個人山行時報告書

日本大学山岳部

 

日時)77日(火)天気 曇り時々晴れ

場所)悪沢遡行〜大滝沢本流(鬼石沢)下降

メンバー)SL船田

     コーチ CL鈴木

 

 割沢橋800(遡行開始)〜25m滝下部1020〜尾根上1110鬼石沢遡行終了点1220〜雨棚上部(13501410)〜割沢橋1520

 

 都内から離れ、西へ向かうに従い晴れ間が出てくる。遡行準備をしているころには、蒸し暑さで入渓する気持ちが盛り上がってきた。実際水温も高く久々にシバリングしないで遡行が終われそうだ。

 入渓してすぐのF110m)はホールドがしっかりして快適。そこからF220m)までは近いので、ロープをつけたまま移動。F2はホールドさえ見つけられれば問題ないが、スタンスに神経を使いすぎるとテンパリ易い。また使いやすい終了点がない。今回はキャメロットを使用した。F3は滝の登攀に慣れていれば問題ない(ピンはない)。F425m)もピンはない、所々脆いところがあるので必ず岩を叩いたほうがよい。ゴルジュを過ぎた10m滝は右が快適。三俣の箇所にかかる8m滝は、下段を左から登り上段はかぶり気味のトラバースを右に行き、手を伸ばせばいいホールドがある。一手モノのためX級はないように感じられた。これ以降はどこを登ろうかと悩むようなところはなくサクサク、ナメ滝ならナメナメと登った。

尾根上に上がって10分休憩後、次なる鬼石沢に向け歩き出す。本当に今日は暑い。

 「畦ヶ丸まであと200m」の看板の次のコルにわかりやすい踏み跡を発見。読図能力の向上は望めない。鬼石沢の上部はコケが綺麗に生え、下部は砂地で歩きやすい。懸垂下降は2回使用した。一軒家避難小屋を越え、10分ほどで雨棚(50m)の手前に着く。雨棚の最上部には20mのスラブ滝がある。雨棚の下降支点を偵察するため、立ち木から船田が懸垂する。右岸には立ち木があるが、懸垂して10mほどで左岸に下降支点を見つける。この支点から60mで下降できるのだろうかと考え、立ち木の方へ行こうとしたところロープに振られて、スラブ滝を10m横断し脇腹から壁にぶつかる。一瞬息が詰まったが骨は折れていないようなので立ち木へ向かう。立ち木から下にも木が密生しているため下降出来そうにない。雨棚の上からでは雨棚を見ることが出来ないため、下降支点を信用しきることは出来なかった。鈴木コーチのところへ戻り話し合い、雨棚下降を断念する。来た道を戻り、林道を抜けて今日の山行は終わりとなった。