12月3日~12月10日 【初冬合宿】谷川岳 天神平

2023/12/8 谷川岳をバックに

山行報告書

目的 雪上技術・ロープワーク技術の向上、冬季生活技術の向上
リーダーシップ・フォロワーシップの向上
山域 谷川岳 天神平
期間 令和5年12月3日(日)~令和5年12月10日(日) 移動2日、実働6日
メンバー 3年 CL三橋壌二
2年 田畑 天(12/3~12/8)
1年 黒木佳太、星野伶旺(12/3~12/8)
OB   賀来素直ヘッドコーチ (12/4~8)、國谷良介コーチ (12/6~10)、米山未羽コーチ(12/6~10)
計7名

 行動報告

12月3日(日) 移動日 晴れ 0℃

千石駅14:07~バスタ新宿(バス移動)14:45~白馬八方バスターミナル20:05

 12:00に部室へ集合し、部室の清掃を行ってから出発する。バスタ新宿から高速バスを利用し、白馬八方バスターミナルへ向かう。日曜日ということもあり、バスは満席だった。20:05に白馬八方バスターミナル着。手早く夕食を済ませて、バスターミナル横にテントを張らせていただき就寝する。

12月4日(月) 移動日 晴れ -5℃

白馬八方バスターミナル07:00~07:15八方尾根スキー場ゴンドラ乗り場08:45~08:55白馬八方バスターミナル11:05~11:23白馬駅~18:18土合駅~19:00谷川岳インフォメーションセンター

 05:00に起床して06:00撤収を目指すが、入山前ということで全員が緩慢としている。テントから出てもパッキングにもたつき、06:30になってやっと撤収が完了。ゴンドラの運行開始時刻が08:00ということで、07:00にバスターミナルを出発、07:15にゴンドラ乗り場到着しチケットを購入しに行く。

しかし、ゴンドラ乗り場~八方池山荘までの全線が運行している状態でなければ、登山利用はできないということであった。仕方がないため、学校、山岳部東京連絡所等からの承諾を得たうえで谷川岳天神平に山域を変更することにした。19:00に谷川岳インフォメーションセンターに到着し、テントを張らせていただき就寝する。

12月5日(火) 曇り時々晴れ  -2℃  積雪65cm

谷川岳インフォメーションセンター07:50~08:00谷川岳ロープウェイ駅08:40~08:55天神平駅09:40~12:30天神尾根上BC

   06:30朝食、07:30出発としたが、またもパッキングに時間がかかり20分遅れてしまった。谷川岳ロープウェイ駅に移動し、運行開始時刻の08:30まで待機する。しかし、運行開始直前で荷物の整理をしてしまったせいで、10分乗り遅れてしまう。自分自身が先々を考えて行動できていなかった。

08:55天神平駅到着、天神平駅で30分ほどアイゼン歩行の練習をしてから出発する。途中までトレースができており快適に進むが、トレースをたどりすぎてしまい天神尾根上への登り口を通過してしまう。賀来HCに指摘していただき、トレースのない道をラッセルしながら天神尾根まで進んでいく。途中からワカンに変更するが、黒木のワカンのサイズ調整をミスしており、1時間ほどロスしてしまう。

天幕予定地まで到着するが、雪の量が少なく低木や笹が繁茂しており、とてもではないがテントを張れる状況ではなかった。しかし、天神峠駅までの稜線上に張れそうな場所が見つかったので、そこを天幕地とする。テント設営後は水づくりをしたが、一年生はやることが多く苦労していた。

12月6日(水) 晴れ -2℃

天神尾根上BC 06:20~06:25 BC周辺斜面14:30~14:35天神尾根上BC

 6:00発目標としたがやはり遅れてしまう。アタック装備であるがテントから出るのが遅かったうえに、星野のアイゼンの調整バンドが左右逆になっていた。自分自身の実力不足から隊全体が弱くなっている。06:20に出発、幸いにも訓練場まで近いため訓練時間はたっぷりとることができる。

