桜門山岳会短信 bP36

   平成14年8月20日発行

 

[報 告]          

「日本大学山岳部・桜門山岳会14年度総会開催」

日 時:平成13年5月17日(金):18:30〜20:00

場 所:千駄ヶ谷「東京体育館・第4研修室」      (敬称略)

出席者: 田中(昇)、新田、岡本(如)、北村、松田、芝田、山本(晃)、旭岡、真田、津田、榎並、平山、宮原、土合、村石、中嶋、大城、赤井、谷口、片柳、今村、高橋(正)、高緑、神崎、大澤、柄澤、中村(進)、原田、岡田、大谷、古野、斉藤(大)、計32名

学生:原澤、鳥居、伊藤、丸山、岩崎、須田、計6名 合計38名

平成14年度総会が5171830分から千駄ヶ谷の東京体育館・第4研修室で開かれた。

総会には32名の会員と学生6名が参加し、日大山岳部平成13年度活動報告、会計報告、コーチ会報告が行われた。続いて桜門山岳

 

 

 

 

 

 

 

(総会で挨拶する芝田会長)

会の事業報告、会計報告、14年度事業計画が提案され、原案どおり承認された。

(総会の議事、案件に関してはご郵送いたしました「総会」をご参照下さい。)

 議案審議に先立ち、平山山岳部部長より来年定年を迎えるため部長職を根本副部長にバトンタッチしたい。また、68日〜9日に富士山50回忌が1年前倒しで実施されるので

その場でいろいろ話し合いたいとの挨拶があった。

 

「日大山岳部」

[山岳部活動報告]

CL原沢より報告があり、部員の退部や新入生入部1名という中で初夏合宿を中止した。剣沢での夏山定着合宿、利尻、礼文への分散合宿、初冬の八方合宿、魚沼冬山合宿(駒ケ岳〜中ノ岳)、2月の八ケ岳を行なったがOBの参加、指導がなくしては事故なく安全に山行することは出来なかったと活動報告があった。

その後山岳部会計報告があり、斎藤大輔コーチからコーチ会報告があり、山に対する初歩的な考え方、資料の調べ方、計画書の作成方法等基本的な作業から見直し、合宿、個人山行を問わず携帯電話を持参させた。

リーダーの実力、能力、メンバーの体力、技術を考慮してコーチ会による学生の徹底管理の1年であった、しかしこの選択は学生の主体性が失われる危険性があり、正しい指導方法とは思わない。と報告した。

 

 

 

 

 

 

 

   (学生紹介)

「部員紹介」

CL原沢 修(4年)

SL鳥居創太(4年)

伊藤 亮(3年)

丸山健司(2年)

岩崎貴之(1年)

三上壽久(1年)

須田貴志(1年)

新原寛人(1年)

8

 

「桜門山岳会」

[芝田会長挨拶]

今年は4名の新入生を迎えることが出来たことは大変喜ばしい。他大学では部員が2〜3名で単独では合宿も出来ず、二大学が合同で合宿を行なっている例もあると言う。OB、コーチ会の協力、指導をお願いしたい。また、昨年計画したサンルン登山計画も突然のアクシデントで延期をしたが、今年は隊員の確保が出来ず、偵察山行に変更せざるを得ないことは大変残念であるが、来年こそ登山隊を派遣したい。

 

[事業報告]

神崎理事長より桜門山岳会事業報告があり、2002年国際山岳年にあたり自然保護、環境保全という側面を踏まえて登山したい。尾上前理事長から引継ぎ、サンルン登山隊の支援活動を行なってきたが、同時多発テロの影響で登山許可が延期され、2002年度は参加隊員が確保出来ず偵察隊の派遣とし、2003年を目標にサンルン登山隊の再編成を計りたい。

会の運営、活動方針については計画的な運営、財政の整理、学生の育成を掲げ、実践してきた。

 

[サンルン計画について]

