山行報告書

日本大学山岳部

目  的)積雪期の甲斐駒ケ岳登頂

山  域)南アルプス 甲斐駒ケ岳 (黒戸尾根往復)

期  間)平成29316日(木)〜平成29318日(土)

メンバー)L 大谷直弘(OB/監督)

     2 國谷良介

1年   田邊カレン、白土朝香、近藤

 賀来素直(OB/コーチ)           以上6

8合目上部 黒戸尾根最高到達点(左から賀来コーチ、田邊、白土、近藤、國谷)

316日(木)移動日

横浜綱島2100〜横手駒ヶ岳神社登山口駐車場2430

全員集合し横浜を出発する。駒ヶ岳神社駐車場に到着後、明日早朝の出発に備えすぐに

就寝する。翌朝になってから判明したことではあるが、我々が到着した地点は竹宇口では

なくて横手口に着いてしまっていた。

 

317日(金)入山 晴れ −5

横手駒ケ岳神社登山口駐車場0515〜刃渡り09305合目小屋跡1425〜七丈小屋

1615

 定刻を少し遅れて出発。横手口の登山道は落ち葉と残雪でトレースが明瞭でないため、

1375mピークの手前をかなり北側にトラバース気味に登る。笹ノ平分岐に合流してからは、

シッカリとしたトレースに導かれて登る。5合目小屋跡からは、更にクサリ・梯子通過の

連続になるが補助ザイルの固定、加えてカラビナをクサリに通して慎重に登る。

 

 七丈小屋上のCSに着いてからテントポールの紛失(一部)に気が付く。絶対にあっては

ならないミスだ。以降の行動に少なからず影響を与えることになる。やむを得ず、七丈小

屋に泊まる手続きをして明日に備えることにする。1日目から長時間行動に成ったので、夕

食を済ませて早めに就寝する。

 

318日(土) 晴れ−12

七丈小屋0545〜黒戸尾根8合目上部(最高到達点)0955〜七丈小屋10255合目

小屋跡1430〜竹宇駒ヶ岳神社1930

 小屋にテント関係の装備を残置させて頂き出発する。天気は良いが、さすが朝方は風が

強い。田邊部員の足の不調を考えスローペースで登って行く。8合目を越えてザイルを3

ピッチ固定したリッジ状の地点を到達最高点(2780m)と判断した。

 

更に頂上を目指したいがテントが使用できない状況では、上記の地点を行動時間のリミ

ットとして下山行動に入る。七丈小屋まで戻り、残置装備を再パッキングして黒戸尾根を

下降する。日没後の行動が予想される為、ルートが明瞭な竹宇口へ下りることにする。

クサリ、ハシゴ地点は登って来たときと同じように、ザイルを固定し、カラビナをクサリ

に通して安全に下りる。日没後、竹宇駒ヶ岳神社に到着し、横手口へ車を回収してその日

のうちに帰京する。

 

(報告者:大谷直弘)