山行報告書

                             日本大学山岳部

 

場 所) 福島県 安達太良山スキー登山(1.699m)

日 程) 平成2634日(火)

目 的) 山スキーによる登山、山スキー技術の習得

メンバー)L.大谷直弘(監督)、 山浦祥吾(3年主将)  計2

タイム) 

3月3 日(月) 車両にて東京千石の部室発23:55 →安達太良高原スキー場駐車場4日04:45

3月4 日(火) 安達太良高原スキー場駐車場8:25〜(オレンジラインリフト、ゴールドラインリフト)リフト最高点8:50〜五葉松平9:25〜薬師岳9:45〜頂上手前のコル10:40安達太良山山頂11:00〜山頂からの下降開始11:15〜薬師岳11:25〜ゴンドラの頂上駅11:30安達太良高原スキー場駐車場12:15(行動終了)

          

気 象)  晴れ 気温+2(行動開始時8:25)

快晴の安達太良山 1,699m 山浦主将() と大谷(監督)

 

行 動)

 

 4日未明、安達太良高原スキー場駐車場に到着、満天の星空に明日の好天を確信する。午前7時まで車内にて仮眠をとる。準備を整えて午前8時半、リフトの営業とともに行動を開始する。オレンジラインリフト、ゴールドラインリフトを乗り継いでリフト最高点まで移動する。山浦・賀来・井上と2月に山スキーに行った根子岳の時とは異なり、昨夜の期待通りに朝から快晴となった。山スキー日和に気分は最高である。

リフト最高点から斜面に取り付くが、出だしから急登なため他の登山者同様にスキーを背負ってツボ足で登り始める。五葉松平を経て薬師岳まで登ると一旦平らになる。ここから安達太良本峰、鉄山とその南壁を望むことができる。更に背の低い樹林帯を登り切ったところ、カラス谷の源頭手前の斜面からスキーにシールを付けて登り始める。和尚山からの稜線に出たところで、スキーをデポして兼用ブーツにアイゼンを装着し、ストックからピッケルに持ち換えて頂上の岩峰に取り付く。アイゼンがザックザックと気持ちよく雪面に入り、頂上まで快適な登行である。スキー兼用靴のために昔の1本締めアイゼンを持っていて良かった。大谷のワンタッチ式アイゼンはヒールのバックルがスキー兼用ブーツ(ダハシュタイン)の踵に干渉してしまい、バックルが返らずに装着できない。この場所は塩沢温泉から篭山経由で登ってくる登山者との合流点にもなっている。他の登山者の足ごしらえを見ると、殆どがワッパかスノーシューで登って来ている。安達太良山の頂上に上がると快晴の下、北には吾妻連峰、西には磐梯山、東の眼下には二本松市を望むことができる。何と頂上まで休憩なしで一気に登ってしまった。頂上で大パノラマをバックに写真を撮り、しばし景色を堪能する。頂上の“八紘一宇”の石碑が傾いてしまっていたので、戻そうと思ったが中々動かないので諦めた。いよいよ下りに入る。当初、スキーでの下り始めはカラス谷西面の上部斜面を考えていたが、思ったほど雪が多くないので、登ってきたルートを滑り降りる。薬師岳からは、今年は休業中と言うゴンドラの頂上駅経由でスキー場に合流し、スタート地点の駐車場まで降りる。その後昼食も摂らずに12時半から14時までゲレンデにてスキーの練習をして後帰京する。(横浜からの車両での移動距離610キロ)

 

                              (報告者:大谷直弘)

 

 

 

↑スキーにシールを付ける

 

↑薬師岳にて:一番左のピークが安達太良山頂、ナイトドライブのお疲れが…・

 

↑薬師岳を経てから山頂へのシール登高

 

↑安達太良山頂上岩峰を目指してなるべくシールで登る

 

↑頂上直下:ここでスキーをデポ

 

↑アイゼンとピッケルで登ります

 

↑山浦主将

 

↑カラス谷上部滑走中の山浦主将