山行報告書
日本大学山岳部
目 的) 山スキーによる鳥海山登頂と下降
山 域) 鳥海山・祓川ルート (2,229m)
日 程) 平成30年5月15(火)
メンバー)L. 大谷直弘(OB/監督)、横山裕OB
4年 國谷良介 計3名
気 象) 晴れ 気温9度(行動開始時5:45)
祓川ヒュッテの前を通りスキーを履き始める〜正面が鳥海山、早朝だけ笠がかかっていた
(撮影:大谷直弘)
行動報告)
5月14日(月) 車両にて横浜・綱島発15:20→祓川ヒュッテ下駐車場(車中泊)01:30
5月 15日(火) 祓川ヒュッテ下駐車場05:40〜祓川ヒュッテ05:45〜七つ竃避難小屋07:
05〜鳥海山頂上09:25〜頂上下降開始09:50〜祓川ヒュッテ10:15〜祓川ヒュッテ下駐車
場10:20
前日の14日深夜に祓川ヒュッテ駐車場に到着。暗闇の中でも鳥海山の円錐形の輪郭が
くっきりと浮かびあがっている。満天の星、天の川も短いが3本確認できる。ここ暫く
こんなにも素晴らしい星空に出合ったことがない。明日の好天を確信し、はやる心を抑え
てシュラフに潜りこむ。
朝、祓川ヒュッテからスグにシール登高を開始する。西風と吹き降ろしの風はあるもの
の登りには差し支えない。七つ竃の避難小屋で小屋の状態を確認する。その後3ピッチで
頂上に達する。シールは頂上直下まで付けっぱなしで登ることができたが、最後は斜面に
負けないように押し込むようにシールを効かせる。
今回、雪を求めて秋田は鳥海山までやって来てしまった。天気よし、眺望よし、斜度よ
し、雪量よし、雪質は多少グサグサだがこの時期にしては良し。兼用靴のバックルを締め
直し、頂上から祓川ヒュッテまでの標高差1000mを國谷部員、大谷、横山OBの順番で滑
降する。
七つ竃避難小屋を越えて斜度も上がってくる
頂上まであと少し〜國谷部員(左)と横山OB(右)
頂上直下、斜度に負けないようにシールを雪面に押し付け登る
鳥海山頂上 七高山頂(左:横山OB、右:國谷主将)
頂上から滑り降りる國谷部員〜高速ターンでダイナミックな滑りです
横山OBも久々の春スキー参加となった
頂上から滑り降りて、祓川ヒュッテ下の駐車場まで戻ってくる
鳥海山山頂にて〜 大谷:さぁ、これから標高差1,000mを一気に下降します。
横浜から車で往復1,300`、車での往復20時間、登高時間4時間弱、下り20分。
融け行く雪を追い求め彼の地、鳥海山までやってきた。25年前のGWに滑って以来となる。
お天気にも恵まれ良い滑りを堪能できた。今シーズンの春スキーの〆と思っていたが、
気温も雪の状態も夏山スキーとなった感じだ。個人的には雪がなくなるこの時期を迎える
と、なんだろう、急に淋しくなる。良い山だから来年はもう少し多くの学生さんを誘って
来よう。
(報告者:大谷直弘)