11月9日 燕岳頂上(燕山荘CSから往復する)
山行報告書
日本大学山岳部
目的 | 歩行技術・生活技術の向上、体力強化、燕岳の登頂 |
---|---|
山域 | 北アルプス 燕岳 合戦尾根 |
日程 | 令和元年11月8日(金)~令和元年11月10日(日) 移動1日、実働2日 |
メンバー | 4年 福島端流 3年 L村上洋道 1年 相澤佳霖、中野聡士、柳元希 計5名 |
行動報告
11月8日(金)移動日
新宿駅18:30~(高速バス)〜松本駅23:07〜(電車)〜23:33穂高駅
新宿から松本駅まで高速バスで移動した後、電車で穂高駅まで向かう。穂高駅到着後、裏の公園にテントを張らせていただく。周りが静かで暗かった為とても寝心地が良かった。
11月9日(土)入山日 晴れ −3℃
穂高駅06:00~(タクシー)~06:50中房温泉07:20~13:00燕山荘CS 〜13:30燕岳~14:05燕山荘CS
穂高駅からタクシーで中房温泉へと向かう。中房温泉到着後、水の補給等の準備をして出発する。土曜日ということもあり登山者で賑わっていた。どんどん抜かされていくが我々も良いペースで登っていく。しばらく登ると相澤と中野が靴擦れを訴えてきたので、テーピングをさせる。幸い皮は剥けておらず少し痛みがある程度であったので安心した。
第三ベンチ過ぎで柳も靴擦れを訴えてきたのでテーピングをさせる。柳も2人同様軽度であった。靴擦れによるペースダウンも無く終始良いペースで燕山荘まで行くことが出来た。1年生は少し疲れこそ出ていたがそれでも元気に会話をしながら登っていた。特に重い荷物を背負っていた柳は良く頑張っていた。燕山荘到着後、ザックを置いて燕岳に向かう。気温が低く風が冷たかったが、とても良い景色に1年生は満足してくれたようだ。
燕山荘に戻りテント設営をした後は時間があったので1年生にアイゼンの着脱訓練と歩行について指導した。アイゼンの着脱については皆遅かった。初冬合宿までまだ時間はあるので、下界での練習を怠らずにしていきたい。天気図を書かせた後に食事を作らせたが、天気図はまだまだ改善の余地があり、食当も細かい点での反省があった。こちらも初冬合宿までに出来るところは改善してもらいたい。食事の後は反省会をしてスペシャルを楽しんだ。
11月10日(日)下山日 晴れ −6℃
燕山荘CS06:45~07:30合戦小屋~09:50中房温泉
朝、相澤から少し吐き気がして食欲が無いと報告を受けた。他に症状が無い事や夜に息苦しくて起きていた事から高度障害が疑われた。ゆっくり食事を取らせた後、外に出て少し歩いてみるがあまり症状は変わらなかったので燕岳へは行かず、テント場でご来光を見た後直ぐに下山を開始した。第三ベンチ手前ではすっかり元気となっていた事からやはり高度障害だったのだろう。下りのペースは良く、足に不安のある中野も問題無く行動出来ていた。会話を楽しみながら中房温泉へと下山した。
振り返って
今回の山行は秋山合宿に参加出来なかった1年生の為に計画した。日数が取れなかったが急登である合戦尾根を、合宿と同程度のザックの重さで往復出来たことは良い経験となったのではないだろうか。特に足に不安のある中野は久しぶりの山行であったが、終始元気であり足の調子も問題無かったので安心した。だが、生活技術には問題があり、アイゼンの着脱と併せて初冬合宿までに改善してもらいたい。私としても初夏合宿以来1年生3人とは山に行けていなかったため、現状の体力、生活技術の習熟度を知る事が出来て良かった。
(報告者:村上洋道)