北アルプス 蝶ヶ岳(女子)合宿 報告書

日本大学山岳部

目  的) 冬期の蝶ヶ岳登頂

山  域) 北アルプス  蝶ヶ岳

日  程 平成281223()25日(日)

メンバー) 1年 白土朝香、田邊カレン

OB  賀来素直コーチ、大谷直弘(監督)、古野 淳(JAC主催者側)

                           合計5

25日 蝶ヶ岳頂上(2677m)にて〜JAC YOUTH CLUBの講習会参加者の皆さんと

記念撮影

 

行動報告

1223日(移動日+ロープワーク講習会参加(JAC主催講習会)

山岳部部室1220〜沢渡1545〜中の湯ゲート1620〜日本山岳会上高山岳研究所

(以下山研)1900

 予定通り東京千石の部室を出発して、沢渡経由で釜トンネルを通過してJAC山研に

向う。1900開始のロープワーク講習会(YOUTH CLUBを対象とした)にギリギリ間に合う。

賀来コーチの指導の下、ゼルプストへの結び、セルビレイの取り方、FIXロープの通過、

ロープの種類と用途について各々説明があった。白土、田邊の両部員については実践経験

があるので、アシスタントとして参加して貰った。講習会後、夕食・懇親会に参加させ頂

いた。その後、明日からの共同装備の分配をして早めの就寝とする。我々、日大チームも

装備の分配は公平を期すため4等分してジャンケンで決めた。大谷は負け続けて一番最後

に残った装備を背負うことになった。

 

1224日(土)曇り 気温−7

山研0625〜徳沢園0900〜長塀山(2565m)1440〜長塀山の先CS1450

 天気はパッとしないが、賀来コーチを先頭に参加者総勢20名が明神、徳沢経由で長塀尾

根取り付きを目指す。樹林帯の中をひたすら登るこのルートは森林限界を抜け出す最後迄

景色を見ることは出来ない。トレースと赤布に導かれ長塀山山頂へ、山頂から大型天幕4

が設営できる場所を選びながら更に進む。夏道を少し西寄りに逸れた樹林帯の中の窪地に

CSを見つけて設営をする。ここまで白土、田邊両部員も頑張ってアイゼンを履いて登り

続けた。CSの積雪は70cm程、吹き溜まりで1m超と言ったところ。

          24日 上高地を出発、徳沢園手前にて

 

1225日(日)晴れ 気温−19

長塀山の先CS0650〜蝶ヶ岳山頂0820〜長塀山の先CS850〜徳沢園1220

山研1420〜中の湯ゲート1545

 サブ・ザック行動の為、全員足取りも軽く順調に登って行く。森林限界を過ぎると直に

穂高連峰、続いてキレット〜槍、表銀座の山々から進行方向右手にピラミダルな常念が

ドッシリと現れる。常念はとにかくボリュームのある山である。南の方からは焼岳、乗鞍、

御嶽、中央ア、南ア、八ヶ岳、富士山、浅間山、湯の丸山、四阿山、頚城までグルッと

パノラマが一気に開ける。

 

 しばし記念撮影をしてからCSへ下山とする。CSを撤収後、長塀山尾根をひたすら

徳沢園を目指して下り続ける。3連休と言うこともあって、長塀尾根のルートは終始踏み

固められており歩き易い状態であった。ほぼ予定通り、徳沢、明神を経て上高地山研まで

戻ってくる。山研デポ分の装備を速やかに回収して、中の湯ゲートに向けて下山する。

           24日 長塀尾根の樹林帯を登る

 

ふりかえって

 今回、日本山岳会YOUTH CLUB主催の蝶ヶ岳雪山講習会に当山岳部の女子合宿をジョイ

ントさせて頂いた。専修大学山岳部の女子1年生も同じような形で2名が参加していた。

同じ1年生と言うこともあり、3日間共に行動をさせて頂き大変楽しい時間を過ごすことが

出来た。また、YOUTH CLUBに参加されていた受講生の皆様にもいろいろご指導を頂き

有意義な合宿山行となった。

 

ルートの状況は前述の通りでワカンの出番はなかったが、2日間の登りと下りは殆どアイ

ゼンを付けての行動となり、アイゼンワークをみっちりと出来たのは大変良かった。

登頂日は天気に恵まれ、素晴らしい景色を堪能することが出来た。次に繋がる充実した

女子合宿になったのではないかと思う。

                              (報告書:大谷直弘)

           日大山岳部のメンバーと記念撮影

 

       専修大学山岳部から参加した1年生と共に記念撮影