山行報告書
日本大学山岳部
場 所) 東籠の塔山(2,227m)・三方ヶ峰(2,040m)
日 程) 平成28年2月22日(金) ※21日(日)は移動日
目 的) 山スキーの技術習得
メンバー) L.大谷直弘(OB/監督)、檜山泰平(3年) 計2名
気 象) 晴れのち曇り 気温−5度(行動開始時7:55)
東篭の塔山頂上2,227m、左から大谷と檜山(3年)〜今年は頂上に全く雪がありません。
途中から兼用ブーツにアイゼンを取り付け、ガリガリと登りました。
行動報告)
2月21日(日)
部室発22:45〜湯の丸山スキー場地蔵峠駐車場2:30
21日夜、仕事を終わらせ部室にて檜山両部員と合流し、湯の丸高原スキー場まで車を
走らせる。現地到着後2時から6時まで車内にて仮眠。
2月22日(月)
地蔵峠駐車場7:55〜第2ペアリフト8:20〜第3ペアリフト降り口(リフト最高点)
8:30〜林道入口8:35〜池の平駐車場9:30〜東篭の塔山山頂10:30〜池の平駐車場
11:10〜三方ヶ峰12:10〜池の平駐車場12:40〜第3ペアリフト降り口(リフト最高
点)13:45(行動終了)〜スキー場ゲレンデにてスキーの練習〜地蔵峠駐車場15:50
午前6時に準備開始、定刻通り午前8時に東篭の塔山を目指して行動を開始する。リフ
トを乗り継いで林道入口へ、山スキー2回目の檜山部員は、手慣れた要領でシールをスキ
ーに付けている。
昨年、檜山部員はジルブレッタ404の破損アクシデントで東篭の塔山へ登ることが出来
なかった。今年は東篭の塔山への再チャレンジと、山スキーに適した三方ヶ峰滑降を目指
した。シールで林道を辿り、東篭の塔山を池の平駐車場から登り初める。標高2,150m付近
の樹林帯にスキーをデポし、アイゼンに履き換えて頂上を目指す。頂上から北アルプスの
後立山、槍・穂、乗鞍、御嶽、更に中央ア、美ヶ原・霧ヶ峰、根子、四阿山、海谷、八ヶ
岳、南ア、富士山、奥秩父までのパノラマが視界に飛び込んでくる。何度来てもここから
の眺めは最高である。
池の平駐車場に戻り、第2目的地の三方ヶ峰へ登り始める。稜線に沿ってシールを効か
せて登る。頂上で記念撮影後、尾根から緩い沢沿いに滑り降りて池の平駐車場に戻る。
帰りの林道下りはスキーが走るようにワックスを塗る。登ってきた林道をスキー場目指し
て一気に滑り降りる。第3ペアリフト降り口にて東京連絡所へ下山連絡を入れて、休憩を
挟んで14時からゲレンデにてスキーの練習をする。今年も天気に恵まれ良い山行ができた。
鹿沢の国民休暇村にて温泉に入浴して帰京する。
東篭の塔山の頂上から見ていると…・今年は雪が少ないので池の平駐車場からアサマ
2000スキー場へのツアーが出来そうであった。毎年、東篭の塔山から見る湯の丸・高峰林
道は雪崩が怖くて立ち入れないが、今年の様に積雪が少ないと十分いけそうである。今年、
機会があれば抜けてみたいと思う。
(報告者:大谷直弘)
第3ペアリフト降り口にてシールを装着。今年で2回目の檜山部員は要領良く自分で取り付けを行う。
ここから林道を辿り、池の平駐車場を目指す。
檜山部員のビッグ・フットにはアルパイン・トレッカーをゲレンデ・スキーに取り付ける。
ヒールサポートも2段階付いて、登り一辺倒のコースには十分対応する。但し、ストッパ
ーが踵付近にあるゲレンデ・ビンデイングでないと機能しない。少しややこしいのが難点。
池の平駐車場を目指して林道を登る。お天気が良くなってきて気温が上がってくる。
カラマツ林の林道を辿り、誰もいない池の平駐車場に到着する。静かで良い所です。
池の平駐車場から東篭の塔山を目指し登り始める。正面右のピークが東篭の塔山、左
のピークが西籠の塔山。ギリギリまでシールで粘り登り続けることとする。
今シーズンは本当に雪が少ない、練習と切りかえて根性でシール登高をする。
頂上手前でスキーをデポしてアイゼンに履き換えて登る。頂上付近に全く雪が無い。
後方は三方ヶ峰、平らなところは池の平湿原。写真正面遠方には中央アが望める。
昨年登れなかった東篭の塔山に立った檜山部員。後方左は四阿山と根子岳。
四阿山もその左隣に小さく見える根子岳も雪が無く山が黒々としている。
東篭の塔山から一旦池の平駐車場に下降して、三方ヶ峰を目指して再度シール登高を
する。 後方は東篭の塔山から氷の塔に続く稜線。
三方ヶ峰(2,040m)ここも頂上付近は雪が無い。後方左の山が湯の丸山、右が四阿山。
三方ヶ峰から沢沿いのルートを選んで池の平駐車場までスキーで下降する。
個人装備を詰め込んだザックが重そうだが、コケないで滑り下りる檜山部員。
池の平駐車場にて昼食の調理、本日は特製五目焼きそばです。具はカット野菜、
焼き豚、メンマ、わけぎ…暖かい日差しを受けながら“焼きそば”を頂きました。
ジュージューとフライパンから音が出はじめると、焼きそばの香ばしいソースの匂いが
立ち込めます。
第3ペアリフト降り口まで一気に林道を滑り降りてくる。