山行報告書

日本大学山岳部

ロープワーク技術の向上・実践。

マルチピッチの経験を積む。

子持山 獅子岩

令和4617日(金)

メンバーOB  L.國谷良介コーチ

4年 米山未羽、柴田亮

          

3

 

クライミングを終えて獅子岩頂上。左:柴田4年)、中央:國谷コーチ 右:米山4年)

 

行動報告)

617日(金) 曇り 29

5:40新宿駅集合、國谷コーチ車で移動8:00 7号橋駐車場8:189:07獅子岩取り付き

9:25(クライミング開始)〜12:07獅子岩頂上(クライミング終了)12:2813:15 7

駐車場解散

 早朝、新宿駅で集合し國谷コーチの車両で出発する。6号橋~7号橋間の通行止め解除

の情報は無かったが、7号橋駐車場まで行くことが出来た。一番乗りであった。周辺には

仮設トイレが1つあった。8:18準備を済ませ出発する。電波が通らず登山口で入山連絡が

出来なかったため、屏風岩から少し進んだ登山道上で連絡した。次に行くときは、7号橋

手前の若人のみ駐車場で連絡することをおすすめする。

 

 赤布まみれの登山道を進み、「緊急時標識7-4」付近の、「この先危険」とか書かれ

た標識に沿って左に進み9:07獅子岩の基部に到着。事前情報にあった残置ハーケンとトポ

上の1ピッチ目の終了点を確認し、ノーマルルートの取り付きを確認する。壁にはマーク

も書かれていた。取り付きを分かり易く示すのは大変結構だが、なるべく岩を傷つけない

方法を検討されたい。右ルート取り付きはノーマルルートから7mほど右上にあった。こ

ちらも1ピッチ目終了点を確認することが出来た。9:25クライミング開始。すべて國谷コ

ーチにリードしていただく。

 

1ピッチ目(5.55.640m リード:國谷コーチ

 逆層のスラブが取り付き。残置ハーケンとトポの1ピッチ目終了点が目印となる。ここ

2ピッチ繋げて登った。カチを掴んでスメア、フレークをレイバックと、ジムのグレー

ドよりかなり辛く感じた。トポ記載のハイステップムーブの箇所は終了点直下と思われる。

終了点はハンガーボルトが2個。

 

2ピッチ目(5.725m リード:國谷コーチ

 1ピッチ目終了点左側からスタートすると登りやすい。フェースを登り、右側にあるフ

レークを伝って終了点へ。フェースからフレークへの移動は少しリーチが要求され、米山

は辛そうであった。フレーク上部はガバで、これを掴めればスメアで一気に登ることが出

来る。終了点はハンガーボルトが1個、アイボルトが2個、抜けそうなRCCボルトが1

個。右側にはfixロープが張ってあり、ここから右ルートへ移ることもできるようだ。下か

ら何やら声が聞こえる。後続のパーティーが来た

 

3ピッチ目(5.825m リード:國谷コーチ

 國谷コーチをビレイ中、米山のヘルメットに上部からの落石が直撃した。幸いヘルメッ

トが凹んだだけで済んだ。大事にならないで良かった。このピッチはトポ上の核心ではあ

るが、特に難しいムーブもなく簡単だった。終了点付近ではフレークを伝ってどんどん登

りたくなるが、途中で終了点直下にあるフットホールドに乗り移ったほうが楽。終了点は

ハンガーボルト2個、アイボルト1個。

 

4ピッチ目(5.65.740m リード:國谷コーチ

 ビレイ点の左側から登る。トポでは「右に別ルートのペツルのボルトが見えるがライン

的には不正解」とあったが、該当するボルトはビレイ点の5mほど右上にあり、素直に岩

の弱点を登ればそこへは行かないので気にしなくてよいと思う。終了点手前はハング気味

となっており、フットホールドも少なく難しい。右から行くと比較的簡単に通過できそう

だが、左側にある中間支点のヌンチャクの回収が出来ない。左の草付きから行くとより簡

単だが、階段状となっており負けた気がする。ハング気味でホールドが見えないので手を

色々置いて試行錯誤していると、中央上部やや左にホールドを発見した。やや遠く怖かっ

たが、そこから登ることができた。終了点は登山道上の木。

 

5ピッチ目(5.715m リード:國谷コーチ

 出だしはスラブ。1ピン目付近はホールドが無く、薄いフットホールドを信頼して足で

登った。終了点は岩。山頂直下は崖なので、後輩と来る際には目を離さないように注意し

たい。クライミング終了後、虫が集う中急いで記念撮影をして13:15に下山した。

 

振り返って

 14ピッチ目は途中支点として新しいハンガーボルトが細かく打ってあり、安全にリー

ドできる。5ピッチ目は古いリングボルト、RCCボルトしか無いため、なるべく落ちたく

ない。途中にカチや遠いホールド、スメアやハイステップのムーブが必要な個所もあり、

グレードの割には辛く感じた。もっとジムで登りこんでからリードに挑戦したい。國谷コ

ーチには運転、リード、指導と大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

(報告者:柴田亮)

 

 

 

子持山登山口

 

標識を左へ進むと獅子岩取り付き

 

取り付きの確認

 

ノーマルルート取り付き。目印の残置ハーケンと、トポ1ピッチ目終了点。

 

1ピッチ目を登る。

 

1ピッチ目をリードで登る國谷コーチ

 

1ピッチ目(トポ上)終了点付近を登る國谷コーチ

 

 

2ピッチ目を登る米山

 

2ピッチ目を登る柴田

 

3ピッチ目終了点付近を登る米山

 

5ピッチ目を登る國谷コーチ

 

4ピッチ目を終えて 左:米山 右:國谷コーチ

 

ノーマルルート右横のカンテ。整備すれば楽しく登れそうです。