山行報告書
日本大学山岳部
目 的) 蝶ヶ岳の登頂、雪上・生活技術の向上、ロープワーク講習会
山 域) 北アルプス 蝶ヶ岳 長塀尾根往復
日 程) 令和元年12月27日(金)~30日(月)
メンバー) 1年 米山未羽
OB L古野 淳(JAC主催者)、 賀来素直コーチ
日本山岳会員5名 計8名
12月29日蝶ヶ岳山頂 JACの先輩方と…右端:1年生 米山部員、左から2番目 賀来コーチ
12月27日(金)移動日
東京 国領駅17:30〜日本山岳会上高地山岳研究所(以下山研)23:30
今回はJAC YOUTH CLUBの講習会に参加させていただく形での山行である。上高地
は雪が少なく、30㎝程度であった。水回りを確認後、備え付けのストーブをつけて暖まる。
日をまたぐ形で残りの4名も合流、お茶を飲んでから就寝する。
12月28日(土)講習会
山研(13:00~15:30机上講習会)
机上講習会を行うため、一日中山研で過ごす。各自、上高地を散策したり、カレーを食
べたりして過ごす。他の登山者は、少なくとも20名程はいて、昼過ぎから机上講習会を
古野OB、賀来を講師として行う。米山部員の手伝いもあり、スムーズに終えることがで
きた。日本山岳会の皆様には熱心に聞いていただき、感謝である。夕食は豪華な鍋をいた
だき、大変満足であった。明日に備えて装備を確認後、早めに20時ごろ就寝した。
12月29日(日)山研~徳澤園~長塀山CS 晴れ 気温-11℃
山研06:30~08:45徳澤園~13:30長塀山CS~14:45蝶ヶ岳山頂~16:00長塀山CS
薄暗く、静かな上高地を予定通り出発。登山者とも多くすれ違う。ほとんどが蝶ヶ岳を
目的としていると思われる。美しい冬の明神岳に時折目を奪われながら徳澤園に到着す
る。大小のテントがいくつか張ってある。アイゼンを着用して長塀尾根を登り始め、ここ
からキャンプサイトまでの標高差およそ1,000メートルの樹林帯を登り始める。古野OB
のトップで、適切なペース、休憩をはさみつつ登ってゆく。米山部員は20㎏以上のザッ
クを持っているが歩行には全く問題がない。長塀山の山頂を過ぎたコルを天幕地とする。
明日は天候が悪く、現時点で体力・時間ともに余裕があるため、古野リーダーの判断で
本日中に蝶ヶ岳を登頂することを決定する。軽装で出発し、山頂につくと360度の絶景。
ここまでずっと樹林帯であったせいもあり、目が覚めるような光景である。今日登ること
ができて本当に良かった。キャンプサイトに戻るとテントを設営し、一つのテントで水づ
くりを始め、そのまま夕食をとる。メニューは具沢山の豚汁。8名全員が満腹になるほど
の量であった。ここの積雪は70cm程で、夜になると少しずつ雪が降り始めた。
12月30日(月)長塀山CS~山研 雪のち雨 -5℃
長塀山CS07:00~09:30徳澤園~11:30山研
昨晩から10cmほどの積雪があった。朝も降り続けている。テントを撤収して出発。積雪
のせいでルートが歩きにくく、アイゼンに雪団子ができる。標高を下げるにつれ、雪は雨
に変わった。山研に到着し片づけと掃除を行ったあと解散した。我々は行きと同じく古野
OBに東京まで送っていただいた。今回JACの会に参加させて頂き、またJACの山の先輩
方には大変お世話になりました。有難うございました。
(報告者:賀来素直)
12月28日 山研でのロープ講習会
12月28日 山研から徳澤園へ
徳澤園から長塀尾根に取り付く
長塀尾根上にCSを設置する
蝶ヶ岳頂上へ
蝶ヶ岳山頂(左端:古野OB、右端:1年生 米山、右から2番目:賀来コーチ)