個人山行報告書

日本大学山岳部 主将 船田良

山域:苗場 清津川支流釜川右俣

期間:平成2194日(金)〜96日(日)

メンバー:CL船田、SL高木、飯田、勝又

 

記録

94日(金)1日目 天気 曇り時々晴れ

 

 石打駅からタクシーで大場の部落を過ぎ、部分的にアスファルトの欠けた道を進むと、ゲートに遮られる。ここから釜川方面へ微かに残る舗装道を下ると30分ほどで、取水口の豪快な放水が現れる。今日は取水口付近のコンクリートの上に天幕することにする。17時ごろになると夕立がパラパラと降ってきた。

 

95日(土)2日目 天気 晴れのち曇り

 

 500CS1630二俣〜三ッ釜上(11001150)〜1430F5.8m滝〜1800清水沢出合先CS2

 

 晴れてはいるが早朝、水は冷たい。二俣まで巨岩の転がる河原を縫う様に進んでいく。1年は飛び石を恐がり、いちいち水に入るため、えらい時間がかかった。右俣から三ッ釜までは、泳ぎ、へつり、巻きと次々に現れ飽きさせない。ロープは三ッ釜を合わせると3箇所出した。どれも問題ない。終了点はしっかりとした木から取れたが、ランナウトとなるためトップは油断しない方がいい。途中、ゴルジュ内の直登不可の滝は近づきすぎたため、右岸の巻き道を見つけるのに時間がかかった。左岸のW+程を下りてきて対岸の踏み跡を見たときは笑ってしまった。泳ぎでは高木が一番楽しんでいた。へつりでは勝又が2m落ちたりしたが、徐々に上手くなっていった。飯田はあの巨体でへつりもなかなかに上手い。

 三ッ釜で林道まで行くことを諦め、清水沢出合に天幕することを決定する。陽に当たりながら昼食をとり後半戦に気合を入れる。三ッ釜は直登できないのが残念だった。

 後半は思いのほか泳ぎが多いが、巻きからの懸垂下降、滝の水流沿いの直登と登攀要素も申し分ない。ロープは懸垂含めて5回出した。取付まで泳いでいく滝はなかなか疲れる。清水沢出合手前の12m滝は右岸の泥交じりの草付を直登する。5mロープを伸ばしてからの、出だしの岩が緊張する。ランニングを木で取れるとこまで来れば安心だが、そこまで泥のついた岩のランナウトとなるため気が抜けない。セカンドの勝又が登り終わったころに夕立、土砂降りとなる。昨日と同じ17時であった。全員登り終わったところで、船田が清水沢出合に懸垂して天場の偵察をする。高木と1年は懸垂せずにフライに入らせ、待機させる。清水沢を過ぎて2,3分の、右岸を入ったところに6人用テントまで入る天場を見つる。ずぶ濡れの幕営となり目的におまけがついた。

 

96日(日)3日目 天気 晴れ

 

 530CS2800林道〜1100ゲート

 

 昨日は寒くてあまり眠れなかった。今日は朝一から泳ぎがあり、テンションが上がる。ロープを1回出し、それからはトコトコ河原を歩いていると、いきなり立派な三ノ沢橋が現れあっけなく終了となる。ゲートでAUは電波が通じ、タクシーを呼ぶことが出来た。

 

 

 

 

個人山行報告書

 

山域:谷川 万太郎本谷

期間:平成2196日(日)〜98日(火)

メンバー:CL船田、SL高木、飯田

 

記録

96日(日)1日目 天気 晴れ

 

 土樽から谷川西面を登るのは、私も初めてで谷川でありながら知らない山のようだ。高速道の下を通り、アスファルト道を進んでいくと吾策新道分岐に着く。そこには巨大な堰堤が待っている。平成19年に完成したようで真新しい。今日は堰堤のコンクリートの上に天幕とする。

 

96日(日)1日目 天気 快晴

 

 540CS1830一ノ滝下部〜イシクラ沢手前(10301110)〜1300三ノ滝上部〜1530谷川岳〜1600肩ノ小屋CS2

 

 空の青さを見ると陽に当たったときが楽しみとなる。朝一で泳いだりするが気にならない。さらに美しいナメに遡行意欲がわく。一ノ滝は船田がトップで右壁を登る。下部の草コケを登ると、上部は草付をつかみながら登る。登りきってから左の立ち木でビレイをする。二ノ滝は高木がトップで右壁から下部のシャワーを越え、快適な階段状を登る。右岸の立ち木からビレイし、フォローのために左岸にカムを使用しロープの流れを作る。

 二ノ滝を越えて時間が早かったため、谷川岳まで行くことを決定する。時間を計算してから昼食を河原でとり後半に向かう。

 三ノ滝沢の出合、三ノ滝は豪快に落ちている。三ノ滝は船田がトップ。下段は滝の水流から三ノ滝沢側へ5mいったところから、ハーケンを辿り登る。下段のビレイ点が曲がったハーケン二枚だった。上段でそのビレイ点は恐かったので、左岸にカムを2つセットしビレイを行った。上段は下部のバンドをつたって右上し、水流すぐ右を直登。草コケが恐いがホールドを見つければ問題ない。草付まで行けば安心。

谷川岳に近づくにつれて傾斜はきつくなり、踏み跡らしきものが出てきてすぐに肩ノ小屋手前に出る。

 

97日(月)2日目 天気 快晴

 

 600CS2730天狗平

 

何事も無く天神尾根から下山し、帰京となった。