中村進理事より経過報告があり、昨年中国より、登山許可の延期の要請があり隊員はやむなくネパールヒマラヤのアマダムラム峰に転進したが、隊員が仕事の関係で今年の計画に参加出来ず、当会及び東大、その他大学にも声をかけたが、参加者がなく、今年の登山隊派遣を延期することを理事、評議員会で了解を得た。今年は偵察隊として小人数を派遣したい。と報告があった。

[質疑応答]

本会議案に対しての質問等発言はなかったが、今年5月に発行した会員名簿の住所等に誤りがあると指摘が数件あり、出来る限り調査し次回短信に掲載することを決定した。

 

[懇親会]

 総会終了後、東京体育館内レストラン「アリスガーデン」に会場を移し懇親会が開催された。

大谷理事の司会で進行し、田中(昇)先輩のユニークな挨拶があり、当部が80周年を迎えることは大変おめでたいことである。自分も81歳になったので考え深いものがある。

「人生は70歳より」

70歳にしておむかえある時は、留守だといえ。

80歳にしておむかえある時は、まだ早いといえ。

90歳にしておむかえある時は、急がずともよいといえ。

100歳にしておむかえある時は、時期をみてこちらから行くといえ。

こんな言葉で挨拶を締めくくられた。

真田先輩の乾杯で懇親会に入った。当日は雨が降りレストランに来る客もなく、当会の貸切り状態であった。学生、新入生、を交え、旧交を温め、最後に部歌を斉唱し散会した。

 

「富士山遭難50回忌の諸行事の報告」

期 日:平成1468日(土)

参加者   (敬称略)

ご遺族:梅松禮子、青木千穂(梅松家) 篠田純子、山葉敏代、宮島陽子、篠田正孝(上田家) 石井啓雄、石井 史(石井家) 高野周一、島津よ志子(高野家)

    荒井蝶子(塚本家) 細川義孝、細川知子(細川家)

ご友人:津田、浅見、遠藤、小野塚(日大二高OB) 金子、古谷(故塚本さん友人)

    中島、三島、平野(日大ワンゲルOB) 石井、(故石井達男氏夫人)

招 待:妙本寺住職

桜門山岳会:田中(昇)、新田、素木、石坂、北村、松田、芝田、芝田ひろ子、山口、

      山本(晃)、安田、大蔦、田中(省)、平山、榎並、熊谷、森泉、宮原、深瀬、

      村石、中川、中村(義)、都築、中嶋、村上、青木、高山、福島、徳田、中里

      斎藤(隆)、安田(八)、山崎、山崎裕子、赤井、谷口、鈴木、神崎、柄澤、

      小嶋(一)、岡田、村木、井本。

学 生:原沢、鳥居

「追悼行事次第」

1.      ケルン参拝:各人自由参拝

2.      法 要:妙本寺 14001530

@     読 経 A焼 香 B法 話(妙本寺住職)C挨 拶(芝田桜門山岳会長)

3.      記念写真撮影:富士ビューホテル前

4.      追悼会

会 場:富士ビューホテル  司 会:熊谷義信

  (1)開会の辞:司会者

  (2)挨 拶:日大山岳部長 平山 善吉

  (3)追悼の辞

  4)献 花

  5)献 杯

  6)会 食・歓 談

  7)挨 拶:遺族代表

  (8)閉会の辞:大蔦 正芳

 

 

 

 

 

 

 

6月8日(土)に桜門山岳会主催で追悼の行事を行った。

内容はケルン参拝(富士山燕沢三合目)法要(妙本寺 勝山村)、追悼懇談会(富士ビューホテル)からなり、好天に恵まれ、八名の仲間のご遺族、旧友、桜門山岳会の方々、が

多数参加(約70名)され盛会であった。

 ケルン参拝に関しては、関係者の 殆どが高齢(60〜80歳)であるため、ルートの選定は慎重に行った。草木に覆われたケルンを発見するための数回の偵察行に加え、滝沢林道の使用許可、入山許可申請等官庁手続きに予想外の手間がかかった。

