2009年度冬山合宿報告書
日本大学山岳部 主将 船田良
山域 | 八ヶ岳南部 赤岳周辺 |
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期間 | 平成22年1月2日(土)~1月7日(木) |
メンバー | 船田・高木・飯田・勝又・下鶴・高橋・山浦 |
記録
1月2日(土)1日目 天気 晴れのち曇り
13:20美濃戸口~18:15行者小屋BC
茅野の天気はよかったが、赤岳は雲の中で登るにつれて天気が悪くなることが予想された。年末に雪が降ったらしく、途中の林道は凍ったところが露出していなくて歩きやすい。しかし初冬合宿で入山のペースが遅かった下鶴、山浦に荷物を多く持たせたところ、山浦はばてて立ち止まることが多かった。行者小屋へはだいぶ時間がかかり真っ暗になってしまった。また、美濃戸口での用意の遅さも目立った。今日はテントが7張りあった。
1月3日(日)2日目 天気 雪
停滞
1月4日(月)実働3日目 天気 晴れのち曇り
メンバー:高木-下鶴-勝又、船田-飯田
テントキーパー:高橋、山浦
6:45BC~14:00赤岳~15:10 BC
星空が見え、赤岳西壁主稜の出発を決定。高木は1ピッチ目のチョックストーンは快適に登り、以降も問題なく通過できた。しかし、フォローのビレイに毎回のようにキンクさせ、大幅に時間を遅らせた。1年も登攀は問題ないがビレイ点での動作が遅い。特に勝又は寒さで頭が回っていない。上部岩峰辺りで太陽の見える時間となったが、丁度ガスが出始め気温が上がることはなかった。頂上についても太陽が顔を出すことはなく、風が出始めた。頂上で記念撮影をする高木と飯田は元気で、他は早く下山したい様子だった。
1月5日(火)4日目 天気 雪
7:00BC~8:00ジョウゴ沢大滝~12:00大滝下降開始~13:45BC
雪と風が出ているが、沢筋のアイスクライミングなら問題ないと判断した。私は3年ぶりとなる大滝だがよく登られていたため階段となっていた。風が強いので待機中のメンバーをツェルトにいれ、交代で登らせる。体重の重い飯田と腕力のない下鶴、クライミングに向いていない勝又は苦戦していた。全員2本ずつ登り、天気が変わらないので下降することにした。
テント内でくつろいでいると、勝又の耳に水泡が出来ているのに気づいた。
1月6日(水)5日目 天気 晴れのち曇り
メンバー:船田-山浦-高橋
テントキーパー:飯田、下鶴
※高木は勝又を美濃戸口まで下山させてから、BCに帰幕。
6:00BC~7:00取り付き~11:40赤岳~12:40BC
明け方になると星空が見え、赤岳西壁主稜の出発を決定。勝又を高木に任せる。昨日の雪でトレースは埋まりスネラッセルとなる。登攀に入ると、時折ガスが出てきて今日も気温は上がりそうにない。快適に1年は登攀しサクサク進むことができた。上部岩峰からガスになり合宿で1番の寒さとなった。頂上はまたしても視界がなく、休憩後すぐに下降した。
1月7日(木)6日目 天気 晴れ
6:30BC~8:00南沢大滝~10:00美濃戸口
南沢大滝をちょっと観光してから下山。合宿で1番の天気となった。