2008年  初夏合宿 北アルプス 涸沢周辺

期間: 平成20年6月6日〜6月11日

場所: 北アルプス  涸沢定着

66日(金)天候 曇り

535上高地〜615明神〜740徳沢〜905横尾〜1045本谷橋〜1345涸沢ヒュッテBC

 予定よりバスは早く着いた。明神で1本して、出発しようとしていると芹沢コーチが追い付いた。横尾を過ぎたあたりから高木の足が止まる。本谷出合は遠くから見る限りあまり良くなさそうだ。最後の登りはなかなか進まない。設営後は雪訓場を偵察した。クラックも無く、落石も目立たない。

67日(土)天候 晴れ

407涸沢ヒュッテBC445雪訓場〜5255・6のコル〜600雪訓場〜1545涸沢ヒュッテBC

 出発は予想通りというか、遅れてしまった。雪訓場に荷物を置き、5・6のコルまで上がった。雪が硬くステップを決めるのに苦労する。コルから見える風景を楽しんだ後、下降して雪訓を始める。歩行は時間が足りなくなったので少し縮小、ザイルワークに移る。ここで本多
HCが合流し、芹沢コーチが下山した。1年生のザイルワークに予想以上に時間がかかり、1500近くなってからFIX工作の練習をしながらBCに戻る。

68日(日)天候 曇り時々晴れ

410涸沢ヒュッテBC545東稜上〜900北穂高岳北峰〜1240最低コル〜1330涸沢ヒュッテBC

前日の予想では悪いはずだったが、朝起きると星が見える。装備を確認して出発する。北穂高沢は滝が出ており、予定のコルに行くのはやめて上部の沢を詰める。ゴジラの背は
50m無く、技術的にも難しくない。終了点から30m程先で懸垂下降して、雪稜、岩場を越えて北峰へ出る。頂上から少し降りたところからトラバースのトレースがあり、FIXを2P張り南稜に出る。涸沢岳方面は一般道の割に悪く、懸垂下降をした場所もあった。最低コルから沢をグリセードでBCに戻った。

69日(月)天候 曇りのち晴れのち雷雨

430涸沢ヒュッテBC550ザイテングラード下〜630穂高岳山荘〜745奥穂高岳〜855穂高岳山荘〜1020涸沢ヒュッテBC

 本多
HCに見送られて出発する。あずき沢はクラックがあり、落石もかなりある。ザイテングラードを上がり、穂高岳山荘から上部を見上げるとだいぶ雪がついている。それなりに時間がかかったが頂上に立てた。穂高岳山荘までは注意しており、下降は沢を北側に寄りながらグリセードした。BC近くでジッヘル訓練をし、帰幕した。正午近くから雷が鳴り出した。

610日(火)天候 晴れ

330涸沢ヒュッテBC430本谷出合〜730横尾尾根のコル〜920主稜線上〜1130本谷出合〜1300涸沢ヒュッテBC

 朝早いので本谷出合への下降は雪が硬い。夏道から近づいたので、沢に降りるルートを探すのに手間取った。横尾右俣は傾斜はあまり無いものの、雪が硬く特に高木は登るのに苦戦している。横尾尾根のコルへの登りはさらに傾斜も出てきてさらにスピードが落ちたため、ダブルアックスにさせるが効果が薄く、結局ザイルで引っ張り上げた。コルからは無風で太陽がギラギラしている。暑いし雪はズッポリ抜けるしかなり消耗した。稜線まで上がったが、中岳は諦めて帰る事にする。下降はコルまで戻らず途中の沢筋を下り、グリセードを交えたりしてグングン進めたので時間がかからなかった。本谷出合からBCまでは高木がバテバテだった。
 

611日(水)薄曇り

440涸沢ヒュッテBC555本谷橋〜655横尾〜800徳沢〜905明神〜1000上高地

  
今日は降りるのみだ。高木もパッキングには手間取ったが、歩きは入山と較べるとスムーズである。しかしさすがに疲れも見え、危なっかしい所もあるので気合を入れ直した。本谷橋以降は歩くだけでなんとも味気無い。写真を撮ったり話をしたりしながら淡々と進んだ。河童橋付近はやっぱり人が多かった。

文責:設楽 琢麿