山行報告書
日本大学山岳部
目 的) アイゼントレーニング
山 域) 富士山御殿場口
日 程) 平成28年12月17日(土)〜18日(日)
メンバー) L.大谷直弘(OB/監督)
4年 加藤 純
1年 近藤 歩、福島端流、新保裕也、川村洸斗、守屋勇希
合計7名
次郎坊直下(1850m付近)雪上訓練場にて休息をとる1年生
行動報告
横浜22:15〜152号線太郎坊洞門駐車スペース02:25CS
定刻通り横浜を出発する。須走ルートは車両規制期間に入っており、急遽御殿場口に訓練
場を移すこととする。
12月18日(日) 晴れ 気温−5℃(行動開始時標高1300m地点)
06:15 152号線太郎坊洞門駐車スペース〜06:45:御殿場口新五合目駐車場〜08:45
次郎坊下1850m地点〜(雪上訓練開始)〜13:45下降開始〜14:40 152号線太郎坊洞
門駐車スペース
昨夜、ふじあざみラインを経て須走口5合目から雪訓場に行く計画であったが、車両
規制で進入禁止となっていた。急遽、御殿場口ルートの5合目から登ることと決定した。
直近の情報収集を怠っており、昔のままの感覚で来てしまった。反省しきりこの上もない。
御殿場口新5合目の入口もバリケードで閉鎖されている為、152号線から新五合目の駐車
場を目指して登り始める。大石茶屋経由でブル道を辿りながら雪訓場を予定している6合
目下に向う。6合目より下だが次郎坊直下の1850m付近で良い状態の雪田が有ったので、
ここを雪訓場とした。傾斜も良く、雪の状態も程よく固く、アイゼンワークには最適だ。
アイゼンは気持ちよく決まる状態だが、積雪量が少なくドバーが決まらない。スクリュ
ーを打ち込みトップの支点を作る。バックアップは登山道の杭から引っぱってくる。アイ
ゼンワーク、歩行訓練(直登、直下降、斜登高、下降、右回り、左回りの方向転換)、ザイ
ルを固定してのFIX通過、エイト環を使っての下降、富士山特有の突風に対する耐風姿勢
を取る訓練を各々行う。
先月11月26日から行われた八方での初冬合宿では、天候に恵まれずうまいこと1年生
の雪上訓練が出来なかった。今回アイゼンワークを中心に富士山で補完的に行った。限ら
れたロケーション、時間であったものの濃い訓練が出来たと思う。どんなに天気が良くて
も、午後からは強風に煽られたり、雲が湧き始めたり、38年前の学生時代に合宿で来てい
た時と変わらなかった。他の登山者も数名上部を目指して登って行ったが、全て引き返し
て下りて行った。
(報告者:大谷直弘)
夜明けとともに富士山が姿を現す
御殿場口新5合目駐車場から更に雪訓場を目指し登り続ける
アイゼンが程よく決まり、斜面の角度も丁度いい感じであった
加藤副将の指導の下訓練が開始される
1年生の近藤歩、雪面でのザイルFIX通過訓練。強風で雪面の氷も舞いあがる
ザイルをFIXして直登・直下降の訓練をする1年生福島部員
FIXザイルを張って直登・直下降の訓練を繰り返し行う
エイト環を使っての下降訓練
1年生の近藤部員
雪面にアイゼンの出っ歯が気持ちよく入る
訓練を終えて駐車場下まで降りてくる (撮影:大谷直弘)
左から:川村(1年)、福島(1年)、守屋(1年)、近藤(1年)、加藤(4年)、新保(1年)