山行報告書

                       日本大学山岳部

目  的) 沢登りの経験値を高める。

山  域) 丹沢 水無川本谷

日  程 平成2995日(

メンバー)  L.   大谷直弘OB/監督)

2年 川村洸斗

1年 村上洋道        3

気  象) 曇り時々晴れ 気温20度(行動開始時0800 

   水無川本谷:戸沢の入渓地点 写真左から〜川村(2年)、村上(1年)の両部員 (撮影:大谷直弘)

 

行動報告)

渋沢駅0715(バス移動)〜大倉バス停0745〜戸沢入渓地点0915F1  945

F2 1005F5 1136〜書策新道出合1150F6 1210金冷し沢出合12

40F8 1255〜源頭1349〜稜線(表尾根上)1440〜塔の岳頂上14501530

頂上発)〜政次郎の頭1611〜戸沢1724~大倉バス停1825〜渋沢駅1920(解

散)

渋沢駅に集合し、バスで大倉バス停まで移動する。水無川左岸の戸川林道を辿り、戸沢

山荘の先で入渓準備をする。行動開始後、最初の堰堤を越えると直にF1が現れる。続く

2F1同様に左壁から取り付いて難なく乗っ越す。F38m)は昔から事故の多い滝な

ので要注意。大谷がトップで右壁から取り付き、残置ピン2ヶ所をA0で体を振って水流に

寄る。下部は水流を全身に受けながらルンゼを登って落ち口に抜ける。この滝の登りで全

員ズブ濡れになる。気温が高ければ釜を泳いで取り付くのだが、本日は右壁をへつって取

り付くことにした。残置スリングに感謝である!

 

5は右壁から鎖を使わないようにロープを出して登ってみる。F5を越え書策新道との

合流点を抜けて、金冷し沢出合までは沢も明るくなりウエアもやっと乾いてくれる。木の

又大日沢との分岐を遡行図で確認してから、F6CSに取り付く。金冷やし沢出合を通過す

るとF820m)の大滝が現れてくる。ここは左壁が崩壊し直登が出来なくなってから暫く

経つ。高巻きルートは左岸を大きく回り込む。高巻きは残置ロープにカラビナを通して登

っていく。怪しい残置ロープなので、大谷が先行しロープの痛み具合・固定状況を確認し

ながら登り、川村、村上両部員は後に続いてもらう。

 

最後の源頭はガレガレ登りを落石しないように気を付けて登る。適当なところで左上し、

表尾根寄りに進路を取って、ケモノ道を辿り塔の岳頂上を目指す。頂上で記念写真を撮っ

て、政次郎尾根経由で戸沢に下り、戸川林道を経て大倉バス停に戻ってくる。

 

各滝のビレイまたは中間支点箇所においてハンガーピンが有った個所については、2回程

“増し締め”が必要であった。沢登りでも締め付け工具は必携である。

また今回はF8の大滝とF9(逆層7m)以外は全て直登できたので、川村君、村上部員にと

っても満足の行く沢登りになってくれたと思う。両君は沢登りと山スキーを積極的に取り

組んで行きたいとのこと。どちらも経験値をドンドンと積み重ねて行って貰いたい。

 

                              (報告者:大谷直弘)

  F110m)は左壁から残置FIXと並行して登る。前日まで2日間雨だったので水量も若干多めだった。

  残置ロープに頼らず自分たちでザイルをシッカリと出して登る。

 

                  F110m)をラストで登る村上部員。

 

          F5は右壁から取り付く。

 

       F5を通過して書策新道との合流点にて。(左より村上、川村)

 

        F5を通過して書策新道との合流点にて。(左より大谷、村上)

 

     F820m)の大滝にて:右岸を大きく高巻く。

 

              源頭部分のイヤらしいガレ場を登る。

 

            源頭を詰めるとほぼ塔の岳の直下に出る。