山行報告書

                      日本大学山岳部

目  的)   沢登り技術の向上

山  域) 丹沢 四十八瀬川 勘七の沢遡行

日  程) 平成2872日(

メンバー)L大谷直弘OB/監督)、加藤 純(4年)、近藤 歩(1年)

  以上4

気 象) 晴れ後曇り 気温24°(行動開始時)

  

勘七の沢入渓地点二俣にて 左から大谷(OB)、賀来(OB)、近藤(1年)、加藤(4年)

 

  行動報告)

渋沢駅(集合)700〜大倉バス停740〜二股835〜F1 900F2 935

〜大滝1155〜大滝上部ゴルジュ1310〜源頭部1455〜花立山荘上部1350

1545〜大倉尾根堀山の家1645〜大倉バス停1755〜渋沢駅1830(解散)

 

当部にも沢登りのシーズンが本格的にやってきた。今回は、1年生の近藤君を含めて顔ぶれも

   新たに勘七の沢を計画した。大倉バス停から西山林道を辿り二股で入渓準備を済まし行動を開始

する。F1F2は賀来コーチがトップを行う。F3は釜を回り込み左岸から登る。勿論、全てザイル

を出して登る。F4は左岸3mを登り、瀑芯寄りにトラバースしてからルンゼ上を落ち口まで登る。

ここは先行パーティーによる順番待ちとなる。ここから先は暫く堰堤群を乗越して大滝12mに達

する。

 

大滝は直登を避け、右岸を高巻いて落ち口に達する。2パーティーに分けてスタカット

   で通過する。大滝上部の小ゴルジュ帯は3m程度の滝が続き、楽しみながら登って行く。

ゴルジュ帯を越えると伏流の沢筋を忠実に登って行くが、少し源頭部分を詰め過ぎた為、

最後は花立山荘の上部に出てしまった。もう少し手前から右の派生尾根に上がった方がベスト

だった。源頭部の草付きは3ピッチザイルを出して、けもの道を辿りながら大倉尾根に達する。

入渓してからの順番待ち、また殆どの滝はザイルを出したので全体的に時間を要した。

よって、塔の岳へは登らずに大倉尾根を下山することにした。

   

                                   (報告者:大谷直弘)

 

    新緑の勘七の沢〜F1をトップで登る賀来コーチ。最初の1.5mがポイント、1個目の

    ピンにランニングを取り、A0でそろ〜りと上がれば後はすんなり落ち口へ。古い残置

    紐なので要注意。

 

 

    

F2は右壁を登るが階段状で難しくはない。

 

    

5の大滝の手前を通過する。堰堤越えも終わりまた沢らしくなってくる。

 

    

5勘七の沢大滝〜左壁から登れるように書かれている記録もあるが、上部と落ち口はかなり悪い。

 

         

 大滝上部の小ゴルジュ帯の通過〜変化に富んだ小さな滝が続き楽しみながら登る。

 

 

 

 

 

 

 

           近藤部員参加報告

 

F1(7m)を登る。落ち口まで到達した近藤部員。

 

初めての沢登りに参加して

今回初めての沢登りだったので、どのような沢に登るのか期待に胸を膨らませていた。

最初の滝、F1では見た目で日和田の岩場より難しいと分かり、レベルが高い沢に来てしまった

のかと少し怖気づいてしまった。それでも先輩やコーチが各滝で確保や登り方を適宜アドバイス

してくれた。そして、自分でも諦めることなく精一杯行動できたのが良かった。

 

源頭部、花立山荘に向かう尾根への詰めは、ルートファインディングが難しく感じた。

沢詰めのルートファイデイングは良い経験だと改めて実感したので、読図力には更に力を入れて

いこうと思った。今回はリミットが迫り、塔の岳に登頂できなかったのは心残りなので、もっと

体力をつけてリベンジしたいと感じた。また、この沢登りでは先輩からいろいろと学ぶことも

多く勉強になった。

 

今回初めて沢登りだった。沢の冷たい水は気持ち良くクライミングもできるので、2倍楽しい

と思った。また、次の沢登りに参加していろいろ挑戦して経験を積んで行きたい。

 

                               (生産工学部1年 近藤 歩)