山行報告書

日本大学山岳部

目的)マルチピッチの経験を積む。

     支点構築方法を学ぶ

場  所)西上州二子山 中央稜

日  程令和元年524日(25日(土)

     移動1日、実働1

メンバーOB L國谷良介コーチ

     4年 近藤歩

3年 野上博史

3

クライミングを終えて西岳山頂に達する

 

行動報告)

524日(金) 移動日

部室(巣鴨駅)15:1018:50坂本登山口

 坂本バス停で下車した後、坂本登山口まで少し登山道を歩いた。坂本登山口過ぎのスペ

ースでビバークする。近くに公衆便所あり。

 

525日(土) 実働日 快晴 気温20

坂本登山口04:5006:00取り付き06:2008:00大テラス08:2010:05登攀終了〜10:30

西岳〜11:40坂本登山口

 朝起きると雲一つない快晴である。デポする装備をまとめて出発する。股峠までは登ら

ず、その直前で左方向に伸びる道に入る。フェース沿いに行くと中央稜の取り付きに出る。

気温が高くなる予報であったので、水分補給には注意しながら登攀を開始する。

 

1ピッチ目 リード:國谷C

 前半は階段状の登り。後半は垂壁だが、ホールドが多くあり難しくない。垂壁を登り終

えたら右にトラバースした所に終了点がある。終了点はテラスになっている。

 

2ピッチ目 リード:國谷C

 手足のホールドが見つけづらいが難なく登れる。終了点は足場のスペース狭いがボルト

が打ってあり安定できる。

 

3ピッチ目 リード:國谷C

 核心のクラック。逆Y字状にクラックが走っている所はレイバック気味に登ると良い。

その先のクラックに入ると手のホールドが遠く少し難しい。所々に岩穴がありそこにス

リングを通して途中支点を作成した。終了点は立木からとった。大テラスで20分程休憩

する。

 

4ピッチ目 リード:國谷C

 前半は階段状の岩場を直登する。それが終わると左方にトラバースし垂壁を直登する。

 

5ピッチ目 リード:國谷C

 浮石があり注意。途中支点が少なくランナウトしやすい。途中スラブ状になる。ホール

ドが豊富にありグレードよりも易しく感じた。

 

6ピッチ目 リード:國谷C

 凹角状になっている所を登る。5ピッチ目と同様に浮石に注意を払う必要がある。

 

7ピッチ目 リード:國谷C

 階段状の岩場歩き。念の為、ロープを出した。15分程登山道を歩き西岳で記念撮影をし

た後、一般ルートで下山した。

 

ふりかえって

 石灰岩で滑りやすいのでしっかりとホールドを選んで登らなければならない。キャメロ

ットの0.32が有効に使えた。今回は土曜日で天気も良く、混むことも予想されたが、他

のパーティーは居らず終始自分達のペースで登ることができた。08:30頃を過ぎると太陽が

昇り非常に暑かった。股峠までの下降も急な斜面となっており、気を抜かず下山した。

 

次回来る時はリードにも挑戦したい。その為にも日々のトレーニングを欠かさず行い、

そしてさらに登攀経験を積み、強くなって来るとしよう。最後に國谷コーチ、お忙しい中

ご指導を頂き、誠にありがとうございました。

2ピッチ目をリードする國谷コーチ

核心の3ピッチ、逆Y字クラックを登る3年野上

5ピッチ目終了点 クライミング大好き部員の3年野上

(報告者:野上博史)