2008年  初冬合宿 八方尾根

期間: 平成20年11月25日〜11月29日

場所: 北アルプス  八方尾根〜唐松岳
メンバー: L設楽(3)SL船田(3)、高木(1)

1125日(火) 入山日  天候 ガスのち雪

600白馬八方バスターミナル〜1130黒菱平〜1240八方池山荘〜1505トイレ脇CS

バスが満員で乗れなかったので、鈍行で前日白馬まで来た。途中、松本で夕食を食べたが、街にはだいぶ雪が降っていた。スキー場には滑れるくらい雪が積もっており、驚いた。高木が歩き始めて1時間ぐらいして、足の内側が圧迫されて痛いと訴えてきた。プラ靴が足に合わないようだ。雪が深くなってからは、高木の動きが眼に見えて落ちてきた。残り1時間となり、このままでは着きそうにない。トイレ脇にテントを張って行動を終了する。

1126日(水) 雪上訓練1日目 天候 晴れ

545トイレ脇〜640八方池BC着〜720八方池BC発〜945扇雪渓着〜1235扇雪渓発〜1500八方池BC

 八方池まで上がり、テントを設営する。扇雪渓へはスノーシューを使って歩いてみた。自分はかなり使いやすいと感じたが、船田は劇的に負担が減るのではと期待していたらしく、ちょっと残念そうだ。高木は雪自体に慣れていないのでなかなかスムーズにいかない。スノーシューはワカンと較べると、傾斜がきつい場所では安定性に欠く感じがする。雪上訓練は雪崩テストの講義から始めて、埋没訓練・直登下降・ビーコン捜索・8の字の順に行い、帰りにFIX2ピッチ張った。雪崩テストでは30cnくらいの深さが切れる状態だったので、広い斜面には行かず樹林帯に近い場所で訓練することにした。埋没訓練では高木が必死になって助けを求めていたのが印象的だった。船田がアイゼンを前日のCSに忘れてしまったので、BCに戻ってから取りに向かう。

1127日(木) 登頂日 天候 晴れのち曇り

430八方池BC530扇雪渓〜715唐松岳頂上山荘〜745唐松岳〜1000扇雪渓〜1130八方池BC

前日の反省会で、明日朝起きて、天気が良ければ頂上に向かうと決めておいた。起きると雲1つ無い。勇んで動き出してみると、場所によってはかなり風が強い。雪も多めだが締まっているので速いペースで進む。「リミットに引っ掛かって敗退もありうるかも」と言っていただけに、登頂時刻を見てびっくりした。だいぶ雲も出て来て、これから荒れそうな気配である。頂上山荘に戻って休憩した後、下降する。トラバースのルートに入ってしまい、稜線に上がって登ってきた箇所から下降する。途中訓練がてらアイゼンを着け、扇雪渓では昨日やり残していたジッヘルを訓練した。BCに戻り、雪洞を掘る練習をして、今日は終了。

1128日(金) 雪上訓練2日目 天候 雪

630八方池BC820扇雪渓着〜1030扇雪渓〜1230八方池BC

天候は悪いが行動できる範囲だ。扇雪渓までの道はすっかり消えていた。ザイルワークが終わる頃には風雪が強くなり、視界も狭くなってきた。歩行は明日にして、早々に帰途に着く。途中訓練でFIX2ピッチ張った。テント周りの雪を掻き出してから一息つくが、いよいよ風も強くなってきた。ポールが折れそう・・・。

1129日(土) 下山日 天候 晴れ

630歩行訓練開始〜845歩行訓練終了〜930八方池BC発〜830奥大日岳〜1130ゴンドラ駅下山

とても良い天気だ。BC近くの北東側の斜面を使い、直登下降・トラバース・8の字を行う。終了後、テントなどを乾かしながらのんびりパッキングする。下山はスノーシューで降りたが、ワカンよりかなり楽な気がする。高木はまだ慣れないのか、ゆっくりである。多分痛みや疲労もあるのだろう。土曜なのでスキーで登ってくる人も多く、スキー場も賑わっていた。でかい荷物と微妙に格好悪い服装の僕たちは完全に滑っている。スキー場なだけに。下山後は風呂に入り、駅前のお店でビールで乾杯し、お好み焼きなどをたらふく食べた。

文責:設楽 琢麿