山行報告書

                       日本大学山岳部

目  的) 沢登りの経験値を高める。

山  域) 丹沢 水無川本谷

日  程 平成30519日(土)〜20日(

メンバー)  L.   大谷直弘OB/監督)

3年 川村洸斗、田邊カレン

2年 原島千尋、野上博史        5

気  象) 晴れ時々曇り 気温12度(行動開始時0450 

水無川本谷:書策新道交錯点にて 写真左から〜野上(2年)、川村(3年)田邊(3年)、原島(2年)

    (撮影:大谷直弘)

行動報告)

519日(移動日

横浜・綱島2130(車両移動)〜戸沢キャンプ場CS 23:15

監督車両にて横浜から戸沢キャンプ場にむかう。設営後明日に備え就寝する。

520日(日)

戸沢キャンプ場CS 0450F1 05:50F3 06:50F5215m)0751

書策新道出合08:10〜金冷し沢出合09:15F8(大滝)09:30〜源頭部1045

稜線11:10〜塔の岳頂上11:3512:05頂上発)〜政次郎の頭(表尾根分岐)12:35

〜戸沢キャンプ場CS14:30(行動終了)

 

CSにて入渓準備をする。天気は晴れ、カラッと乾いた空気は秋口のシーズンを思い起

こさせる。行動開始後、最初の堰堤をお助け残置スリングに助けられて越えるとスグにF1

10m)が現れる。左壁から鎖に沿ってロープを張る。F25m)もF1同様に左壁から取

り付いて乗っ越す。

 

38m)は大谷がトップで右壁から取り付く。少し高い位置の残置ピン2ヶ所のスリ

ングを掴んで体を瀑芯に振って登る。更に水流右よりに全身濡れながら登って落ち口へ。

この滝の登りで全員ズブ濡れになる。雨具の上を着ての直登だったがかなり濡れた。

 

515m)は右壁から鎖に沿って登る。トップは3年生の川村君に頼む。F3を越え

書策新道との合流点を越えて、金冷し沢出合までは沢も明るくなりお日様に感謝である。

3の登りで冷えた体も暖まり、ウエアもやっと乾いてくる。木の又大日沢との分岐を遡行

図で確認してからF66m)に取り付く。

 

金冷やし沢出合を通過するとF820m)の大滝が現れてくる。ここは左壁が崩壊して、

直登が出来なくなっているので左岸の高巻きルートから登る。高巻きは残置ロープにカラ

ビナを通して登っていく。怪しい残置ロープなので、大谷が先行しロープの痛み具合・固

定状況を確認しながら登り、後続のメンバーに続いてもらう。

 

F820m)の滝から上、2本目の沢を右に入る。F97m)が現れてくるが逆層で直登は

不可。右岸、左岸両方高巻きが出来そうだが、右岸を高巻き気味に1ピッチザイルを張っ

て落ち口に出る。F9を越え最後の源頭は壊れた堰堤を確認して左の尾根に取り付く。

 

ケモノ道か踏み跡か判別はしないものの、尾根沿いに登っていくと直に塔の岳表尾根に

合流する。前回は源頭のガレを詰め過ぎて、藪漕ぎをさせられたが今回はすんなりと塔の

岳頂上直下に達することが出来た。頂上で記念写真を撮って、表尾根の政次郎尾根経由で

戸沢に下りて行動を終了した。五月晴れのなか、素晴らしい沢歩きの1日になった。

 

                              (報告者:大谷直弘)

入渓後1個目の堰堤を越える〜ここから本格的な遡行の開始です

 

F110m)にて〜写真には写っていないが左壁を鎖に沿って登る

 

F38m)手前にて〜手前は23mの滝、奥にみえるのがF3である

 

  

F38m)にトップで取り付く大谷〜2箇所の残置スリングに助けられる

 

F59m)は3年生川村君にトップをまかせる〜鎖がないと直登は結構しんどい滝だ

 

書策新道との交錯点にて体を乾かす2年生の2人(左:野上、右:原島)

 

本谷遡行参加メンバー紹介@ 3年生 川村洸斗(生産工:機械工学)

 

本谷遡行参加メンバー紹介A 3年生 田邊カレン(法学:新聞)〜沢登り大好き部員

 

本谷遡行参加メンバー紹介B 2年生 野上博史(文理:史学)〜沢登りに目覚めそう!

 

本谷遡行参加メンバー紹介C 2年生 原島千尋(生物資源:国際)〜沢登り大好き部員

 

  

F820m)〜ここから左岸を高巻いて落ち口にでます、残置ロープは要注意

 

山岳部女子部員2名〜山スキーも沢登りも大好き部員です(左:原島 右:田邊)

 

源頭を詰めて塔の岳頂上へ〜5月の爽やかな風と澄んだ空気が一日の汗を拭い去ってくれた。

清々しいひと時を山頂で過ごすことができた。

 

塔の岳頂上(左から野上2年、原島2年、田邊3年、大谷OB、大山1,251m)

小さな可愛い“ぽっかり雲”がどこ行くあてもなく幾つも青空に浮かぶ。5月の空は澄み渡り

どこまでも高くそして青い。