両一年生ともに夏季合宿での雪上訓練の経験がほとんどないため、まずは歩行訓練から行う。直登、直下降、トラバース、斜歩行などをすべて一から教えていく。しかし、形がしっかりしていなくとも、新雪のため歩けてしまう。あまり良い練習にはならないが、とにかく歩かせる。2時間半ほどみっちり歩いた後、休憩もかねて賀来ヘッドコーチより弱層テストの指導をしていただく。

今回は弱層テストのなかでもコンプレッションテストについて詳しく指導していただいた。指導後は、三橋-星野、田畑-黒木に分かれて弱層テストを行ってみるが、雪の扱いに対して神経を使うので意外と難しい。弱層テスト後は、再度、歩行訓練を行い、次に賀来ヘッドコーチよりビーコン捜索の指導をしていただく。ビーコンの特性から説明をしていただき、ビーコン捜索をシグナルサーチ、コースサーチ、ファインサーチの三段階でそれぞれ指導していただく。

指導後は、実際にファインサーチを練習する。ファインサーチ一つとっても気を付けるべき点が多く、賀来ヘッドコーチに逐一指導していただきながら練習を重ねる。14:00頃に國谷コーチ、米山コーチと合流。訓練としては、最後にプロービングを賀来ヘッドコーチに指導していただき終了とする。

12月7日(木) 晴れのち雪 -5℃ 35cm

05:55天神尾根上BC 09:25~09:30 BC周辺斜面13:45~13:50天神尾根上BC

 今日の午後から強風や雷雨予報であったため、午前中にしっかりした風防ブロックを作成することにした。05:55にテント外へ出て、風防ブロックの作成を開始する。設営時に作った風防ブロックの上に雪を積んでいくが、そもそもの土台が弱いため頭でっかちの状態になってしまう。まずは土台を強固にするように、土台周りを固めていく。コーチ陣からの指導もあり、何とか形にはすることができた。

今のところ、天候は小康状態であるので、09:30から訓練を開始する。最悪の場合に備えて、稜線から離れた場所でビバークできるような装備を持って、訓練場へ向かう。本日も歩行訓練から開始する。直登、直下降、トラバース歩行、斜歩行など昨日の復習がてら、歩き続ける。両一年生とも、まだ感覚がつかめないようだが、とにかく歩き続ける。

小一時間ほど歩いたところで、アイゼン着用をしての歩行を行う。両一年生ともに、直下降の際にスパッツやヤッケにアイゼンをひっかけてしまい、破いてしまっていた。新雪ではあるもののまだまだ難しいようである。その後は、賀来ヘッドコーチよりショベリングを指導していただいた。13:45ころになると、風雪が強くなってきたため、訓練終了とした。幸い、落雷の様子はなかったためテントに戻って水づくりを行った。
明日下山の賀来ヘッドコーチ、田畑、星野は、ロープウェイの時間から13:00までに下山を開始することにする。

12月8日(金) 晴れ -6℃ 積雪40cm

天神尾根上BC 06:20~06:25 BC周辺斜面14:00~14:05天神尾根上BC

 05:00起床、06:00出発としたが、風が強いので30分ほど様子を見ることに。ほどなく、風も弱まってきたため、急いで訓練場へ出発する。本日も歩行訓練から開始する。形にはなってきているが、バランスを崩してしまったりとまだまだである。小一時間ほど歩行訓練を行ってから、ファインサーチの練習を三橋-星野、田畑-黒木に分かれて何度か行った後、実際に時間を計りながらアバランチレスキューを行った。

最初に三橋がリーダー役で行うが、あまり周囲を見れておらず隊がバラバラに捜索してしまい、ビーコン発見までに5分以上かかってしまう。各自、反省会を行い、もう一度行う。各隊員が先ほどの反省を活かし、より効率的な動きができていたこともあり、なんとか3分以内に発見することができた。次に、田畑をリーダー役として何度か練習を行い、ミスもあったが流れは何となくわかってきたようだ。

その後は、賀来ヘッドコーチよりツェルト搬送の指導をしていただく。2回ほど搬送を行ったところで13:00となったため、賀来ヘッドコーチ、田畑、星野と別れを告げる。残った三橋、黒木は、國谷コーチ、米山コーチ指導の下で、肩がらみ、腰がらみビレイを行い、訓練終了とした。

