南アルプス南部山行報告書

目的)南アルプス偵察

山域)南アルプス南部 赤石岳、聖岳、光岳

期間)平成2698()918()

メンバー)3年 L宝迫哲史

2年 篠崎さやか、水越健輔

1年 岡本碩士、波多野龍達

 

行動報告)

98()部室〜畑薙第一ダム駐車場〜椹島CS@ 移動日 晴れ

巣鴨4:3010:50畑薙第一ダム駐車場12:0013:00椹島CS@

 部室を早朝に出発し、始発電車に乗る。静岡駅からはタクシーにて、畑薙第一ダム駐車場まで移動。そこからはバスを利用し、椹島に向かう。このバスは、あくまで小屋利用者のための送迎バスという扱いで、テント泊は不可であると言われてしまう。仕方なく素泊まりをする。

 

99()椹島CS@〜静岡駅 晴れ

 食事を済まし、出発の準備をしていると、水越からV6テントポールを忘れたと報告を受ける。監督に相談し、宝迫が静岡駅までテントポールを受け取るために戻る。全行程を2日ずらす。

 

910()静岡駅〜椹島CS@ 晴れ

 朝、テントポールと計画をずらした分の食料を受け取り、椹島に戻る。

 

911()椹島CS@〜赤石小屋〜赤石岳〜赤石岳避難小屋CSA 晴れ後雷雨、雹 7℃

椹島CS@4:008:50赤石小屋9:0013:15赤石岳〜13:20赤石岳避難小屋CSA

 気を取り直し、行動を開始する。赤石小屋までは樹林帯である。森林限界を超えた当たりから、遠くで雷が鳴り始める。ペースを上げようとするが、波多野が遅れ始めたため、荷物を分ける。赤石岳避難小屋に逃げ込み、待機する。雷はやみそうにない。また雨ではなく、時折雹が降っている。時間的にも百間洞の家まで行くことは出来ないと判断し、ここで行動を終了した。

 

 

 

912() 赤石岳避難小屋CSA〜百間洞の家〜大沢岳〜兎岳〜兎岳避難小屋CSB 晴れ 1

赤石岳避難小屋CSA5:007:00百間洞の家〜8:40大沢岳8:5013:00兎岳〜13:15兎岳避難小屋CSB

 百間洞の家までの稜線は、なだらかである。避難小屋からの出だしは、だだっ広い尾根である。悪天時はルーファイに気をつける必要があるだろう。百間洞の家からは大沢岳を経由して、兎岳に向かう。大沢岳頂上直下の登りは、西側が切れ落ちており慎重に通過した。中盛丸山と小兎岳のコルには、樹林帯内に天幕出来そうな広いスペースがある。兎岳避難小屋はテントを張れるスペースが3ヶ所ほどある。聖平小屋まで行く時間が無かったため、ここで幕営した。

 

913()兎岳避難小屋CSB〜聖兎のコル〜聖岳〜聖平小屋〜茶臼小屋CSC 晴れ 3℃

兎岳避難小屋CSB5:005:50聖兎のコル6:007:35聖岳7:509:45聖平小屋10:0014:30茶臼小屋CSC

 聖兎のコルまでの下降、またコルから聖岳頂上までの登りは、ガレ場の急坂である。冬はコルへの下降、またコルから聖岳への登りが危険そうである。両サイドに切れ落ちている箇所もあるが、夏道はしっかりしている。聖平小屋からは一度上河内岳まで登り返し、茶臼岳までのなだらかな尾根を歩く。茶臼小屋は多くの登山客で賑わっていた。

 

914()
茶臼小屋CSC〜茶臼岳〜易老岳〜光岳小屋CSD 晴れ 7℃

茶臼小屋CSC5:005:25茶臼岳5:307:40易老岳〜10:30光岳小屋CSD

 最終目的地、光岳を目指す。茶臼岳頂上では富士山と、日の出を望むことができた。茶臼岳から光岳はアップダウンがあるものの、樹林帯のなだらかな尾根歩きである。光岳小屋では、易老渡からの林道の情報を得る。易老渡では携帯電話の電波が入らない可能性があったので、翌日のタクシーとバスの予約をする。

915()光岳小屋CSD〜易老岳〜易老渡〜北又渡〜飯田駅 7

光岳小屋CSD4:005:50易老岳6:008:45易老渡〜9:20北又渡9:3511:40飯田駅

 タクシーの予約時間と到着時間に、余裕を持たせたかったため、出発を早める。易老岳までは、前日に通った道であり、問題はなく進んだ。易老渡までの道は所々急な尾根を下っていく。易老渡に着いた瞬間にたまたま通りかかった発電所の軽トラックが、北又渡まで乗せていってくれるという。また北又渡からはタクシーに乗る予定であったが、一緒に軽トラックに乗った登山者の男性に、飯田駅まで乗せていただいた。

 

総括

 忘れ物を発生させ、大きなアクシデントからの始まりであったが、全員が気持ちを切り替えて、完遂させようという強い気持ちを持ち再スタート出来た。一年生は初の縦走、初の南アルプスであり、その楽しさや達成感を味わえただろう。道中いろんな人に出会い、日本アルプスの一端を楽しむ事ができた。

 ミスを個人だけでなく、隊として重く受け止め反省し、この山行を春山合宿に繋げたい。

 

 

 

 

 

(報告:宝迫)