4月19日〜2月20日 上信越 谷川岳

トマノ耳頂上(左:田畑、右:黒木)

山行報告書

目的

雪上歩行技術の向上、ルートファインディング力の向上
リーダーシップ・フォロワーシップの向上

山域 上信越 谷川岳(田尻尾根往復)
日程 令和6年4月19日(金)〜20日(土)
移動1日、実働1日
メンバー 3年 L.田畑、2年 黒木、米山コーチ
計3名

行動報告

4月19日(金) 15℃

千石部室~巣鴨駅17:19〜土合駅21:01〜22:30谷川岳登山指導センター

 巣鴨駅から長い時間電車に揺られ続け、やっとの思いで土合駅に到着した。途中、乗り換えの為降りた水上駅で、都内の大学探検部の方と会話を弾ませながら、暗く長い階段を競うように登り上げた。明日は同ルートから同じく谷川岳の頂きを目指すとのこと。お互いの健闘を祈り、改札を出て別れた後、私たちは谷川岳登山指導センターへと向かった。生暖かい風が吹く中、真っ暗な道路を二人で進む。到着後は寝袋を敷き仮眠を取らせて頂いた。

4月20日(土) 雲りのち晴れ10℃

谷川岳登山指導センター05:45〜田尻尾根登山口06:10〜06:50田尻尾根取り付き07:10〜P1403(天神尾根合流地点)08:50〜熊穴沢避難小屋09:45〜天狗の溜まり場10:30〜谷川岳肩ノ小屋11:15〜11:20トマノ耳11:40〜天狗の溜まり場12:00〜熊穴沢避難小屋12:25〜P1403(天神尾根合流地点)13:50〜田尻尾根取り付き14:55〜田尻尾根登山口15:15

 05:00頃に起床し、出発の準備を始める。谷川登山指導センターの職員の方に計画書を提出し挨拶をして、米山コーチが待つ谷川インフォメーションセンター駐車場へと向かった。予報通り風は強く、どんよりとした雲が覆っている。米山コーチと合流後、シュラフやマット等のビバーク装備を車内に置かせて頂き、田尻尾根登山口へと向かった。雪崩を心配していた沢沿いの登山道は斜面にも全く雪が付いておらず安心して進む事が出来き、渡渉箇所も頑丈な橋が掛かっていたので濡れることもなく快調に進んだ。

 田尻尾根取り付きに到着すると、昨日の大学探検部の方と会い挨拶を交わした。斜面を登リ始めるとすぐに雪が出てきたのでアイゼンを着用。下山時迷いそうな曲がり角では赤布を木に結んでいった。稜線が近くなると、斜度の強いトラバースが現れ、ピッケルをしっかり刺し、キックステップで慎重に通過した。天神尾根に合流し赤旗を立てた後、夏道が出ている場所もちらほらと見受けられたが、雪庇も見受けられるので寄り過ぎないよう注意する。

 熊穴沢避難小屋からは斜度が強くなり森林限界を迎え視界が徐々に開けた。天狗の踊り場を過ぎると大きな雪の斜面が続いており、登山道上に直登でリズム良く登って行った。クラックに落ちないよう十分注意しながら谷川岳肩ノ小屋を過ぎ、トマノ耳に到達した。風は尚強く、オキノ耳へと繋がる稜線では大きな雪庇と裂け目があり、危険と判断し断念した。しかし展望は良く、美しい景色に大きな達成感を得る事が出来た。

 下山においても引き続き雪庇や裂け目に注意し、慎重に降った。午前の雪質とは違いシャビシャビとしていて、だいぶ溶けていた。熊穴沢避難小屋を過ぎたところのトラバース地点では訓練としてFIXを2ピッチ張った。準備や工作に手惑い、通過にかなりの時間をかけてしまった。その後順調に赤旗、赤布を回収し、田尻尾根登山口へと下山した。

 今回の山行では赤布、赤旗を積極的に使用したり、雪庇や裂け目などを予測、観察してルートファイディングしたりすることが出来た。しかし、FIX工作訓練ではロープをしごくのが遅いなど、不手際が目立つ結果となった。GW合宿に向けしっかりと修正して行きたいと思う。最後にお忙しい中、ご指導を頂きました米山コーチに感謝申し上げます。ありがとうございました。

(報告者:田畑)

天神尾根合流し読図を行う

谷川岳肩ノ小屋直下の登り

谷川岳肩ノ小屋直下の登り

田尻尾根を下りてゆく

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