2014年度 2月合宿報告書

日本大学山岳部

 

目  的) 生活技術、体力、歩行技術の向上

山  域) 八ヶ岳

日  程) 平成27219()21()

メンバー) 4年 L.山浦祥吾

2年   加藤純、桧山泰平、水越健輔

1年    岡本碩士、高根澤亮太             以上6

 

 ↑2月21日硫黄岳頂上にて

 

 

 

行 動)

219()

新宿(高速バス)19:5022:53茅野駅 (ステーションビバーク)

 茅野駅到着後、岡本がシュラフなしで寝ようとしたため注意する。

 

220() 晴れ時々雪−10

茅野駅(タクシー)08:0008:40ピラタス蓼科スノーリゾート山麓駅09:0010:30縞枯

10:4012:30茶臼山12:4013:20麦草峠13:3015:00高見石小屋周辺CS1

 

茅野駅よりタクシーにてピラタス蓼科スノーリゾート山麓駅へ向かう。ロープウェ

 イで山頂駅まで行き体操をして出発。天気は晴れている。縞枯山荘過ぎまで平坦な道

 をいくと右手に縞枯山への登山口が出てくる。トレースはついているため軽快に進ん

でいける。縞枯山までの登りで1年岡本が遅れ始め、体調が悪そうであった。

この頃から雪が舞ってきた。縞枯山から茶臼山へ向かう途中でルートファインディ

 ングを誤った。どうやら縞枯山頂上と思われる場所から南に寄りすぎた場所を歩いて

いたようだ。ズボ足ラッセルをしつつ登山道を探していると、左側に樹林帯が見え、

そこにトレースを確認することができた。こういっただだっ広い地形こそルートファ

インディングに注意が必要であることを再認識した。茶臼山から麦草峠を目指して歩

いていく。トレースがしっかりついている緩やかな道が続いている。

 

当初のCSである麦草峠に到着したが、22日から天候の悪化が懸念されたため、

高見石小屋を目指す。先ほどまで舞っていた雪は止み、よく晴れている。丸山までの

登りでは山浦主将に鍛えられた。高見石小屋までは1時間30分ほどで着き、良い

ペースで歩けていたのではないかと思う。高見石小屋から5分ほど歩いた場所に天幕

を設営し、行動を終了した。

 

221() 晴れ−13

04:15高見石小屋周辺CS105:40中山峠05:5007:30東天狗07:5009:00夏沢峠

09:1010:20硫黄岳10:4012:40赤岳鉱泉12:5014:40美濃戸口

 

 22日の天候が悪くとも赤岳鉱泉からならば下山できるだろうと考え、今日は赤岳鉱

泉を目指すことにする。4時に撤収と決まっていたが遅れる。1年岡本、2年桧山が特

に遅かった。空には星がよく見え、今日はよく晴れそうだと感じる。中山峠までは赤布

もよくついており、ルートロスすることなく進んでいける。

 

東天狗までの道でやはり岡本の体調が悪そうなので、岡本の荷物を分ける。東天狗頂

上直下でヘルメットを着用した。今合宿で初めてのピークらしいピークを踏んだ。空

はよく晴れ渡っており、硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳がよく見えた。この時点で今日中に

下山することを決めた。

 

最後のピークである硫黄岳を目指す。夏沢峠からの道では、1年の高根澤が山浦主将

から叱咤激励され頑張っていた。硫黄岳頂上で景色を満喫した後、下山を開始する。

雪が腐り始めアイゼンに雪ダンゴがすぐにできる。こまめに雪ダンゴを落としながら、

非常に暖かい気温のなか美濃戸口まであっという間に下山した。

 

 

 

 

総 括

 今合宿は当初の計画より縮小した形であった。撤収遅れ、2年の1年に対するフォロ

ーの不足等、完璧に遂行すべきはずのスケールの計画でこのような反省を出してしま

った。このような反省が出てから、失敗を取り戻す暇もなく今合宿は終わってしまった。

体力、生活技術から見ても12年はもっと入山日数が必要であると感じた。

 

私自身は山浦主将より全ての判断等を任せて頂き、助言を頂きながら計画を遂行した。

計画遂行のためには、気象予報、現在地の把握、目的地までの時間の推定など様々な

力を持っていなければ、難しい山行は到底できないと思った。これから部の中心と

なっていく12年全員の更なる成長が必要だと感じた合宿であった。

 

(報告者:水越健輔)

↑2月21日 中山頂上にて

 

↑ 硫黄岳登りの1年高根澤