山行報告書

日本大学山岳部

目  的) 蝶ヶ岳の登頂雪上・生活技術の向上、ロープワーク講習会

山  域) 北アルプス  蝶ヶ岳 長塀尾根往復

日  程 令和元1227()30日(月)

メンバー) 1年 米山未羽

OB L古野 淳(JAC主催者)、 賀来素直コーチ

日本山岳会員5                   8

 

1229日蝶ヶ岳山頂 JACの先輩方と…右端:1年生 米山部員、左から2番目 賀来コーチ

 

1227日(移動日

東京 国領駅1730〜日本山岳会上高山岳研究所(以下山研)2330

  今回はJAC YOUTH CLUBの講習会に参加させていただく形での山行である。上高地

は雪が少なく、30㎝程度であった。水回りを確認後、備え付けのストーブをつけて暖まる。

日をまたぐ形で残りの4名も合流、お茶を飲んでから就寝する

  

1228日(土)講習会

山研(13001530机上講習会)

 机上講習会を行うため、一日中山研で過ごす。各自、上高地を散策したり、カレーを食

べたりして過ごす。他の登山者は、少なくとも20名程はいて、昼過ぎから机上講習会を

古野OB、賀来を講師として行う。米山部員の手伝いもあり、スムーズに終えることがで

きた。日本山岳会の皆様には熱心に聞いていただき、感謝である。夕食は豪華な鍋をいた

だき、大変満足であった。明日に備えて装備を確認後、早めに20時ごろ就寝した。

 

1229日(日)山研~徳澤園~長塀山CS 晴れ 気温-11

山研063008:45徳澤園~1330長塀山CS1445蝶ヶ岳山頂~1600長塀山CS

 薄暗く、静かな上高地を予定通り出発。登山者とも多くすれ違う。ほとんどが蝶ヶ岳

目的としていると思われる美しい冬の明神岳に時折目を奪われながら徳澤園に到着す

る。大小のテントがいくつか張ってある。アイゼンを着用して長塀尾根を登り始め、ここ

からキャンプサイトまでの標高差およそ1,000メートルの樹林帯を登り始める。古野OB

のトップで、適切なペース、休憩をはさみつつ登ってゆく。米山部員は20㎏以上のザッ

クを持っているが歩行には全く問題がない。長塀山の山頂を過ぎたコルを天幕地とする。

 

明日は天候が悪く、現時点で体力・時間ともに余裕があるため、古野リーダーの判断で

本日中に蝶ヶ岳を登頂することを決定する。軽装で出発し、山頂につくと360度の絶景。

ここまでずっと樹林帯であったせいもあり、目が覚めるような光景である。今日登ること

ができて本当に良かったキャンプサイトに戻るとテントを設営し、一つのテントで水

くりを始めそのまま夕食をとる。メニューは具沢山の豚汁。8名全員が満腹になるほど

の量であった。ここの積雪は70cm程で、夜になると少しずつ雪が降り始めた。

 

1230日(月)長塀山CS~山研 雪のち雨 -5

長塀山CS07000930徳澤園~1130山研

昨晩から10cmほどの積雪があった。朝も降り続けている。テントを撤収して出発。積雪

のせいでルートが歩きにくく、アイゼンに雪団子ができる。標高を下げるにつれ、雪は雨

に変わった。山研に到着し片づけと掃除を行ったあと解散した。我々は行きと同じく古野

OBに東京まで送っていただいた。今回JACの会に参加させて頂き、またJACの山の先輩

方には大変お世話になりました。有難うございました。

(報告者:賀来素直)

 

1228日 山研でのロープ講習会

 

1228日 山研から徳澤園へ

 

徳澤園から長塀尾根に取り付く

 

長塀尾根上にCSを設置する


蝶ヶ岳頂上へ

 

蝶ヶ岳山頂(左端:古野OB、右端:1年生 米山、右から2番目:賀来コーチ)