 追悼懇談会は熊谷氏の司会により、八名の遺影に見守られながら、なごやかな雰囲気のうちに進められ、久しぶりの再会に50年の重みを感じながら代の変った遺族ともども語り合うことが出来た。

 今回をもって仏事上の大きな行事は一応終わることになるが、今後は上高地や剣沢のケルンと同じように山行の折々に参拝し、先輩を偲び、遭難事故の教訓をいつも新たに肝に

銘じていただければと願うものである。

準備の段階から協力してくださった桜門山岳会の皆様の労に感謝し御礼申し上げる。

(村石 記)

尚、50回忌法要に際し多額のご寄付を戴き、法要の収支決済後余剰金272532円を桜門山岳会遭難対策基金に入金させて頂きました。

寄贈者名:梅松 市彦様(富士山遭難者 梅松延頼氏実弟)、

小松 嘉世子様(富士山遭難者 小松利郎氏実姉)

        石井 啓雄様(富士山遭難者 石井宏正氏実兄)

        福島 繁雄様(桜門山岳会会員 経34年卒)

 

「桜門山岳会理事会開催」

日時 : 2002年6月18日(火)19:00〜21:15

場所 : 郵船箱崎町ビル

参加者: 神崎、柄沢、原田、岡田、大谷、古野

議事内容:

  1)2002年度桜門山岳会理事会・評議委員会年間開催日程表について

    下記日程にて開催を行うことが了解された。

「2002年度桜門山岳会理事・評議委員会年間開催日程表」

月 日   曜日   時 間     会 議    場 所

6月18日 (火)  19:00     理事会   郵船箱崎ビル

7月23日 (火)  18:30  理事・評議委員会 ルノアール(予定)

8月          休会

9月17日 (火)  19:00     理事会   郵船箱崎ビル

10月15日 (火)  19:00     理事会   郵船箱崎ビル

11月19日 (火)  18:30  理事・評議委員  ルノアール(予定)

12月17日 (火)  19:00     理事会   郵船箱崎ビル

 1月21日 (火)  19:00     理事会   郵船箱崎ビル

 2月18日 (火)  18:30  理事・評議委員会 ルノアール(予定)

 3月18日 (火)  19:00     理事会   郵船箱崎ビル

 4月22日 (火)  18:30  理事・評議委員会 ルノアール(予定)

 5月13日 (火)  19:00     理事会   郵船箱崎ビル

 5月16日 (金)  18:30     総会    東京体育館(予定)

2)各理事の担当

  下記各理事の担当が決定された。

   会 長  :  芝田 稔      学 生  :  岡田貞夫

   理事長  :  神崎忠男      会 計  :  原田 洋、大谷直弘

   総務(短信):  柄沢洋城     企画、集会 :  岡田貞夫、大谷直弘

     (会報):  中村 進     情報システム:  古野 淳

     (名簿):  山本茂久     コーチ会  :  宇田川勳、千葉敦雄

     (議事):  原田 洋     

3)年間の催し

  天幕懇親会 − 日帰り山行案が出された。下山後懇親会を開催する。

          日程は11月5日(土)又は11月16日(土)案が出された。

          今後理事会にて具体的検討に入る。

  新年会   − 2月初旬を予定

  神崎理事長より今年は会員縦の親睦に力をいれビジョンを持って行動したい。

4)会報発行の件

  中村理事からの報告によると、8月ごろには会報の発行をしたい。

5)サンルン登山について

  今年は偵察とし、出来れば中村理事の他に最低1名の参加を呼びかけたい。

  参加者募集。

6)サンルンの募金扱い方について

  最終的な取扱いについての結論が出ていない為、次回の理事会で再度検討。

  又、現在米ドルにて現金を預かっているが、ドル預金口座を作る。海外への

  持ち出し用の為、為替リスクは無いと判断する。

7)名簿の住所変更、訂正について

  総会にて指摘された通り訂正、変更が可也見受けられる為、短信にて都度訂正、

  変更案内を行う。(担当山本茂久理事)

