9月7日~9月11日 北海道 十勝山系

↑ 上ホロ方面

個人山行 報告書

日本大学山岳部

場所 北海道 十勝
期日 平成23年9月7日(水)~9月11日(日)
メンバー 2年 横山

行動

9月7日 (水) 移動日

帯広駅~(電車)~13:30上富良野駅16:31~(バス)~17:30十勝岳温泉凌雲閣

凌雲閣に着いてみると雨と強風がすごくとりあえず小屋の屋根下に避難する。どうやらここはちょうど風の通り道になっているらしい。とりあえず水の確保ということで小屋に入ったのだが、なんと水だけでなく暖かい夕飯を御馳走してもらい、その上取れたての野菜のお土産までいただいた。小屋の人のやさしさに心が温まった。“社長さん”ありがとうございました。

9月8日(木)入山日 曇り

5:50十勝岳温泉凌雲閣~7:00上ホロ分岐~9:00富良野岳~10:45三峰山~11:50上ホロ避難小屋 CS1

雨はやんでいるが風が依然強く、準備を済ませ待機する。明るくなったところで出発する。天候があまりよろしく無いせいか、人に会わないので少し心細くなった。そんな中、富良野岳の頂上で訓練の下見に来ていた上富良野の自衛隊の方々に会った。その後はかみふらの岳まで自衛隊の方々とは前後しながら歩いた。登山道は観光ツアーで来られているからか、しっかりしていてガスっていても迷うことは無かった。しかし風が台風時並みに強く注意して歩く。キツネやリスを見かけた。

9月9日(金)晴後雨

5:42 CS1~6:33十勝岳~8:30美瑛岳~9:40美瑛富士~10:40美瑛富士キャンプ場CS2

朝、風は依然強いが天気は晴れ。十勝岳がくっきりと見える。十勝岳~美瑛岳への道の途中、溶岩帯というのか草木はほとんど生えておらず真っ平らな地形で火星のようであった。 美瑛岳の頂上は標識が風化されており、三角点が無かったら気付かなかったかもしれない。午後から雨という予報もあり、風もなかなか止まないのでいそいそと行動していると予定よりかなり早くCSについた。ナキウサギと言われる野生のウサギを見た。

9月10日(土)雨

停滞

昨日夕方からの強い雨、強風により停滞。

9月11日(日)快晴

5:00CS2~5:59~ベベツ岳~6:42オプタテシケ山~8:12美瑛富士キャンプ地~9:56美瑛岳分岐~11:47雲ノ平分岐~12:28吹上温泉

風が相変わらずであるが、少し様子を見て明るくなってきた所で出発。霜が張っていた。少し歩いていると風もおさまってきた。新得方面がずっと開けていて景色が良く、開放的な気分になれる。途中で追い越した近畿大の探検部が旭岳まで縦走すると言っていたが、オプタテシケから見たトムラウシまでの道のりは果てしなく、アップダウンは無さそうであるがひたすら歩くことを考えるとそれはそれで辛いのだろうな、と思った。その後は昨日までの雨風で多少道が荒れている所があったが巻き道などもあり、予定通り吹上温泉に下山することができた。

総括

今回の十勝は初めての一人山行であり、停滞日のテント内は少し心細かったが、それ以外は非常に楽しい山行を行なうことが出来た。北海道の山を経験するという点でも、ハイマツだらけの日高の山では感じられなかった広大さを十勝では感じることができた。また、野生の動物も多く見られた。そして、今山行の重要なポイントになる水場に関して、時期的にほとんど涸れていたため担いで行ったのは正解であった。雨の後で水が溜まっているというので見に行ってみたが、まさに沼という感じであり要煮沸という表記には納得できた。 振り返ってみても大変楽しい山行であったが美瑛岳への道など悪天時は苦労するかもしれないような場所もあった。そういった場面でも的確に行動していけるような力をつけていくべく、これからの合宿にも真摯に臨んでいきたい。

文責:二年横山

↑ 野生のキタキツネ?に驚きです

↑ 展望ゼロの富良野岳山頂

↑ 上ホロ小屋から十勝岳:風がとても強い

↑ 野生のリス

↑ 十勝岳山頂

↑ 十勝岳を下り美瑛岳方面、行った事は無いですが火星みたいです

↑ 美瑛岳へ続く稜線

↑ オプタテシケ山

↑ オプタテシケから美瑛富士

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