山行報告書
日本大学山岳部
目 的) 沢登り技術の向上(遡行・下降)・体力強化
山 域) 丹沢 四十八瀬川 勘七の沢遡行〜小草平沢下降〜鍋割山〜塔の岳縦走
日 程) 平成27年5月15日(金)
メンバー)L大谷直弘(OB/監督)、宝迫哲史(4年)、水越健輔(3年)、
高根澤亮太(1年)
以上4名
気 象) 晴れ後曇り 気温15°(行動開始時)
勘七の沢入渓地点二俣にて 左から高根澤、水越、宝迫 (撮影:大谷直弘)
タイム) 千石部室2:30〜大倉バス停4:00(監督車両)〜大倉バス停4:30〜二股
5:30〜F4 7:00〜F5大滝8:15〜ゴルジュ9:05〜源頭部三俣10:00〜
花立山荘10:30〜大倉尾根堀山の家下小草平沢源頭10:58〜二股13:50〜
鍋割山15:40〜塔の岳16:55〜大倉バス停19:30(解散)
(行動報告)
勘七の沢を遡行し、隣の小草平沢を下降し鍋割山から塔の岳を縦走した。今回、沢の下降
を経験して貰うことを目標の1つとして、2年以上に参加して貰った。台風の影響もあり勘
七の沢は水量が多かったが、多少の水浴びも苦にならない時期となった。楽しい沢登りのシ
ーズンがやってきた。
前半にメインの滝が集中している勘七の沢だが、F4、F5(大滝)とザイルを出しなが
ら慎重に登る。宝迫部員は水越、高根澤両部員に適宜指示を出してくれている。両部員と
も沢の経験を積んできているので、手際よく行動している。中盤以降のゴルジュ帯の通
過も要所ではザイルを出して登る。源頭を詰めて、花立山荘にてこの日初めての休憩を
入れる。上級生のパーティーだとこの位のペース配分で丁度いい。
小草平沢の源頭部分を1/25,000の地図で確認してから下降する。小さな滝はクライム
ダウン、傾斜やホールドの厳しい滝は、大谷が上で確保をして下りた。ピンが無い所や
怪しいピンは木や石などの自然物を利用、併用してアップザイレンで下降する。二股に
戻り、計画ではミズヒ沢を継続遡行の予定であったが、タイムリミットを過ぎたので、
遡行をカットして計画後半の鍋割山〜塔の岳までの縦走行動に入る。
今回、最終的に15時間行動と少し長めのタイムになったが、これも当初の計画書通り。
前半の勘七の沢は遡行を楽しみ、小草平沢の下降は普段あまり経験しない行動を取り入
れた。遡行中のアクシデントに対応できるため、また、北海道の山のように沢を登・下降
のルートとして使用している山域もあるので、沢の下降も山では重要な技術と考える。
以前より1度は学生に経験をさせておきたかった。後半の縦走は体力強化で頑張って
歩いて貰った。夏の大きな計画に向けて良いトレーニングが出来た。全体的に中身の濃い
山行が出来て良かった。
(報告者:大谷直弘)
新緑の勘七の沢
勘七の沢 F4 2段12mの通過
F5上の小ゴルジュ帯の通過
花立山荘に到着、まだまだこれから先は長い
小草平沢下降 F4 7mのアップザイレンする
小草平沢 F2 12mのアップザイレンする宝迫部員
鍋割山頂上到着
塔の岳頂上到着