山行報告書

                             日本大学山岳部

 

 

場  所) 信越 湯の丸山(2,101m)・東籠の塔山(2,227m)

日  程) 平成27116日(金) ※15日(木)は移動日

目  的) 山スキーの技術習得

メンバー) L.大谷直弘(監督)、水越健輔(2年)、檜山泰平(2年)  計3

タイム) 

115 日() 車両にて横浜発2300→湯の丸山スキー場駐車場400車中泊

116 日() 

@    湯の丸山行動:地蔵峠駐車場700〜湯の丸スキー場第1ゲレンデ・第1ロマンスリフ

ト最高点740キツネ(コンコン)平755湯の丸山山頂915〜第一ロマンスリフ

ト最高点1040〜地蔵峠駐車場1050 

A    東籠の塔山行動:地蔵峠駐車場1055〜湯の丸第2ペアリフト乗場1115〜第3ペア

リフト最高点1130〜林道入口1135〜池の平P(2061m地点)1225東篭の塔

山山頂1350〜池の平(2061m地点)1445(昼食)〜第3ペアリフト最高点15

00(行動終了)〜スキー場ゲレンデにてスキーの練習〜地蔵峠駐車場

          

気 象)  晴れ 気温−6度(行動開始時700

湯の丸山頂上2,101m 左から檜山(2年)と水越(2年)〜後方は北ア一直線

行 動)

 

15日夜、仕事を終わらせ大谷の会社にて水越、檜山両部員と合流して地蔵峠まで車を走

らせる。地蔵峠に到着後4時から6時まで車内にて仮眠。午前6時に準備開始、個人装備

と共同装備の確認をする。定刻通り午前7時に第1目的地である湯の丸山を目指して夜明

け前の第1ゲレンデを登り始めるが、気温が−6℃と何やら大変暖かい。

 

檜山は山スキーが初めてなので、シールを装着した場合の登高の要領や機能について簡

単に説明をする。ゲレンデスキーをやっていたとのことだったので、出だしからシッカリ

とついて来ている。経験者の水越が檜山の横についてフォローしてくれている。

 

1ロマンスリフト最高点を越え、牧柵を右手に見ながらキツネ平らを更に登り続ける。

前日の南岸低気圧の通過による降雪が気になっていたが、周りの木々の雪の付き方や、来

る途中の除雪車の雪のよけ具合、足元の山スキーの沈み具合を見ると心配するほど降雪は

無かった様だ。風も強くなく快晴、体のコンデイションも良く、今年も良いスキー山行が

できると思うと足取りも軽くなる。

 

森林限界を超え、傾斜が増してくるとシールの効きも悪くなり始めたので、ターンを繰

り返して出来るだけスキーを外さないように頂上を目指して登る。915分、シールを付

けたまま湯の丸山の頂上に達する。頚城、後立、槍・穂、乗鞍、御嶽、中央アが一気に視

界に飛び込んでくる。美ヶ原・霧ヶ峰、八ヶ岳、南ア、富士山まで並んだ大パノラマが迎

えてくれた。

 

檜山はさすがに頂上からのスキー下降に苦しんでいたが、初めてのわりには何とかこな

していた。下降中に桧山の山スキービンデイングが破損し修復が困難な為、後半の東籠の

塔山は大谷、水越の2名で行くことにした。

 

駐車場に戻り、第2目的地の東籠の塔山に登り始める。今度は営業を始めたリフト2

を乗り継ぎ、第3ペアリフト最高点にて再度シールを板に装着する。林道入口で積雪1.5m。

今年は林道に全くトレースが無いので自分たちで2本のトレースを付ける。暖かい日差し、

左手にはお椀を反したような優しい山容の西籠の塔山を見ながら林道を登り始める。

 

池の平Pに到着後、暫く樹林帯の中を頑張ってスキーで登り続ける。限界値でスキーを

デポしてツボ足で登る。ラッセルは腿下程度で終始水越君にトップをやって貰い、バテ気

味の大谷は大変助けられた。ルート上の木々には赤旗がシッカリと取り付けられており、

迷うことなく頂上に導かれる。

 

東籠の塔山の頂上も360度の大パノラマが待ち受けてくれた。午前中に登った湯の丸山

や、根子岳や四阿山、西には浅間山、コルを挟んで西籠の塔山まで。そして湯の丸山の頂

上同様、遠くは頚城、北アや八ヶ岳、富士山まで望むことができた。

檜山君には大変申し訳なかった。素晴らしい頂上にいつまでも居たかったが、記念撮影を

して下山する。

 

スキーのデポ地点まで戻り、池の平Pへ下りて遅い昼食をとる。林道下りにはスキーが

走るようにワックスを塗る。登ってきた林道をスキー場目指して一気に滑り降りる。第3

ペアリフト最高点にて東京連絡所に下山連絡を入れて、15時からゲレンデにてスキーの練

習をする。今年も天気に恵まれ良い山行ができた。大谷は少し疲労気味でレストハウスで

休憩する。大谷の事ではあるが…山行の前日は十分な睡眠、行動中には食料と水分をシッ

カリと摂らなければならない事を痛感した。

                              (報告者:大谷直弘)

 

↑無人の第一ゲレンデを湯の丸山目指して登る

 

↑森林限界を越える

 

↑湯の丸山も斜度が増してくる

 

↑湯の丸山頂上(左:桧山、右:水越)

 

↑湯の丸山から下りてくる

 

↑東籠の塔山目指して樹林帯をスキーで登る

 

↑東籠の塔山頂上直下:左後方は八ヶ岳

 

↑東籠の塔山頂上:後方は根子岳・四阿山

 

↑東籠の塔山頂上 水越・大谷

 

↑後方は浅間山

 

↑池の平Pにてシールを外して林道下降に入ります