2010GW合宿報告書

日本大学山岳部

場 所)

期 日)平成22429()52()

メンバー)3CL高木

       2SL飯田、勝又、高橋、山浦

430() 曇りのち雪

CS1 4:405:50穴滝〜6:50クリヤ谷岩小屋〜8:00広サコ尾根1843m付近〜

9:20広サコ尾根2000m付近CS2

 登山口には全く雪がないのでサクサク進む。3月合宿で誤って入ってしまった大木場ノ辻西尾根の沢にもまったく雪がついていない。この状態だとなぜ入ってしまったのかと思うほど登りが急な沢であるが、雪が積もっていた前合宿では入ってしまったため注意が必要である。クリヤ谷沢に覆いかぶさっていた雪が溶けて落ちてしまっているので岩小屋到着までに3度の徒渉をした。この徒渉は石から石へと渡っていたが、このとき高橋の左足が浸水してしまった。本来のCS予定場所に着いたが、もう少し登ることにする。1時間ほど登った場所にテントを設営中に雪が舞ってきた。テント内で少し体を休め、高木と勝又が偵察に向かう。偵察から帰ってくる頃には雪が本降りになってきた。

 

51() 雪のち晴れ

CS2 5:407:30岩峰〜10:20クリヤノ頭〜11:00雷鳥岩〜12:10CS3

 CS2から岩峰に向かう尾根はかなりの急登で、しかも雪が深くハマると腰ぐらいの深さがある。高橋、山浦は久しぶりの合宿ではあるが良いペースでついて来ている。岩峰に着いた時には雪も止んで霧が晴れてきて遥か向こうの方に槍ヶ岳が確認できた。岩峰は3分 

 

2程雪で覆われており上部に岩が少し確認できる。高木が空荷で登る。岩が露出した所には残置のロープが2本垂れ下がっていた。上では木で支点を作りザイルを固定し懸垂下降で下に降りた。勝又、高橋、山浦、飯田の順でユマールを使い登攀していく。岩峰からクリヤノ頭までは1時間で着いた。クリヤノ頭から雷鳥岩までのトラバースは慎重に通過した。雷鳥岩過ぎの1つ目のコルからの登りは急ではあったがFIX工作をせずに登りだした。しかし勝又の足に力が入っておらず勝又を近くにあったハイマツでセルフをとらせ休ませ、その間にザイルを出し高橋が肩がらみでビレイをして勝又を登らせた。この辺りは東側に雪庇が発達している。CS3に着いた時には晴れていた空が夜になると雪が降り出した。

 

52()

CS3 6:308:00笠ヶ岳〜11:30クリヤノ頭〜14:30広サコ尾根1690m先コル手前〜

16:00穴滝〜16:40中尾高原口

 朝は霧が濃く風も強いため1時間出発を遅らせた。笠ヶ岳までの登りは傾斜があり、CS3から近く感じた山頂も登り始めると遠く感じる。山頂に到着し集合写真を撮って下山を開始する。下山途中で飯田にFIX工作の練習をさせる。夏の雪訓以来だが上手にできていた。しかし勝又はインクノットに苦戦し、山浦は足をもつれて転倒してしまった。FIX工作をするにあたっては“より慎重によりスピーディーに”来年の春山合宿までにできるよう練習していかなければならない。岩峰は懸垂下降でおり、広サコ尾根を下り一気に下山した。