山行報告書

                             日本大学山岳部

目  的) 山スキーによる登山

山  域) 菅平高原 根子岳山スキー(2,207m)

日  程) 平成27227日(金) ※26日(木)は移動日

メンバー)  L.大谷直弘(監督)、賀来素直(3年)、加藤 純(2年)計3

タイム) 

226() 車両にて横浜発2300→菅平高原スキー場駐車場230着 車中にて泊

227() 

菅平高原スキー場駐車場930〜奥ダボス第1トリプルリフト頂上駅1000

〜避難小屋山頂1030〜標高2,100m樹林帯1315〜奥ダボス第1トリプル

リフト乗車口駅1330〜菅平高原スキー場駐車場1530

 

気  象)  曇り→雪 気温−5度(行動開始時900

 

         1700m付近で休憩(左:加藤部員 右:賀来部員)

 

行 動)

 

  26日夜、仕事を終わらせ横浜の会社で学生と合流して、一路菅平へ車を走らせる。

菅平高原スキー場の駐車場に到着後2時から朝の6時まで車内にて仮眠をとる。

今回、山スキーが初めてとなる加藤部員(2年)の山スキー初挑戦、また、凍傷が完治した

賀来部員(3)の指の様子を確認することを目的とした。

 

 27日、夜明けになっても天気は良くなく、駐車場から良く見える筈の根子岳はガスの中で

全体の山容すら見えない。9時過ぎまで待機していたが、一応登り口のリフト最高点(スノー

キャット)まで行動する。天気は時々ガスがきれる程度だ。天候は依然として良くないがシー

ルを山スキーに付けて登り初める。

 

1,794mの避難小屋までは堅い雪の斜面をひたすらシールで登る。天気は冬型の典型の中だ

から諦めるとして、行けるところまで登り続ける。賀来部員も、加藤部員も調子良く登って

いる。標高2,100m程の樹林帯の手前に差し掛かる頃にはホワイトアウトとなり、視界50m以

下になる。この状態で登り続けても頂上付近の吹きさらしに突っ込むのは良くないと考え、こ

こで引き返すこととし下山を指示する。

 

 加藤部員は初めての山スキーで是非頂上に立たせて上げたかったし、賀来部員を病み上がり

の山行で満足の行くものにさせたかったが残念である。今シーズンは春山合宿終了後の4月の

1週までは充分山スキーで登れそうなので次回再挑戦とする。菅平を後に帰り支度をする

まで根子岳はガスに包まれたままであった。

                                 (報告者:大谷直弘)

 

避難小屋上部を通過

標高2,000m付近をシール登高する