  会員各位は住所の変更等が有りましたら山本茂久理事又、他の理事へ速やかに

報告願います。

8)会費の件

  ブロック別連絡表を活用し未納者に対するアプローチを積極的に行う。

9)学生の動向(岡田理事より)

  新人部員5名。

   5月19日 丹沢水無川本谷沢登

   5月26日 丹沢葛葉川沢登

   6月14日〜6月18日初夏合宿(穂高涸沢)

         参加:学生7名内新人3名

            OB,OG 岡田(監督)、村木、鈴木、村田の4名

           ・雪渓技術、生活技術が全体的に習得されていない。

           ・日大の技術(雪渓等)が引き継がれていない。

  その他、来年3月に計画する予定で有ったグルジヤ共和国への遠征2004年に延期。

                                   以上。

「桜門山岳会理事・評議委員会開催」

日 時: 2002年7月23日(火)

場 所: 四谷ルノアール(18:30〜20:30)

出席者: 芝田会長、神崎理事長、

     理事:高橋、柄沢、中村、原田、岡田、大谷、

     評議委員:岡本、松田、山本、深瀬、中嶋、大城、赤井、谷口、高緑、

     OB:村石

開催の前に富士山雪崩遭難50回忌のケルン参拝、法要のビデオが写され、後参加者全員で黙祷した。

芝田会長の挨拶後下記内容が報告、検討された。

1)神崎理事長より年間行事の説明

  ・理事、評議委員会の日程について。

  ・天幕懇親会について。

   11月中旬に日帰り山行及び宴席を持つ事を計画しているが更に日程、形態等の

検討を理事会にて行う事とする。又、若手のOBも気軽に参加出来る様な懇親会にしたい。

  ・新年会については現在2月初旬を計画しているが詳細は未定。

・周年行事について、OBの意見を幅広く聞く必要が有るだろう。委員会の設置も検

討すべきではないか。

  ・世界山岳年について神崎理事長より説明が有った。

2)サンルン登山について(中村理事)

  ・日本山岳会よりの50万円は返金した。

・募金の使い方等については若干時間が欲しい。

  ・偵察を予定しているが今後どうするかこの秋までに方針を打ち出したい。

  ・偵察に関しては9月中に結論を出したい。

3)会計に関する件(大谷理事)

  ・会費の徴収に力を入れるが、発送文書等を受け取り拒否する会員もおり、この様な会員の処遇をどうするか検討要。(1名)

  ・会の運営上予算を持つ事は必要であり、理事会の承認が取れていないが時間がないので今回の評議委員会に提出。本件は理事会にて承認すべく対応するも本会議にて

   承認されたものと理解する。赤字予算となるが会報の費用等の大きな出費が予定されており会費の徴収に全力で対応する。

4)学生活動報告(岡田監督)

  ・新入部員5名。校舎が分かれている、部室の問題等で全員が集まれない。

  ・夏山合宿は8名が参加。

  ・各大学の夏山合宿形態、場所等の説明が有った。(神崎理事長)

  ・その他、岡田監督より諸々の問題点、状況説明が発表された。

5)富士山雪崩遭難追悼法要報告(村石OB)

