山行報告書
日本大学山岳部
目 的)遠征に向けたロープワーク・登攀技術の向上
ロープワークのスピードの向上
山 域)奥秩父 小川山
日 程)平成29年6月2日(金)〜平成29年6月4日(日)
移動日1日、実働日2日
メンバー)日本大学4年 L.高根澤亮太
東海大学4年 西田由宇
東海大学3年 宮地 聡
東京医科歯科大学3年 江口岳志 計4名
6月2日(金)移動日
横浜21:30〜01:30甲武信ヶ岳入山口駐車場
日本山岳会青年部の方が同じ期間に小川山に入るため、車に便乗させ頂くことが出来た。
甲武信ヶ岳の入山口にある駐車場に到着後、行動開始まで仮眠をとる。
6月3日(土)晴れ 11℃
甲武信ヶ岳入山口駐車場06:00〜06:40廻り目平キャンプ場〜07:30ガマルート取り付き〜
14:00廻り目平キャンプ場
思っていたよりも気温が低く、寒かった。キャンプ場からガマルートの取り付きまでは
10分ほどである。1ピッチ目は20メートルほどのスラブ状の壁。終了点から10メー
トルほど歩いたところから2ピッチ目が始まる。2ピッチ目も同じくスラブ状の壁。両
ピッチともにホールドが極めて小さい。2ピッチ目の終了点から左にしばらく歩いたと
ころから3ピッチ目が始まる。ここで少しルーファイに手間取り時間がかかってしまっ
た。3〜5ピッチはホールドもしっかりしており非常に登りやすかった。懸垂下降する
際のルートは非常に岩が脆く、慎重に下降する必要がある。
6月4日(日) 晴れ 13℃
廻り目平キャンプ場08:00〜08:40春も戻り雪取り付き〜12:20カムの使用方法レクチャ
ー〜14:00廻り目平キャンプ場
朝、JAC学生部の東氏と合流し春の戻り雪に取り付く。1〜3ピッチ目まではスラブ状
の壁。ガマルートよりはしっかりとしたホールドがある印象だった。最終ピッチは一見し
そうではあったが、ホールドが豊富にあり簡単に登ることができた。下降時、東さんから
懸垂下降のロープダウンのやり方について指導していただいた。今まではロープを投げて
いたのが、ロアーダウンで1人を下ろした方がロープの絡まりが軽減できるそうだ。
春の戻り雪の登攀終了後、近くにある岩のクラックでカムの使用方法や設置した際の強
度について指導していただいた。ひとしきりカムについて教わった後、トップロープで確
保されつつ、セットしたカムにアブミをかけて人工登攀を行い、カムの効き具合を体験す
る訓練を行った。訓練終了後、皆で今日の内容を復習し、すべての行程を終了した。
(報告者:高根澤亮太)