山行報告書

                             日本大学山岳部

場 所) 湘南 鷹取山クライミング

日 程) 平成25115日(火)

目 的) 岩登り部内管理表のトレース

メンバー)3年 L 山浦祥吾

コーチ  飯田祐一郎  監督 大谷直弘   計3名

タイム) 京急追浜駅(集合)750〜鷹取山815〜親不知南面フランケ930クライミング開始〜コノ字1130〜ビギナーフェース1400〜親不知南面フランケ終了1600

 

気 象)  晴れ 気温+16度(行動開始時)

 

↑親不知南面フランケジェードル20mを登る山浦

 

行 動)

 前日の低気圧は通り過ぎクライミング日和となった。早速、親不知南面フランケにてクライミングを開始する。アルパイントレーニングルート@ジェードルルート、左手のリッジ状のルート、更に散策道よりの凹状ルートを各々山浦、飯田コーチがトップロープで登る。

大谷は学生時代に通い慣れたゲレンデだが、初めての山浦主将と飯田コーチは鷹取の特殊な岩質に大変そうである。ジェードルルートのロープセッティングをしていると、地元の年配クライマーのチームが瞬く間にフランケの全てのルートにロープをセットする。親不知南面フランケは展望台下のロープセット地点まで安全に到達できるが、ロープ等の設定時にはシッカリとセルビレイをして行うことが必須だ。天気も良く空気が澄み渡っているので、横須賀のドックに停泊している潜水艦の司令塔までくっきり見える。眺めも最高だったが、南面フランケを占拠した山の大先輩達に圧倒されるかのように、次の目的地コノ字エリアに移動する。コノ字裏、表の各ルートとロープセット位置へ辿る尾根道を確認する。コノ字はルートの取り用次第で既存ルートに関係なく、レベルに合わせたクライミングの練習が出来そうである。今回はルート紹介には無かったが、前浅間の一番北端のチムニー状のルートが面白そうだったのでここを1本登る。その後、ビギナーフェースに移動し上部の確保支点(鉄柵を利用することとなる)、ルートの状況を確認する。ビギナーフェースは向かって右から左へ進むと手強くなってくるが、ここもルートの選定次第で初心者から上級者までトレーニングが出来る。鷹取山でひとつ懸念されるのが土日はどこまで混みあって来るかという点である。親不知、子不知は混雑するだろうがその他のルートはどんなものか、少し気がかりである。

安全かつ本数を多く登るには、ロープセットを確実に段取り要領よく出来るかで決まりそうである。今回の目的はトレーニング管理表のトレースであったが、次回の日和田トレーニングと併せて良い経験ができた。

 

 大谷監督が帰られたあと、飯田コーチとビギナーフェースに移動し5.8~5.10くらいか?を登る。ここにアルパインはない。ビギナーフェースは鉄柵で支点をとれるが、多くのパーティとの干渉はさけた方が良さそうである。

その後、お口直しに親不知のジェードルをもう一回登り、クライミング終了とする。上記にもあるようにルートは豊富でクライミングのテーマパークのようだ。しかし全体を通して支点が古かったり、メインロープは痛みやすい。ナットが緩んでいるものもあった。補助ロープ、長めのスリングが必要で、トップロープ設置には慎重を要する。

 

 

(報告者:大谷直弘、山浦祥吾

↑親不知南面フランケジェードル20mを登る飯田コーチ

 

↑親不知南面フランケジェードル20mを登る飯田コーチ(2)

 

↑親不知南面フランケのビレイポイント展望台下

 

↑親不知南面フランケリッジ状のルートを登る山浦

 

↑親不知南面フランケ凹状のルートを登る山浦

 

↑親不知南面フランケ凹状のルートを登る山浦(2)

 

↑親不知南面フランケ凹状のルートを登る山浦(3)

 

↑親不知南面フランケ全景とリッジ状の最後のかぶりを登る山浦:写真左上

 

↑本日のクライマー(左:山浦主将・右:飯田コーチ)