  ・村石OBより追悼法要の報告及び会計報告が配られた。

  ・余剰金(¥272,532.−)は桜門山岳会遭難対策基金へ寄付された。

  ・秋に、今回参加出来なかった方とケルンへ参拝する予定。

6)その他

  ・中嶋OBより杉田旅館について状況説明及び剣岳前剣付近の崩壊で源次郎沢など注意。

  ・山本OBよりメトロ会の状況説明。

  ・会報について山本(茂)理事が多忙の為、発刊が遅れているが90%位原稿は集まっている。サポートが必要だろう。

  ・会員動向について話された。

  ・名簿の取り纏めは山本理事多忙の為、窓口を原田理事が担当する事に成った。

  ・芝田会長の会社FAX No.がミスプリントされている。誤)03−3886−

3171 −> 正)03−3886−3183

  ・村石OBが全会一致で評議委員と成った。

  ・その他日本大学山岳部五大厳守事項等の話題が出た。

  ・次回短信の発行は8月下旬頃、住所の変更及び正誤表も明記する。

  ・理事職務分掌に情報システムとあるがホームページ担当として欲しい。

   又、理事会議事録を開くのに開き方が解り難い事と、危機管理の面でしっかりとした対応が必要だろう。次回の理事会で古野理事と打ち合わせする事に成った。

・次回は11月19日(火)18:30〜 四谷ルノアールを予定。

「2002年会員名簿正誤表の送付について」

2002年5月に会員名簿を発行いたしましたが、会員皆様に対し十分な確認作業が出来ていなかったため、正確性に欠ける部分がありましたので、正誤表にてご訂正をお願い申し上げます。

尚、住所、電話番号、ファックス番号、勤務先、職業、Eメールアドレス等に訂正、変更がありましたら下記担当者までご連絡下さい。

 

「名簿担当窓口」:原田 洋

   

   Eメール:h-harada@yusen.co.jp

 

 

「日本大学山岳部ホームページのご案内とアクセス方法のお知らせ」

最近パソコンをはじめた先輩から日大山岳部のホームページの内容とパスワードを短信に掲載してもらいたい、との要望があり、今回はじめてご案内いたします。

日本大学山岳部ホームページアドレス:http//www.everest.co.jp.nac/index2.html

[日本大学山岳部のホームページの内容]

@ 山岳部とは

A 部員紹介

B 日大山岳部と桜門山岳会(短信を開くにはパスワードが必要です)

C 日大山岳部のスケジュール

D 日大山岳部の山行記録

E 山岳関係団体の紹介

・各大学山岳部、大学ワンゲル部、大学ハイキング部、その他山岳団体、

・登山隊情報

・海外登山に役立つサイト、山岳関係書籍サイト、ネパール関係、会員ページ

F 掲示板サイト

   ・アルパインラウンジ・・・・自分の意見、考え方を書き込むことが誰にでも出来ます。現在までのアクセス962件。

   ・アルパインレポート・・・・山行記録など投稿が出来ます。現在まで85件。

   ・アルパインチャット

  「桜門山岳会短信及び理事・評議委員会議事録へのアクセス画面」

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日本大学山岳部合宿報告」

[初夏合宿報告]

2002年 初夏合宿 北アルプス 穂高連峰

期 間:平成14年6月15日(土)〜6月18日(火)

メンバー:L原澤(4)、SL鳥居(4)、伊藤(3)、丸山(2)、岩崎(1)須田(1)

     三上(1) OB:岡田、村木、鈴木、村田

場 所:北アルプス 涸沢定着

6月15日(土)晴れ

上高地発7:00〜横尾10:10〜本谷橋11:40〜涸沢15:30 

 前日、急行アルプスにて出発。さすがに始めての本格的な山登りを控えた、「電気の消えない」急行アルプスでは1年生も思ったような睡眠を取れなかったようだ。松本で下車すると、鈴木さん、村田さんがすでに到着しておられた。そのまま、タクシーに乗り換え上高地に向かう。途中、タクシーのトランクからザックが1つ落ちると言う、信じられないようなハプニングもあったが無事に上高地に到着。上高地につくと村木さんとも合流。それにしても、綺麗に晴れている。私自身、入山日に晴れたことがないので少し感動してしまった。そして、準備をして全員で体操をして出発したのは7時。最初から予定時刻より遅れてしまったのである。ともかく、出発してしまった後は涸沢まで歩くのみである。明神、徳沢、横尾と1年生のペースもなかなか良い。さて、ここからが登りである。本谷橋まで行ったところで雪が出てきた。とたんにペースがガクッと落ちてしまう。慣れない重い荷物も段々と負荷になってきたのだろう。全員が涸沢に到着したのは15:30であった。その間に原澤、丸山で雪上訓練場の偵察に行く。5・6のコル下は落石も少なく明日は予定通りに雪上訓練が行なえそうだった。涸沢にテントが3張り。一昔前だともっとテントも多かったのだろうが昨年までは4人用テント一張りと言う状況だっただけにテントが3張りあると言う状況を見てちょっとニヤけてしまうのであった。