12月9日(土) 晴れ -3℃

天神尾根上BC 06:10~06:15 BC周辺斜面14:30~14:35天神尾根上BC

 04:30食当、06:00出発とした。出発時間に何とか間に合いそうだったが、まさかの黒木が腹痛を訴えてトイレに行って出遅れる。気を取り直して、本日は肩がらみ、腰がらみの訓練から行う。昨日、少しやっていたこともあるのか、黒木はクライマー滑落の制動が上手い。しかし、ロープの掛け替えに時間がかかっており、何度も掛け替えの練習を行う。黒木一人に対して、コーチ二人体制での豪華な指導があったおかげか、30分ほどで問題なくできるようになっていた。そのため、FIX工作、通過訓練へと移行する。

訓練場の南東寄りに植生している灌木帯に沿う形で、FIX工作を行うことにした。最初に、三橋が工作、黒木が送り出しとして訓練を開始した。新雪のため支点はすべて灌木から取っていたが、どこで支点を取り、どこまで伸ばすかなど迷いながら工作していたため、60m分を工作し終わるまでに30分以上もかかってしまう。

その後もFIX訓練を繰り返し行っていくと、黒木は通過に関しては慣れてきたため、三橋-黒木でスタカット訓練を繰り返し行うが、なかなかタイムが縮まらない。三橋は送り出し前の準備、支点の選定に手間取っていること、黒木は送り出し前の準備、支点構築、引き上げビレイの形の作成に手間取っていることが原因として考えられる。その後も、國谷コーチ、米山コーチに付きっ切りで指導してもらいながら繰り返し行っていき、14:30に訓練終了とした。

12月10日(日) 下山日 晴れ -2℃

天神尾根上BC 06:10~06:15 BC周辺斜面11:45~12:00天神平駅

  04:30起床、06:00出発としたが、10分ほど時間を過ぎてしまう。テントのポールが凍結していたり風が強かったわけでもなく、単純に自分たちの動きに無駄が多かった。本日は、昨日よりも雪が締まっているということで、スノーバーの縦埋め、横埋めの訓練から行う。しかし、縦埋めを行うものの、強度確認をするとすぐに崩壊してしまった。

横埋めに関しては、しっかりと踏み固めれば、40cmほどの深さでもしっかりと効いていた。次に、スタカット訓練を行い、引き上げと送り出しを交代しながら行う。途中、休憩がてら土嚢袋での支点構築や懸垂下降訓練を挟みつつ、何度も繰り返し行っていく。そんなこんなしていると周囲から山岳部コールが聞こえ、谷川岳の麓に住んでいる原澤修OBと合流する。その後も、灌木だけでなく、スノーバーや土嚢袋を使っての支点構築を交えながらスタカット訓練を繰り返し行い、11:30に訓練終了とした。急いで撤収を済ませて、天神平駅まで下山した。

ふりかえって
今年は暖冬ということもあり、雪上訓練を行えるかどうかも分からないないという状況であったが、なんとか天候にも恵まれて訓練を行うことができてよかった。夏季合宿で訓練できていない分を少しは取り戻すことができたのではないだろうか。しかし、一年生のアイゼン・ワカン調整ミスなど、上級生の指導力不足が顕著に表れた合宿でもあった。次に迎える冬山合宿までは時間がない。できることを行って、少しでも実力をつけて冬山合宿に臨みたい。

末筆にはなりますが、お忙しい中参加してくださった賀来ヘッドコーチ、國谷コーチ、米山コーチに厚く御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。

(報告者:三橋壌二)

 

12/5 天神尾根へ向けて登る

天神尾根上のBC

12/6 歩行訓練を行う

ファインサーチ中の星野

12/7 風防ブロックを強固にする

12/8 アバランチレスキュー

12/8 アバランチレスキュー後の反省会

賀来ヘッドコーチによるツェルト搬送の指導

12/10 送り出しビレイ中の1年生 黒木

12/10 原澤OBと合流

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