涸沢のベースキャンプ
1998年 初夏合宿 北アルプス 涸沢定着
期間 | 平成10年6月6日(金)~6月23日(火) |
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メンバー | L本多4、松本4、深沢3、佐藤3、森田1、京増1、奥村1、石川1 |
場所 | 北アルプス 涸沢定着 |
地図:涸沢周辺概念図
6月19日(金)曇~雨
上高地(06:30)~横尾(09:30)~涸沢BC(13:30)
曇りの空の上高地を出発。1年も何とか順調に歩いている。が、横尾での一本時には既に疲れが見え始めた。昨年同様に本谷橋が設置されており、雪の少なさが心配になる。ここで雨が降ってきたために雨具を着用する。涸沢まではほぼ夏道通りであり、ヒュッテ間近で100m程雪渓を歩くがその先も雪がなく、天場にも雪がない。本谷橋から1年のペースが上がらず、特に森田が40分ほど遅れる。ギブアップ宣言もでたが聞く耳を持たず、どしゃ降りの中、涸沢に着く。農大もテントを張っており、挨拶に行く。
6月20日(土)霧~晴
涸沢BC(07:20)~奥穂直下(07:50)~雪訓~涸沢BC
ガスっていたため出発を遅らせる。5・6のコル直下は雪が少なく落石も多いために奥穂直下で雪訓を行う。歩行、ジッヘル、グリセードと順調に行う。途中、OBの千葉さんが入山し、雪訓を見ていただく。帰幕後、OG鈴木さん、OB宇田川さんが入山されて賑やかになる。
6月21日(日)曇~雨
涸沢BC(06:00)~白出のコル(09:20)~奥穂高岳(10:10)~涸沢BC(13:50)
全員で奥穂へ向かう。雪が少ないが辛うじて雪の上を行く。途中、ザイテングラードのケルンを参拝する。体力不足が目立ち、3時間以上もかかってしまう。先輩方と白出のコルで分かれ、奥穂へ向かう。すべて夏道。1年はピークに立ててうれしそう。天候が持ちそうにないので早々と下る。ザイテングラードを途中でトラバースして雪渓をグリセードと直下降の復習をしながら下る。BCに着くと雨が降ってきた。
6月22日(月) 雨
停滞 (ビーコン、コール、部歌練習)
雨の合間を縫ってビーコンを使った雪崩捜索訓練、コール、部歌の練習を行う。
6月23日(火) 雨
涸沢BC(08:00)~横尾(10:00)~ケルン参拝~上高地(13:15)
前線による雨のため北穂をあきらめ下山する。途中、新村橋先のケルンに向かうが猛烈な藪に阻まれ発見できずに黙祷のみ行う。
全体を通して
今合宿は普段のプログラムよりも大幅に軽い内容にし、1年が山の魅力に触れる事を第一に考えた。その目的は果たせた。が、個々の反省を見ていくと、安全に登山が行える実力もつかずに積雪期になってしまう可能性がある。いろいろな考えがあると思うが、精神面、行動面でもう一段階上を追求していくつもりである。
本多直也