6月16日(日) 曇り時々晴れ

涸沢BC発6:00〜雪上訓練場到着6:40〜雪上訓練〜BC到着15:00

 例によって、雪訓場までダッシュ。1年生は滑ってばかりいてなかなか前に進まない。明日は全員が白出のコルまで登れるようにしなければならない。どうにか、今日の雪上訓練で技術を身につけさせねば…そう思いつつ雪上訓練を開始する。まず、バケツ作成。そして、直登、直下降。ここで、思わぬことが発覚。実は日大式キックステップと言うものが存在したのだ。まったく一般通りにつま先を使ってキックステップをして4年間。これが正しいと思ってやっていたが踵のインサイドも使った日大式を岡田さん、村木さんから教わった。さて、1年生はと言うとやはり下りの斜面で少し腰が引けている。だんだんと斜面にも慣れていったところでダイヤモンド、八の字を行なう。これで歩行訓練は終りと言った所で鈴木さん、村田さんが帰られる。先に岡田さん、村木さんが帰られているのでなんだか一気に寂しくなってしまった気がする。歩行訓練の次はジッヘル、グリセードである。一通り終った後に、一旦、一年生をBCまで下ろす。ここで、鳥居、伊藤、丸山は再び登りかえし伊藤、丸山のザイルワーク訓練を始める。原澤と1年生3人はBC付近で歩行練習を行なう。ザイルワークが終り、FIX練習をするためにBC付近まで3人が下りてきたあたりで思わぬ来客が現れた。小林さんである。日帰りで涸沢に来てスイカを置いて帰られた。その後は時間までFIX練習を行ない、明日の天気を祈りつつ帰幕する。

6月17日(月) 曇り時々晴れ

BC発6:00〜白出のコル到着先頭7:50最後尾9:00白出のコル発9:20〜奥穂高岳着11:00発11:20〜BC着13:30

 朝起きると穂高連峰の峰峰がガスの中にある。逆側の常念、蝶は晴れてスッキリしている。天気予報では悪く無い様なので予定通りに奥穂高岳に向けて出発する。天気は次第に良くなって時折日もさして来る。一年生の中で段々と差が開き始めた。先頭が白出のコルについてから約1時間後全員がコルに着いた。気が付けば目指すところガスの中に入っている。階段や梯子を慎重に登り、山頂へ。景色は眺められなかったが皆満足そうだ。部旗を広げて写真を撮り下山を開始。BCに戻ったのは13時半。よって、丸山の下山は明日に持ち越しになったが全員が登頂し、無事にBCに帰ってこられたことでホッとした。

6月18日(火) 曇り時々雨

BC発6:10〜横尾8:50〜上高地12:00

 撤収をしてから下山を開始する。今日はあいにくの曇り空だ。今にも雨が降りそうである。本谷橋までは気が抜けない。雪渓の中にシュルンドの穴があき緊張を強いられる。本谷橋まで着いたところでとうとう雨が降り出してきてしまった。雨具を着用し上高地を目指す。徳沢にてお茶をもらい、お昼には上高地に着いたのであった。

  全体を通して・・・

 出発日、街はワールドカップ一色であった。日本が決勝トーナメントに進出し大騒ぎである。そのような喧騒を逃れるかのように私達は涸沢に向かった。OBの方にも入って頂いて行なわれた初夏合宿は全員、奥穂高岳にも登頂する事ができ無事に終了する事ができた。その中で個々に持った目標は達成できたであろうか?同時に新たな課題もできたのではないかと思う。それらを克服しながら冬に向け確実に段階を踏んでいこう。     

