9月5日 南アルプス中部 荒川岳 塩見岳

南アルプス中部山行報告書

目的 南アルプス偵察
生活技術の向上
山域 南アルプス中部 荒川岳、塩見岳
期間 平成26年9月5日(金)~平成26年9月12日(金)
移動1日、実働4日、予備3日
メンバー 3年 L賀来素直
2年 井上理、加藤純、桧山泰平
1年 高根澤亮太、中田航平

行動報告

9月5日(金)千石駅(電車)~静岡駅(車両)~畑薙第一ダム(バス)~椹島ロッジCS1
移動日 晴れ

千石駅05:35~静岡駅09:20~12:10畑薙第一ダム15:00~16:00椹島ロッジCS1

静岡駅に到着してすぐにジャンボタクシーに乗り込み、出発する。畑薙第一バスに到着したが、12:00発のバスに間に合わず、次の15:00発まで待つことになった。

9月6日(土)椹島ロッジCS1~千枚小屋CS2 晴のち曇 +10℃

椹島ロッジCS1 06:00~11:30千枚小屋CS2

全員睡眠不足ということもなく、元気に出発する。最初は急坂があるが、全体としては比較的に広い尾根の樹林帯を登ってゆく。1、2年生にとっては初めての夏の好天ということもあり、ペース良く順調に登る。途中、何度か林道と交差する。駒鳥池はひっそりとした小さな池である。千枚小屋に到着して17:00頃に遠くで雷が鳴り、ガスが少し出てきた。

9月7日(日)千枚小屋CS2~千枚岳~荒川岳~前岳~高山裏避難小屋CS3 雨+9℃

千枚小屋CS2 05:00~千枚岳05:35~荒川岳07:05~前岳08:55~11:30高山裏避難小屋CS3

前日19:00頃から続いている雨の中を出発する。千枚岳まで一気に上がると、少し風が出てきたため、体感温度が低く、ガスで視界も悪い。千枚岳から丸山への20m程の岩場は、冬であればザイルを出したほうがよさそうだ。メットを装着し、クライムダウンする。前岳過ぎの南側の大崩落地は、極端に切れ落ちている。

このころから風と雨が止み、稜線から沢沿いに下る。途中の鎖場は5mほどで、問題なく通過する。高山裏避難小屋のキャンプサイトは広めでひな壇状になっていて、過ごしやすかった。

9月8日(月)高山裏避難小屋CS3~板屋岳~大日影山~小河内岳~三伏峠小屋CS4
晴れ+8℃

高山裏避難小屋CS3 05:00~板屋岳05:50~大日影山06:20~小河内岳07:50~09:45三伏峠小屋CS4

板屋岳手前は西側に切れている。大日影山を過ぎた樹林帯はところどころ平たく開けており、天幕も可能である。小河内岳直下まで樹林帯が続く。小河内岳への急坂は、下りであれば注意が必要である。前小河内岳の北側にはハイマツに守られた天幕できそうなスペースがある。三伏峠小屋に予定より早めに到着し、天幕。疲労困憊や、体調不良もなく、いい状態だ。

9月9日(火)三伏峠小屋CS4~塩見岳~北俣岳分岐~塩見岳~三伏峠小屋CS4~
鳥倉登山口 晴れ+7℃

三伏峠小屋CS4 03:40~07:30塩見岳~08:15北俣岳分岐~09:00塩見岳~12:10三伏峠小屋CS4~14:40鳥倉登山口

塩見岳から1時間手前の塩見小屋までは樹林帯が続く。目印がしっかりとつけてあるため、雪があっても問題ないだろう。塩見小屋でメットを装着、出発する。塩見岳までの急な登りは浮石が多く、注意が必要である。冬はザイルが必要になりそうだ。快晴の塩見岳山頂を過ぎ、北俣岳分岐へ向かう。ここはコルが10m弱のリッジ状で、強風時には注意が必要だ。北俣岳分岐から間ノ岳方面への下り坂は急峻である。

引き返して三伏峠小屋へ戻り撤収、タクシーに予約をする。鳥倉登山口まで問題なく下山した。

総括

今回の山行を、体調不良や怪我などのアクシデントなく終えることができたのは、隊全体としての基礎が固まってきているという証拠であると思う。また、冬季の山行のための偵察という意味では、実際に歩いてルートを見ることができたのは非常に意味があった。初夏合宿、夏合宿と好天に恵まれなかったが、この山行で1,2年生には晴れの夏山の楽しさを知ってもらうことができた。

しかし、今後更に難易度の高い山行をこなしてゆくためには、個々の反省を活かし、成長し続けなければならない。

 

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