2008年  冬山合宿 槍ヶ岳

期間: 平成20年12月21日〜12月28日

場所: 北アルプス  新穂高〜槍ヶ岳
メンバー: L設楽(3)SL船田(3)、高木(1)

1221日(日) 実働1日目  天候 くもりのち雪のち雨

620穂高平避難小屋CS1730白出沢出合〜900滝谷避難小屋〜1035槍平小屋〜1250奥丸山分岐〜1400中崎尾根標高2350m地点CS2

 20日は新穂高温泉から穂高平避難小屋まで歩いて、テントを張った。雪は非常に少なく、思っていたよりスムーズに計画を進められそうだ、とこの時は思った。高木は少しお腹がゆるいらしく、行動中2度ほどトイレに行っていた。奥丸山までトレースがついており、順調に進む。分岐からはワカンをつけて膝程度のラッセルになる。計画のCS3まではもう少しあるが、天候が悪化してきたため樹林が濃い地点でテントを張った。

1222日(月) 実働2日目 天候 雪一時曇り

1045中崎尾根標高2350m地点CS21210中崎尾根2388mピークCS3

昨日は夕方から雨で、深夜に雪に変わった。ガスが濃く、頂上には向かわずに様子を見る。雪が弱まってから少し進んだ。

1223日(火) 実働3日目 天候 晴れのち風雪

615中崎尾根2388mピークCS3840千丈沢乗越基部発〜1210千丈沢乗越基部着〜1300中崎尾根標高2400m地点CS4

稜線が朝焼けに輝いている。アイゼンの小気味良い音を聞きながら、頂上へ向かう。千丈沢乗越は基部からトラバースし、右側のハイマツの間を抜けるようにルートを取った。しかし、2P伸ばす頃にはかなり天候が悪化し、今日は中止して下降に移る。稜線の風が弱い所選び、斜面を切り崩してテントを張る。無念である。

1224日(水) 実働4日目 天候 快晴

615中崎尾根標高2400m地点CS4800千丈沢乗越上部〜1030槍ヶ岳山荘CS5着〜1240槍ヶ岳山荘CS5発〜1300槍ヶ岳〜1400槍ヶ岳山荘CS5

 昨日同様、良い天気だ。昨日は北側に雲が見えていたが、今日は正に雲一つ無い。昨日よりさらに右から直登する。ザイルは出さずに西鎌尾根に上がった。風はそこそこあるが、気温はさほど低くないため問題ない。肩の直下はステップを切りながら慎重に上がっていった。小屋で昼食を食べた後、登頂に向かった。雪はあまりついておらず、ほとんど夏道を歩いている感覚である。鎖・梯子もしっかり出ていた。頂上で船田が持ってきたコーラを飲みながら景色を楽しんだ。ザイルは使用せず、鎖でFIXしながら下降した。

1225日(木) 停滞1日目 天候 風雪

640槍ヶ岳山荘CS5発〜700槍ヶ岳山荘CS5

降雪は無いが、風が強く視界も悪い。少し動いてみるがやはり無理である。素直に引き返した。午前8時頃からはホワイトアウトになった。

1226日(金) 停滞2日目 天候 風雪

1227日(土) 実働5日目 天候 ガスのち晴れ

1340槍ヶ岳山荘CS51600中崎尾根2388mピークCS6

 今日は降雪が無いため、ここ2つ日間より視界がある。様子を見つつ待機していると、12時半頃に急に晴れ間が出てきた。急いで撤収し下降する。風は登りの時よりも弱く、笠ヶ岳が綺麗に見えている。千丈沢乗越基部からは、かなり雪が積もっており、3日前とは様子がだいぶ違った。2388mピークまで来たところで、今日の行動は終了とした。

1228日(日) 実働6日目 天候 雪

620中崎尾根2388mピークCS6830奥丸山分岐〜1030槍平小屋〜1220白出沢出合〜1400新穂高温泉下山

 風が非常に強く、撤収に手間取った。雪が想像以上に深く、登ってくるより時間がかかる。槍平には人がたくさん入ってきており、トレースに助けられてスムーズに進む。新穂高温泉にたどり着いた時は、さすがに疲れきっていた。のんびり温泉に浸かりたかったが、バスの時刻が近いので素早く入り、帰京した。

文責:設楽 琢麿