原澤 修 記

 

[夏山合宿計画]

 「前半定着合宿」

場 所:北アルプス・剣沢 (入山:称名平〜大日岳〜剣沢)

期 間:2002726日(土)〜88日(木)

メンバー:CL原沢(4年)、SL鳥居(4年)、伊藤(3年)、丸山(2年)、岩崎(1年)

須田(1年)、青柳(1年)、鈴木(1年)

 726日(金)離京、急行能登:上野発2354

   27日(土)称名平〜大日平山荘CS  28日(日)大日平山荘CS〜大日小屋CS

   29日(月)大日小屋CS〜剣沢BC   30日(火)予備日

   31日(水)雪上訓練場偵察、BC整理

 81日(木)雪上訓練    2日(金)雪上訓練

   3日(土)分散登攀    4日(日)分散登攀   5日(月)分散登攀

   6日(火)後半縦走出発  7日(水)予備日    8日(木)最終下山日

 

「後半分散計画・T」

 場 所:北アルプス・薬師岳〜双六岳〜笠ケ岳〜新穂高温泉下山

 期 間:88日(木)〜816日(金) (予備日2日間)

 メンバー:L原沢、SL丸山、青柳、鈴木、須田

 88日(木)剣沢BC〜五色が原CS  9日(金)五色が原CS〜スゴ乗越CS

  10日(土)スゴ乗越CS〜薬師岳〜薬師峠CS  11日(日)薬師峠CS〜黒部五郎岳〜黒部五郎CS  12日(月)黒部五郎CS〜三俣蓮華〜双六池CS  13日(火)

  双六池CS〜笠ケ岳CS  14日(水)笠ケ岳CS〜笠ケ岳〜中尾温泉口下山

 

「後半分散計画・U」

場 所:福島県 吾妻連峰 中津川本流

期 間:810日(土)〜817日(土) (予備日2日間)

メンバー:L鳥居、SL伊藤,岩瀬

810日(土)上野〜猪苗代〜中津川渓谷  11日(日)中津川渓谷入渓点〜神楽滝手前CS  12日(月)神楽滝CS〜ヤケノママCS  13日(火)ヤケノママCS〜西吾妻小屋CS  14日(水)西吾妻小屋CS〜烏帽子岳〜兎平キャンプ場CS

 15日(木)兎平キャンプ場CS〜安達太良山〜奥岳の湯下山

 

「会費納入のお知らせ」

年会費納入にご協力戴きありがとうございます。

会員皆様のご要望を受け下記の郵便局口座を新たに開設いたしました。

なお、従来の銀行口座振込みもご利用頂けますので宜しくお願い申し上げます。

 

 

振込先口座名

  ※ みずほ銀行:横浜駅前支店

        普通預金・口座番号 2873471

    あて先:桜門山岳会 大谷 直弘

       (オウモンサンガクカイ オオタニ ナオヒロ)

 

※ 郵便局:東京シティーターミナル内郵便局

口座名:桜門山岳会(オウモンサンガクカイ)

口座番号:00110−9−112434

 

 

 

「編集後記」

  地球温暖化が問題視される昨今ですが、今年の夏も日本列島はヒートアイランド化し、

 追い討ちをかけるように台風が大挙上陸、各地に大きな被害を与えました。

 皆様の地域では如何でしょうか?

  短信136号では、総会、富士山遭難50回忌法要、14年度活動スケジュール

 を中心に掲載いたしました。次回の発行は10月下旬の予定です。

日本大学理工学部 4号館3階431-A 平山研究室内 桜門山岳会事務局

1010062東京都千代田区神田駿河台1814  TELFAX03-3259-0703

日本大学山岳部ホームページ:http://www.everest.co.jp/nac/

発行責任者 神崎 忠男   編集者 柄澤 洋城

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