4日 本隊が剱沢BCに入り、先発登攀隊と合流する。

8月5日 内蔵助カールにて雪上訓練が始まる~今年はカールの残雪が少ない。

内蔵助カールの底から斜度を求めて雪訓場まで登って行く。

内蔵助カールにて確保訓練

確保訓練~確保支点構築中の2年生原島千尋部員(写真中央)

内蔵助カールにて滑落停止訓練中の1年生部員

内蔵助カールにて滑落停止訓練中の1年生部員

内蔵助カールにて雪上歩行訓練中の1年生

内蔵助カールにて確保訓練

確保訓練~野上(2年写真左)と喜多嶋(1年写真右)のペア

内蔵助カールにて集合写真

剱沢雪渓ではロープワーク訓練をメインに行う。

8月7日 剱往復A隊

8月7日 剱往復B隊

剱沢BC 夕食

 

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